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陸上自衛隊の装備品一覧


陸上自衛隊の装備品一覧


陸上自衛隊の装備品一覧(りくじょうじえいたいのそうびひんいちらん、英: List of JGSDF Equipment)は、陸上自衛隊が保有している装備品の一覧である。

なお、当項目においては現在は退役して使用されていない装備、および試作のみに終わった装備も含めて記述している。

概要

朝鮮戦争の発生とそれに伴う駐留アメリカ軍の出動により警察予備隊が創設されると、これに支給するための火器・車両を始めとした各種装備が必要となった。

当時の日本には敗戦により武装解除された日本軍の装備および設備が大量に残存していたが、GHQにより接収された兵舎や演習場といった建築物、土地の他は旧軍の資産が引き継いで使用されることはなく、被服から車両・航空機に至るまでほぼ全てが連合軍(事実上はほぼアメリカ軍)からの供与、購入によって導入され、警察予備隊は連合国軍に準じた装備体系の軍事組織として新たに発足した。以後、保安隊を経て陸上自衛隊となった後も、装備体系は米英に準じたものとなっている。保安隊からも多くの装備を引き継いだが警備犬のように程なく廃止されたものもある。

創設初期から1960年代前半まではアメリカやイギリスからの供与が装備のほとんどを占めていたが、1960年代後半より徐々に国産化が進められた。現在では航空機を除き、装備のほとんどが国産化されている。また、日本国外の製品をライセンス生産する場合もある。

装備の名称について

名称は採定年度か採定改訂年度の下二桁から採られるが(例えば90式戦車は制式化された1990年度の下2桁が名称になっている)、部隊使用承認で運用される軽装甲機動車のように、名称に年式が含まれないものもある。航空機およびライセンス生産を含む海外製の装備品についても、○○式という名称は通常付与されない。制式化がなされるまでの開発時には英字2-3文字の略号が付与され、これら英字略号は制式名称が決定したあとも当該装備を指す隊内通称として用いられていることがある。

装備品のうち、火砲や火器類・装甲車といった民間にも馴染みのある車両などの装備の一部に関して1999年-2000年にかけてインターネットで愛称の公募が行われ、公式ウェブサイトへの掲載、駐屯地祭での装備品展示説明などの広報活動に使用されている。2002年以降に導入された装備品に関しては愛称の公募は行われていない。

装備品には、公募された愛称のほか、古くから自衛隊員が独自に使用する通称がある。

また、一部の装備の名称は官公庁における常用漢字の制限により、平仮名で表記されており、制式名称としての正規の表現が平仮名混じりであるものが存在する(榴弾砲→りゅう弾砲、擲弾→てき弾 など)が、装備展示などの説明では必ずしも常用漢字のみを用いて記述はされていない。また、「拳銃」においては、時期により「けん銃」であったり「拳銃」であったりしている(現在は「拳銃」表記に統一されている)。

装備の塗色について

車輌や航空機などの装備は長らくアメリカ軍に倣ったオリーブドラブ(OD色)で塗装されており、車両番号や所属部隊略号もアメリカ軍に倣った白地のものが描かれていたが、1970年代には迷彩の研究も進められ、戦闘服には迷彩服が採用されている。車両に対する迷彩塗装も教導団所属の車両を中心に実際に塗装されてのテストが行われた。1980年代後半からは車両の塗色は土色と緑色の二色迷彩が標準となり、ヘリコプターには黒を加えた三色塗り分けの迷彩模様が施され、記号は黒色文字で描かれるようになっている。冬季にはこれに白色を加えた迷彩塗装が行われる場合もある。一部の車両にはデジタル迷彩の導入が確認されている。

海外派遣の際には色が塗り替えられる場合があり、自衛隊イラク派遣の際には車両はOD色の単色塗装に塗り替えが行われたほか、南スーダンPKOに参加している車両は白色に塗装されている。

航空機の中でも、VIP輸送用(EC-225LP)と緊急患者輸送に使用される機体(LR-2)は、かつて海上自衛隊の対潜哨戒機に施されていた塗り分け塗装に類似した4色塗装である。また、2009年度より導入した練習機TH-480Bはメーカーの標準色である『メタリックブルーと金の帯』に国籍マークを入れているなど一部に例外がある。

被服、車両を始めとした装備への迷彩塗装は継続した研究とテストが進められており、同じ機種であっても塗装は不定期に変更される。

備考

輸送車両は当初、ガソリン車が主流のアメリカ軍供与装備にあわせて国産車もガソリンエンジンを搭載していたが、1956年(昭和31年)にディーゼル車への移行を決定し、1960年代末までに順次ディーゼルエンジン搭載車に更新されていった。また、1973年には大型・中型・小型各型に国産の新型トラック(73式トラック)が採用され、それまで様々な形式が存在したトラック類の車種統合が進んだ。

装備運用する車両に関しては、ロータリースイッチと呼ばれる扇形のスイッチを操作することによりライトの点灯状況を平時・灯火管制時などに合わせ、4種類に切り替えることが可能。

1999年に「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」の発効・署名により「対人地雷」に属する装備は保有できない事となったため、2003年をもって全ての「対人地雷」を廃棄し、装備より除外している(訓練用模擬弾のみ継続装備)。

2008年に「クラスター弾に関する条約」の発効・署名により「クラスター爆弾」に属する装備(航空自衛隊はクラスター爆弾・CBU-87/B、陸上自衛隊は砲弾・03式155mmりゅう弾砲用多目的弾、ハイドラ70ロケット弾のM261弾頭、多連装ロケットシステム用のクラスター弾頭型ロケット弾・M26)は保有できない事となったため、2015年をもって全ての「クラスター爆弾」を廃棄し、装備より除外している。

自衛隊車両には独自のナンバープレートが装着されているが、これは日本の道路交通法及び道路運送車両法で定められたものではなく、自衛隊法第114条第3項に基づき防衛大臣が定める基準に従えばよいことになっているため、一般車両と同じナンバープレートを装着する必要がない。 番号の配置、プレートの大きさ、装着位置は「自衛隊の使用する自動車に関する訓令」で定められているため、陸・海・空自衛隊および防衛装備庁で統一されている。

小火器

拳銃

退役

短機関銃・機関拳銃

退役

小銃

退役

機関銃

退役

狙撃銃

退役

散弾銃

信号銃

銃剣

退役

てき弾発射機

  • てき弾の"擲"が平仮名なのは、常用漢字の制限によるものである

退役

手りゅう弾・てき弾

  • 手りゅう弾の"榴"、てき弾の"擲"がいずれも平仮名なのは、常用漢字の制限によるものである。

退役

光学照準器

退役

その他

退役

火砲・ロケット

無反動砲・ロケット発射筒

退役

迫撃砲

退役

りゅう弾砲

  • りゅう弾砲の"榴"が平仮名なのは常用漢字の制限による。

退役

高射砲

  • 陸上自衛隊において2023年現在は現役で運用されている高射砲は存在していない(予備装備としてのみ保有されている)。

ロケット弾

退役

  • ロケットりゅう弾の"榴"が平仮名なのは常用漢字の制限による。

誘導弾

対空誘導弾

退役

対戦車誘導弾

退役

地対艦誘導弾

その他

地雷および指向性散弾

  • 日本は1999年に「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」の発効により「対人地雷」に属する装備は保有できない事となったため、2003年をもって全ての「対人地雷」を廃棄し、装備より除外している(模擬弾のみ継続装備)。

退役

地雷関連装備

退役

装甲車両

戦車

退役

装甲車

装軌装甲車

退役

装輪装甲車

退役

自走砲

自走無反動砲

自走無反動砲は1車種が装備されていたが2008年をもって全て退役している。

退役

自走迫撃砲

退役

自走りゅう弾砲

  • 自走りゅう弾砲の"榴"が平仮名なのは常用漢字の制限による。

退役

自走ロケット弾発射機

退役

自走高射機関砲

退役

砲けん引車・弾薬車

  • けん引車の"牽"が平仮名なのは常用漢字の制限による

退役

戦車回収車

退役

その他

  • 以下の車両は国産車両開発の参考用に少数が研究・試験用に導入されたもので、部隊による実際の運用は行われていない。

輸送車両

トラック

退役

けん引車両・トレーラー

退役

雪上車

退役

その他

  • 以下の車両は国産車両開発の参考用に少数が研究・試験用に導入されたもので、部隊による実際の運用は行われていない。

退役

二輪車

舟艇

鉄道車両

  • 鉄道車両は第1施設群隷下の第101建設隊のみで使用され、同隊の解散とともに全て用途廃止となった。

施設科装備

退役

架橋装備

退役

戦車橋

退役

航空機

回転翼航空機(ヘリコプター)

退役

固定翼航空機

退役

無人装備

退役

無人標的機

退役

通信器材・電子機材

無線機・電話機

退役

レーダー

退役

探知・測定・伝送装置

電子戦器材

気象測定装置

退役

航空機誘導装置

退役

射撃・戦闘指揮装置

※#情報システムも参照のこと

退役

暗視装置

退役

情報システム

個人被服・装具

作業服

  • 自衛隊の公式な用語では「戦闘服」は「作業服」と呼称されていた

退役

鉄帽

退役

防弾衣

長靴

その他

需品装備

空挺・ヘリボーン用装備

化学装備

衛生科装備

駐屯地内装備

脚注

注釈

出典

参考文献・資料/参照元

書籍
『自衛隊装備年鑑』 刊:朝雲新聞社出版局
  • 各年号
月刊『コンバットマガジン』 刊:ワールドフォトプレス
  • 2015年10月号「陸上自衛隊いまとむかし 陸上自衛隊誕生60年 (前編)」 2015年8月
『グランドパワー』 刊:ガリレオ出版
  • '00/7月号別冊『陸上自衛隊 車輌・装備ファイル』(ASIN B0078XZFK2) 2000年
  • (2003年)11月号別冊 『陸上自衛隊の装備車輌 Vol.1 60年代編』 2003年
J-Wings別冊『J-Ground』 刊:イカロス出版
  • vol.1『陸上自衛隊の戦う!装備カタログ』(ISBN 978-4871494649) 2003年
  • vol.17『2007年度版 陸上自衛隊の装備ファイル』 2007年
  • vol.25『陸上自衛隊の装備ファイル 2009』 2009年
  • JGround特選ムック『陸上自衛隊装備百科』(ISBN 978-4863208483) 2014年
  • JGround特選ムック『陸上自衛隊装備百科2016-2018』(ISBN 978-4-8022-0154-4) 2016年
  • 『自衛隊歴代最強兵器BEST200』(ISBN 978-4415095059)成美堂出版 2000年
  • 『戦後日本の戦車開発史―特車から90式戦車へ』(ISBN 978-4906124497/ISBN 978-4769824725) 林磐雄:著 かや書房/光人社 2002/2005年
  • ミリタリー選書 10『自衛隊航空機全集 陸海空自衛隊、歴代装備機のすべて』(ISBN 978-4871497718)松崎豊一:著 イカロス出版 2005年
  • 『自衛隊装備名鑑1954〜2006』(ISBN 978-4775805978)コーエー出版局 2007年
  • 『PANZER』臨時増刊 『陸自車両50年史』アルゴノート社 2008年
  • 『本当にあった陸自鉄道部隊-知られざる第101建設隊の活躍』(ISBN 978-4769825746) 伊藤東作:著 光人社 2008年
  • 『MAMOR』Vol.26 2009年4月号「オモテからウラまでわかる エンサイクロペディア自衛隊用語辞典」(ASIN B001RCKQCM) 扶桑社 2009年
  • Strike And Tactical (ストライク・アンド・タクティカルマガジン) 2009年9月号別冊 『戦後の日本戦車』(ASIN B002LG7978)SATマガジン出版 2009年
  • 『災害レスキュー車両 パーフェクトブック』(ISBN 978-4862487520)洋泉社 2011年
公式展示
  • 陸上自衛隊 朝霞駐屯地 陸上自衛隊広報センター:屋内および屋外展示
  • 〃 土浦駐屯地 武器学校:火砲館および装備品展示場
  • 〃 下志津駐屯地 高射学校:広報資料館および屋外展示
  • 〃 富士駐屯地 富士学校:資料館および屋外展示
  • 〃 姫路駐屯地:資料館および屋外展示
  • 〃 善通寺駐屯地:資料館および屋外展示

関連項目

  • 陸上自衛隊
  • 海上自衛隊
    • 海上自衛隊の装備品一覧
    • 海上自衛隊艦艇一覧
    • 海上自衛隊の個人装備
  • 航空自衛隊
    • 航空自衛隊の装備品一覧
    • 航空自衛隊の個人装備

外部リンク

  • 防衛省・陸上自衛隊 装備
  • 陸上自衛隊装備図鑑 時事ドットコム

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 陸上自衛隊の装備品一覧 by Wikipedia (Historical)


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