ドーパミン拮抗薬(ドーパミンきっこうやく)とはドーパミン受容体に結合し、ドーパミン作用を阻害し作用を減弱させる薬物群の総称。現在、ドーパミン受容体には5種類のサブタイプが知られている。中枢神経系、末梢神経系、血管、腎臓などにドーパミン受容体は分布している。
用法と薬物の例
- 定型抗精神病薬として用いられるもの: ハロペリドール、クロルプロマジン、フルフェナジン、スルピリド
- 非定型抗精神病薬として用いられるものはドーパミン2受容体とセロトニン2A受容体の遮断作用をもつ。: クロザピン、リスペリドン、オランザピン、クエチアピン、ジプラシドン
- 制吐薬として用いられるもの: メトクロプラミド、ドロペリドール、ドンペリドン
- 三環系抗うつ薬として用いられるもの: アモキサピン
副作用
- パーキンソン症候群 - 黒質線条体に作用し錐体外路症状を呈する。
- 高プロラクチン血症 - 視床下部に作用し下垂体からプロラクチンを分泌させる。
- 遅発性ジスキネジア - 長期服用では神経の変性をきたすことがある。
他にも月経異常や性欲低下、インポテンス、乳汁分泌などがある。
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参照・引用
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