荏原区


荏原区


荏原区(えばらく、旧字体:荏原區)は、東京府東京市(後に東京都)にかつて存在した区である。

1932年(昭和7年)から1947年(昭和22年)までの期間(35区の時代)に存在した。現在の品川区の西部。おおむね東急目黒線・東急池上線の沿線にあたる。

本項では同一区域の前身の自治体である荏原郡平塚村平塚町荏原町についても解説する。

概要

古くは孟宗筍の産地として知られていたが、目黒蒲田電鉄、池上電気鉄道の開通と関東大震災後の東京郊外部の住宅地化に伴う人口増加により急速に発展した地域で、住宅地の拡大、第二京浜の建設とともに進んだ機械工業関連の中小企業の進出によって様相は一変した。その影響か第二次世界大戦末期の空襲で大きな被害を受け、区内の7割が焼失し、死者は合計4800人余りに達した。1947年3月15日には隣の品川区と合併し、改めて品川区が設置された。


沿革

  • 1889年(明治22年)5月1日 - 町村制の施行により、戸越村、下蛇窪村、上蛇窪村、小山村、中延村の全域と、谷山村の一部(残部は大崎村に編入)が合併して平塚村が発足。
  • 1926年(大正15年)4月1日 - 平塚村が町制施行して平塚町となる。
  • 1927年(昭和2年)7月1日 - 平塚町が改称して荏原町となる。
  • 1932年(昭和7年)10月1日 - 荏原郡全域が東京市に編入。荏原町の区域は荏原区となる。
  • 1947年(昭和22年)3月15日 - 品川区と荏原区が合併し、新生・品川区が発足。23区では唯一の吸収合併だった。

行政

歴代首長

平塚村長
平塚町長
荏原町長
東京市荏原区長

交通

鉄道

  • 目黒蒲田電鉄(→東京横浜電鉄→東京急行電鉄、現東急電鉄)
    • 目黒線(→目蒲線、現目黒線):小山駅(現武蔵小山駅) - 西小山駅
    • 大井町線:東急電鉄の戸越駅(現下神明駅) - 蛇窪駅(現戸越公園駅) - 中延駅 - 荏原町駅 - 東洗足駅(現旗の台駅)
  • 池上電気鉄道(→目黒蒲田電鉄→東京横浜電鉄→東京急行電鉄、現東急電鉄)
    • 池上線:戸越銀座駅 - 荏原中延駅 - 旗ヶ岡駅(現旗の台駅)

都営地下鉄浅草線は未開通。また都営地下鉄の戸越駅(都営浅草線)は開業していなかった。

道路

  • 中原街道

名所・旧跡

  • 旗岡八幡神社
  • 戸越八幡神社
  • 三谷八幡神社
  • 小山八幡神社
  • 蛇窪神社(上神明天祖神社)
  • 下神明天祖神社
  • 荏原金刀比羅神社

現在の地名

荏原、小山、小山台、戸越、中延、西中延、旗の台、東中延、平塚、二葉、豊町(いずれも大体の範囲)

脚注

参考文献

  • 『荏原区史』 東京市荏原区、1943年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1042115 
  • 伊藤旦正「荏原区」(『国史大辞典 2』(吉川弘文館、1980年) ISBN 978-4-642-00502-9)
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 13』(東京都)(角川書店、1978年) ISBN 978-4-040-01130-1

関連項目

  • 東京都の廃止市町村一覧

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