岸野 一彦(きしの かずひこ、1934年2月14日 - 2020年2月22日)は、日本の声優、俳優、ナレーター。徳島県生まれ。大阪府堺市出身。東京俳優生活協同組合所属。
同志社大学卒業。テレビ放送開始したばかりの時期、その頃、役者の仕事を始めた。1957年、劇団四季へ入団。1970年に東京俳優生活協同組合(俳協)へ移籍。
晩年は高齢のために活動をセーブし、持病などもなく元気に過ごしていたが、2020年2月22日、急性心不全により死去。86歳没。
声種はバリトン。ユーモラスな感じの声が魅力的。特技は大阪弁(河内弁、泉州弁)。趣味は野球。
俳優としては、1960年代からテレビドラマの脇役を中心に活躍していた。甘味のある渋さに定評があり、まじめなサラリーマン役が多かった。
声優としては、多くのアニメ、洋画の吹き替えに参加していた。代表作はテレビアニメ『キン肉マン』のキン肉大王役など。「役作りで、キン肉大王はこういう所に気をつけようとかありました?」という質問に対して、「『存在感を出す』という事であり、主に委員長との掛け合いが多かったことから、委員長も色々とアドリブを出してくると、こちらも対抗して色々な事をやらなければいけなかった」とのこと。委員長の博多弁に対抗して、変な大阪弁を使ったりと無茶苦茶だったが、そういうアドリブも採用してくれたことから面白かったという。大王以外にもネプチューンマン、ジャンクマンなど色々な役を演じており、「大王の声を出して、すぐ後にジャンクマンの声を出さなきゃいけない時に、気持ちの転換はどんな感じでされていたのですか?」という質問に対して、「瞬間で切り替えて、あまり出来ない時は止めてもらい、気持ちを切り替えてからまたやる」といったこともできたという。困るのは、岸野の兼ね役同士の会話している場合であり、ネプチューンマンと大王が絡んでいた時は1人で会話していたが、ネプチューンマンはロウ、大王はテンション上げるという風に変えていくという工夫をしており、そういうのも面白かったという。『キン肉マン』を3年くらいやっている中で、声優として学んだこととしては、それまでキン肉大王のようなキャラクターは演じたことはなかったが、岸野の中で「幅が出てきたかな」と、色々な発見があったという。
役柄としては主に悪役、シリアスな役を演じていた。「役柄に関して、2枚目と3枚目ではどちらの方が演じやすいですか?」という質問に対して、「基本的には同じだが、2枚目だと照れるため、3枚目のほうが演じやすかった」という。特撮作品の怪人の声も多数担当していた。
ドキュメンタリーなどのナレーションなども務めていた。
一部の担当していた役を交代している。死後、伴う代役・後任は以下の通り。
※上記テレビドラマも参照
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