『恋人よ』(こいびとよ)は、1995年10月19日から12月21日まで毎週木曜日22:00 - 22:54に、フジテレビ系の「木曜劇場」枠で放送された日本のテレビドラマ。全10回。
最終回は30分拡大で22:00 - 23:24の放送。平均視聴率は15.0%。
1995年4月、愛永(鈴木保奈美)と航平(岸谷五朗)はとある結婚式場で出逢った。それぞれの結婚式を数時間後に控えていた二人は、ともに婚約者の裏切りを知り、途方に暮れていたのだった。しかし、それでも二人は互いに励まし合い再会を約束し、無事式を挙げた。式から半年後、航平は愛永のことを忘れかけていたが、妻粧子(鈴木京香)と暮らす家の隣に愛永と夫、遼太郎(佐藤浩市)が引っ越してきた。その日から隣同士として二組の夫婦の和やかな交際が始まったが、やがて平穏な日々に徐々に亀裂が入っていく。
鴻野(結城、宇崎)愛永 (こうの(ゆうき、うざき)まなえ)(28) →(29)- 鈴木保奈美
遼太郎の妻。旧姓・結城。遼太郎と婚姻中は鴻野、航平と再婚後は宇崎姓。神戸出身。結婚式3時間前に遼太郎の裏切りを知り、結婚式1時間前に航平と出会う。半年後に再会を約束する。半年後、航平の家の横へ引っ越し、再会。航平とは私書箱を通じて手紙を出し合い、左手の小指にキスをするだけのプラトニックな関係に発展。(航平とは生涯プラトニックな関係を貫いた。)遼太郎が安輝(あき)の父親だと告白したことにより離婚。離婚後、白血病を発症し、入院。後に航平と再婚するが、結婚式の3日後に亡くなる。(自身の母も祖母も白血病で亡くなっている。)愛永の遺言により、左手の小指は思い出の場所である沖縄のブーゲンビリア畑に埋められる。生前は10回の転職経験があり、看護師の経験があることから、粧子の出産時、粧子の子供を取り上げた。遼太郎との婚姻中は雑誌のライターをしており、離婚後は結婚前にしていたバーテンダーに復帰し、働いていた。遼太郎とは自身がプロポーズして結婚に至っている。
宇崎航平 (うざきこうへい)(32) - 岸谷五朗
粧子の夫。10月20日生まれのO型。短大講師。退職後はサッカー教室のコーチ。結婚式3時間前に粧子にお腹の中にいる子供の父親が航平ではないかもしれないと告げられ、1時間前に愛永と出会う。そして半年後の自身の誕生日に再会。プラトニックな関係を続けていた。粧子が出産し、父親になったが血の繋がりがなく葛藤。葛藤しながらも産まれた娘に安輝(あき)と名付け本当の家族になろうと努力したが、遼太郎の安輝の実の父親は自分だという告白を聞き、粧子と離婚。離婚後、愛永とプラトニックな関係を続けていたが、幸せそうな粧子と安輝を通りすがりの公園で見かけ、絶望する。そのことが原因で愛永とのプラトニックな関係が辛くなり、自分に片想いをしている美緒と関係を持ってしまう。また、愛永との関係に亀裂が生じた。だが、遼太郎と粧子の計らいにより、愛永と復縁し、プロポーズ。白血病を発症した愛永にとっての心の支えとなる。クリスマスの日に病院で結婚式を挙げるが愛永は3日後に亡くなる。愛永の遺言により、愛永の通夜の日に左手の小指を切り取り沖縄のブーゲンビリア畑に愛永の小指を埋めた。
宇崎(小野、鴻野)粧子(うざき(おの、こうの)しょうこ) (29)→(30) - 鈴木京香
航平の妻。旧姓・小野。ブティックを経営している。航平との婚姻中は宇崎、遼太郎と再婚後は鴻野姓。結婚式の日に航平に「お腹の中にいる子供はあなたの子ではないかも」と告白。実は遼太郎が元恋人であり、安輝の本当の父親であった。愛永ととても仲が良かった。遼太郎が安輝の実の父親だと告白したことにより航平と離婚。離婚後すぐに遼太郎と再婚。遼太郎との再婚後も愛永、航平とは付き合いがあり、二人が結婚するきっかけを作った。
遼太郎に幸せを見せつけるために同じ場所で同じ時間に式を挙げた。
藤田達彦 (ふじたたつひこ)(20) - 長瀬智也
元プロ野球選手。怪我により選手生命を絶たれすさんだ生活を送っていた頃に愛永と出会い、愛永に惹かれる。前科持ち。航平の元教え子で航平に勧められ、体育大学を受験することにする。愛永の離婚後は、美緒と付き合っており、航平と関係を持ってしまった美緒を一生守ると決意し、美緒を立ち直らせた。
一枝季里子(いちえだきりこ) (25) - 櫻井淳子
遼太郎の部下で元愛人。結婚式3時間前に愛永の部屋で手首を切って自殺未遂をする。その際、愛永に助けられたことから愛永に恋の相談をしていた。遼太郎が結婚してからも彼を忘れられずにいた。遼太郎に山田という女から電話があった際は愛永に伝えている。愛永からは「彼を愛してあげて」と言われている。愛永の葬式に参列。
渡辺美緒 (わたなべみお)(19) - 水野美紀
航平の教え子。航平に片想いしている。結婚式1時間前に航平が愛永の部屋に入っていくのを目撃。以降愛永を危険な女と認識し、敵対。航平の離婚後、達彦と付き合っていたが、航平と関係を持ってしまう。その後は達彦によって立ち直る。航平から遊びだったと言われ、愛永のことを責め立てた際貧血で愛永が倒れ、「あんたなんか死んでしまえばいい」と言い残しその場を立ち去ったが救急車を呼んだ。前述の通り愛永を増悪していたが、愛永が亡くなった際は葬式に参列している。
橋爪慶一 (はしずめけいいち)- 山路和弘
愛永の主治医。遼太郎曰く愛永に惚れているらしい。愛永と航平の結婚式に参列。
結城宗市(ゆうきそういち) (56) - 夏八木勲
愛永の父。神戸でバーを経営している。妻と義母を白血病で亡くしていることから愛永のことを白血病で看取りたくないと思っている。
鴻野遼太郎 (こうのりょうたろう)(35) - 佐藤浩市
愛永の夫。不動産屋をリストラされ、現在は電気屋勤務。愛永との婚約中に元恋人である粧子と関係を持っており、安輝の実の父親であった。粧子の気持ちを聞いてしまい、愛永と航平に安輝の実の父親であることを告白し、離婚。後に粧子と再婚。再婚後も愛永とは仲良くしている。愛永と航平の結婚のきっかけを作った。愛永の不倫を疑い愛永を尾行したことがある。愛永が病気で入院した際は粧子と安輝を捨ててまで看病するつもりであったが、航平と愛永が復縁したため諦めている。
主題歌
挿入歌
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