ピアノ曲(ピアノきょく)は、ピアノで演奏するために作られた曲をいう。
優れたピアノ曲を多数残しているクラシック音楽の作曲家としては、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、ブラームス、フォーレ、ドビュッシー、チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリャービンなどが挙げられる。
ソナタについては、ピアノソナタの項を参照。
特に広く知られた作品を作曲家の生年順に並べてある。なお、独奏曲以外の作品も含む。
ピアノが普及する18世紀後半以前にチェンバロやクラヴィコードのために作曲された作品も現在「ピアノ曲」として知られている例がある。
片手のためのピアノ曲とは、右手もしくは左手だけで演奏する曲である。片手の強化や、片手が使えない人のために書かれたもので、音域、演奏効果などの問題から左手用のものが圧倒的に多い。
片手のピアノ曲は、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハなどが練習曲として書き始めた。19世紀に入ると、練習曲と共にピアニスティックな演奏会用作品が見られるようになる。20世紀に入ると、第一次世界大戦で右腕を失ったパウル・ヴィトゲンシュタインの委嘱により多くの独奏曲や協奏曲が作られた。近年では、脳溢血により右半身に麻痺が残った舘野泉が間宮芳生などに作品を委嘱し、初演している。
他多数。
4手連弾用や6手用、8手用などがポピュラーであろうが、カーゲルのDer Eid des Hippokrates(1984年)やブソッティの Per Tre sul Piano(1959年)、フェルドマンの Piano for Three Hands(1957年)などは3手用、この他ラヴェルの Frontispice pour piano など5手用のピアノ曲がある。
ジャズ・ピアニストはピアノトリオなどでの演奏が主だが、時にピアノ独奏による作品を発表する。
その他のポピュラー音楽ではリチャード・クレイダーマンの「渚のアデリーヌ」、坂本龍一の「ウラBTTB」などが知られている。
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