さいたま赤十字病院(さいたませきじゅうじびょういん)は、埼玉県さいたま市中央区にある医療機関である。日本赤十字社埼玉県支部設置の病院である。救急病棟32床 ・ICU8床、CCU14床を備える。
現在地への移転の沿革については「さいたま新都心#さいたま新都心医療拠点整備」も参照。
東日本大震災後に防災意識が高まる中で、それまでの建物(中央区上落合8丁目)の老朽化と耐震性の問題がクローズアップされ、また、災害時に防災基地・大規模避難施設となるさいたまスーパーアリーナや国の官公庁が入る合同庁舎が集まる地区に移転することで、緊急時の医療拠点となることを企図し、さいたま新都心第8-1A街区医療拠点整備事業として、埼玉県立小児医療センターと併設新築され、2017年1月1日に移転開院(外来診察は1月4日開始)した。
移転に際して母子医療を拡充させ、小児医療センターと併設する事により、連携して総合周産期母子医療センターの機能を整備した。8-1街区敷地の北側(1.4ha)に赤十字病院(地上14階地下1階、高さ78m)、南側(1ha)に小児医療センター(地上13階地下2階、高さ70m)が置かれ、両病院は別の建物となるが、地下1階から2階、4階から6階が渡り廊下で連結される。
新しい赤十字病院には、県内2番目となる母体・胎児集中治療室(MFICU)を9床新設する。
1階には救急車・ドクターカー搬送に対応した、救急救命設備を2病院別個に置く。外来受付も2階に別個に置くが、外来用エントランスは、他の街区や駅に接続するペデストリアンデッキに面した、両病院の間に置いて共用する。また2階には、新都心の賑わい創出に貢献するため、デッキに面して店舗を併設する一方、デッキ自体は災害時のトリアージの実施スペースとするため、広く確保する設計とした。両病院共に4階に手術室、6階等に会議室や図書室、研修施設を合わせて設置して、双方の医師や職員の連携を行う。
赤十字病院の屋上にはヘリポートを設置し、ドクターヘリや消防防災ヘリコプターなど、航空救急で運ばれるような特殊な患者に対応し、救命集中治療室(ICU)を増強して、高度救命救急センターを目指す。また一般病室の個室化の拡大、がん治療能力の拡大が行われる。
病院の用地は、埼玉県とさいたま市が日本赤十字社に貸与している。赤十字は旧病院の土地を賃貸して、費用を捻出する方針をとり、2016年に島忠との間で、40年間の定期借地権契約を結んだ。建物移転・建設費用は、埼玉県と赤十字病院がそれぞれ負担した。島忠は2019年3月に「ホームズ さいたま中央店」として開業し、同年7月に本社を移転した。
旧病院内の「さいたま赤十字看護専門学校」(2020年3月に廃校)の隣接地には、日本赤十字看護大学が新たな学部「さいたま看護学部」のキャンパスを建設、同年4月に開設された。
かつては中央区(旧与野市)上落合に所在し、与野赤十字病院、大宮赤十字病院、さいたま赤十字病院と病院名が変遷した。当時浦和町か大宮町に建設しようとしたところ、両町の医師会から反対を受け、やむなく与野町と大宮町の境に病院用地を取得して建設した。
その後、最寄駅が大宮駅であるにもかかわらず『与野赤十字病院』だったため、与野駅から来院する者が多数おり、与野の名称では埼玉県所在とすぐに分からず、説明を要したことによって『大宮赤十字病院』に改称された。さいたま市誕生により、さいたま赤十字病院に再度改称され、2017年にはさいたま新都心に移転した。
埼玉県総合母子周産期医療センター (スーパー母体)
埼玉県重度外傷センター 埼玉県ドクターカー広域運行拠点
さいたま市のほぼ中央に位置し、埼玉県中央部の3次救急の中心的な役割を担っている。 大規模災害時には埼玉県特別機動援助隊(埼玉SMART)や災害派遣医療チーム(DMAT)として医師や看護師を派遣する。
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