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伝七捕物帳


伝七捕物帳


伝七捕物帳』(でんしちとりものちょう)は、陣出達朗らによる日本の時代小説シリーズ。捕物作家クラブ(現・日本作家クラブおよび日本文芸家クラブ)参加の多数の作家による合同企画で「黒門町の傳七捕物帳」と題して『京都新聞』に連載された後、陣出が単独で『伝七捕物帳』シリーズを執筆した。

高田浩吉主演による劇場映画シリーズ、中村梅之助主演によるテレビドラマシリーズなど、たびたび映像化されている。

概要

1949年(昭和24年)に創設された「捕物作家クラブ」参加作家による合同企画として創作された“黒門町の伝七”を主人公とした時代小説で、『京都新聞』に1951年(昭和26年)3月11日から1960年(昭和35年)10月16日の9年7か月の長期間にわたり、毎週1回連載されていた『黒門町の傳七捕物帳』が初出。横溝正史や陣出達朗、城昌幸、野村胡堂、佐々木杜太郎他、多くの作家が執筆している。

後年、陣出が単独で新作『伝七捕物帳』シリーズを執筆しており、現在では陣出の代表作の一つとして広く認知されている。後述のテレビシリーズでも、陣出作品に基づくため、原作表記は陣出である。

映像化作品には以下のものがある。

  • 高田浩吉主演、松竹制作の劇場映画シリーズ(1954年 - 1959年)
  • 高田浩吉主演、東映制作の劇場映画シリーズ(1962年 - 1963年)
  • 高田浩吉主演、朝日放送制作・TBS系放送のテレビドラマ(1968年)
  • 中村梅之助主演、日本テレビ系放送のテレビドラマ(1973年 - 1977年)
  • 中村梅之助主演、テレビ朝日系放送のテレビドラマ(1979年)
  • 中村梅雀主演、NHK BSプレミアム放送のテレビドラマ(2016年 - 2017年)

あらすじ

舞台は徳川将軍家ゆかりの寛永寺総門にちなむ上野・黒門町。切れ者で人情に厚いと評判の岡っ引・黒門町の伝七は、北町奉行・遠山左衛門尉から特別に紫房の十手を預かる捕物の名人(紫房の十手は与力の持ち物)。正木流免許皆伝の十手術と万力鎖の技で、悪に立ち向かう。

作品リスト

  • 人肌千両 野村胡堂ほか(1954年3月、東京文芸社)
  • 刺青女難 野村胡堂ほか(1954年7月、東京文芸社)1編はオムニバス連作
  • 黒門町伝七捕物百話 第1巻 野村胡堂ほか(1954年10月、桃源社)
  • 黒門町伝七捕物百話 第2巻 土師清二(1955年2月、桃源社)
  • 女郎蜘蛛 野村胡堂ほか(1955年4月、東京文芸社)
  • 黒門町伝七捕物百話 第3巻 城昌幸(1954年9月、桃源社)
  • 黒門町伝七捕物百話 第4巻 横溝正史ほか(1954年12月、桃源社)
  • 黒門町伝七捕物百話 第5巻 佐々木杜太郎(1954年11月、桃源社)
  • 黒門町伝七捕物百話 第6巻 陣出達朗(1955年1月、桃源社)
  • 黒門町伝七捕物百話 第7巻 山手樹一郎ほか(1954年10月、桃源社)
  • 黒門町伝七捕物百話 第8巻 野村胡堂連作(1954年11月、桃源社)
  • ふたり妻 城昌幸(1959年10月、東方社)
  • 女狐駕籠 陣出達朗(1956年6月、東方社)「人肌蝙蝠」は非伝七もの
  • 天下を狙う矢 陣出達朗(1960年4月、桃源社)
  • 女狐小判 陣出達朗(1963年3月、青樹社)
  • 競作 黒門町伝七捕物帳(1992年2月、光文社時代小説文庫、ISBN 978-4334714796)- 縄田一男 編
  • 黒門町伝七捕物帳(2015年8月6日、光文社時代小説文庫、ISBN 978-4334769574)- 縄田一男 編

陣出達朗 著

  • 伝七捕物帳(1968年、春陽文庫)
  • 伝七捕物帳(1973年、東京文芸社)
  • 伝七捕物帳 十番手柄(1973年、桃源社)
  • 伝七捕物手柄 黒門町夜話(1975年、青樹社)
  • 美女夜叉 伝七捕物帳(1975年、巨朋社)
  • 伝七捕物帳 1-2(1976年、春陽文庫)
  • 伝七捕物帳 3(1976年、春陽文庫)
  • 闇を斬る十手 伝七捕物帳(1979年3月、広済堂出版)
  • 伝七捕物帳 1(1985年3月、春陽文庫、ISBN 978-4394104513)
  • 伝七捕物帳 2(1985年5月、春陽文庫、ISBN 978-4394104520)
  • 伝七捕物帳 3(1985年7月、春陽文庫、ISBN 978-4394104537)
  • 伝七捕物帳(2003年2月、光文社時代小説文庫、ISBN 978-4334734510)
  • 伝七捕物帳 縄田一男監修・捕物帳傑作選(2007年10月、徳間文庫、ISBN 978-4198926809)

映画

高田浩吉の主演、松竹京都撮影所及び東映京都撮影所の製作により、『伝七捕物帖』(でんしちとりものちょう)と題して以下の13作品が制作された。

テレビドラマ(高田浩吉版)

1968年3月9日から7月6日まで朝日放送制作・TBS系列で放送された。全18話。

Collection James Bond 007

テレビドラマ(中村梅之助版)

伝七捕物帳』(でんしちとりものちょう)は中村梅之助主演のテレビ時代劇。

  • 日本テレビ版:製作はユニオン映画。1973年10月2日から1977年10月11日まで(全160話)、毎週火曜日午後8時より放送。
  • テレビ朝日版:製作は国際放映。1979年2月11日から9月30日まで(全30話)、毎週日曜日午後8時より放送。

梅之助の1970年代中後半の当たり役の一つとなった。

内容

1970年から3年間にわたりNET系で放送された『遠山の金さん捕物帳』(原作者は本作と同じ陣出達朗)で人気スターとなった前進座の中村梅之助が、情に厚く、正木流免許皆伝の十手術と万力鎖の技で悪に立ち向かう御用聞き、「黒門町の伝七」を演じた。

物語での伝七の十手には房が付けられており、本来与力をあらわす紫色である。これは元々犯罪人だった伝七の器量と気っ風の良さに惚れ込んだ北町奉行・遠山左衛門尉(中村梅之助・二役)が特別に赦免する代わりに小者に任じた為であるとされた。通常、御用聞きである岡っ引は、同心が私的に雇う非公認のものだが、奉行所等が正式に十手捕り繩を貸与する小者と云う者が居たが、伝七の場合も「奉行に直接雇われた、与力の権限を持つ御用聞き」である事から、「小者と呼ばれた者である」という特殊な立場という設定だった。但し小者も十手を持ち歩く時には、懐に忍ばせている筈の十手に本来は房が付けられておらず、之等の身分で、房の着く十手は、儀式用の物である。他の同心に雇われる御用聞きの十手も、懐に忍ばせるので、本来は房は付けられていない。

事件が解決してエンディングが流れる前に、「ヨヨヨイ、ヨヨヨイ、ヨヨヨイヨイ、あ、めでてぇな」と手締めならぬ指締めをするのが決まりである。

設定上の相違点

日本テレビ版とテレビ朝日版とでは、登場人物などに設定の相違が多少見られる。そうした相違が作風の違いにもなっているのであるが、同じ出演者が多く放送の時期も丁度併せ、日本テレビ版の終了の後に、丁度繋がって放送が開始されたテレビ朝日版では、妻帯者となった日本テレビ版の後日談的な話にも自然に繋がって見える。特に主な出演者が同一である事も、此の様に見える要因の1つになっている。

日本テレビ版と、テレビ朝日版との違いを挙げると、以下の様になっている。

  • 伝七は日本テレビ版では独身だが、テレビ朝日版では妻帯者である(テレビ朝日版で伝七の妻・お新を演じたのは、日本テレビ版で小春を演じた和田幾子)。
  • 五平の風貌や人物設定が異なる。赤鼻の五平→亀床の五平。
  • 伝七や五平を使う同心が異なる。早瀬市之進 → 泉勢之進、三林新兵衛。※伝七は役所から直に雇われているので、同心が雇った五平を使うのとは違い、与力と同心の様な、上司と部下になる。
  • 上司の与力が出る様になる。矢田部兵馬。
  • ちょろ松 → きょろ松。
  • テレビ朝日版には遠山左衛門尉が一切登場しない(テレビ朝日版では伝七は同心・泉の配下、ということになっている)。

日本テレビ版

配役

  • 黒門町の伝七:中村梅之助
黒門町の小者の御用聞き。物語では紫の房着きの十手を使用する。しかし、本来武具としての十手には邪魔な房は付けられておらず、十手の他に捕具として万力鎖を使う。房着きの十手は儀式用の物であり、紫房の十手は元来与力の持ち物である。奉行・遠山左衛門尉から与力の権限を与えられている。
  • 遠山左衛門尉:中村梅之助(二役)
北町奉行。伝七に紫房の十手を授ける。伝七に瓜二つで、義理と人情を重んじる親分肌。
  • がってんの勘太:高橋長英(第1話~第65話、第132話)
伝七の下っ引き。早合点が多く喧嘩早いが、女性や弱者に優しい。惚れっぽいがいつも恋は実らない。上方から来た老御用聞き・天満の善助と意気投合し、伝七のもとを離れる。
  • お美代:紀比呂子(第1話~第20話)
伝七の親分・万蔵(演:加東大介 第4話、第35話)の娘。
  • かんざしの文治:今村民路
伝七の下っ引き。ぼんやりしているが、愛嬌があり憎めない男。自作のかんざしを飛び道具に使う。
  • 小春:和田幾子
居酒屋「菊乃屋」の女将。伝七とは相思相愛。
  • 赤っ鼻の五平:瀬川新蔵
伝七に対抗心を持つ御用聞き。名前の通りに鼻が赤い。勘太の退場後は伝七に協力的になる。
  • ちょろ松:稲吉靖司            
五平の下っ引き。
  • 藤助:中村靖之介
「菊乃屋」の板前。
  • 早瀬市之進:北相馬宏                    
北町奉行所同心。伝七の直属の上司。
  • お玉:呉恵美子(第1話~第147話、第160話)
「菊乃屋」の店員。                                    
  • おみね:村田みゆき(第147話~第160話)
「菊乃屋」の店員。
  • 新吉:続木太郎(第1話~第140話)、松田洋治(第146話~第160話)
伝七の養子。                  
  • 六蔵:田中春男(第28話~第160話)
「菊乃屋」の常連客で、上方出身の飴売り。伝七に市中で見聞きした情報を提供する。

スタッフ

  • 企画:野崎元晴(NTV)、中井景(バリアンツ)
  • プロデューサー:増井正武(ユニオン映画)、鈴木潔(前進座)、森田義一(NTV)
  • 原作:陣出達朗
  • 脚本:「サブタイトル・主なゲスト」参照
  • 監督:「サブタイトル・主なゲスト」参照
  • 音楽:小川寛興(選曲:鈴木清司)
  • 主題歌
    • 「向こう通るは」(第1話 - 第25話OP)
      • 作詞:千家和也、作曲:吉田正、唄:橋幸夫(ビクターレコード)
    • 「江戸の花」(第26話 - 第160話OP、第1話 - 第160話ED)
      • 作詞:千家和也、作曲:吉田正、唄:橋幸夫(ビクターレコード)
  • ナレーター(本編・予告):鈴木瑞穂
  • 協力:バリアンツ、前進座
  • 製作:ユニオン映画

サブタイトル・主なゲスト

1973年
1974年
1975年
1976年
1977年

放送局

特記の無い限り全て放送時間は火曜 20:00 - 20:54、同時ネット。

  • 日本テレビ
  • 札幌テレビ
  • 青森放送
  • テレビ岩手
  • 秋田放送
  • 山形放送
  • 宮城テレビ
  • 福島中央テレビ
  • 新潟総合テレビ
  • 長野放送:水曜 23:25 - 0:19(1974年3月時点) → 土曜 15:00 - 15:54(1974年9月時点)
  • 山梨放送
  • 北日本放送
  • 北陸放送:金曜 15:00 - 15:54
  • 福井放送
  • 中京テレビ
  • よみうりテレビ
  • 日本海テレビ
  • 山口放送
  • 四国放送
  • 西日本放送
  • 南海放送
  • 高知放送
  • 福岡放送
  • テレビ長崎:水曜 16:00 - 16:54
  • テレビ熊本:土曜 15:00 - 15:54
  • テレビ大分:日曜 22:30 - 23:24
  • 鹿児島テレビ:木曜 16:00 - 16:54

テレビ朝日版

中村梅之助を一躍人気スターにした同局の『遠山の金さん捕物帳』と同じ日曜午後8時枠での再登板だったが、終了後は現代劇である『西部警察』がスタートし、この放送枠では本作が最後の時代劇となった。

配役

  • 黒門町の伝七:中村梅之助
黒門町に住む、小者。御用聞きを束ねる親分。紫房の十手の他に捕具として万力鎖を使う(CM時のアイキャッチなどに登場)。紫房の十手は元来与力の持ち物で、奉行から与力の権限を与えられている。ただし前作(日本テレビ版)と異なり、その奉行が誰であるかは明示されない。
  • おゆう:音無美紀子(全話クレジットされるが出演しない回がある)
居酒屋「ゑびすや」の主人・弥平の養女。血はつながっていないが、実の親子同様の結びつき。
  • お新:和田幾子
伝七の妻。三味線を教えていることがある(第9話)。
  • 泉勢之進:高城丈二 (伝七を配下にする同心)
伝七を配下とする町奉行所同心。常に冷静沈着。
  • かんざしの文治:今村民路
伝七の手先。
  • 亀床の五平:瀬川新蔵
伝七の仲間の御用聞き。本業は髪結い。日本テレビ版とは異なり「赤鼻」ではなく、「赤鼻の五平」よりも穏やかな好人物。
  • きょろ松:稲吉靖司
五平の手先。
  • 三林新兵衛:天野新士(第8話~第9話、第14話、第18話)
町奉行所同心。五平を配下にする。
  • 矢田部兵馬:北相馬宏(第2話、第5話、第7話~第8話、第10話、第18話~第20話、第23話、第26話)※第2話はノンクレジット
町奉行所与力。泉らの上司で伝七らを配下にする。ことなかれ主義的な面がある。
  • 清助:中村靖之介(第7話、第19話、第21話、第24話、第26話)
「ゑびすや」の板前。
  • おるい:五月晴子(第3話~第4話、第9話、第13話、第20話、第24話、第30話)
伝七らの長屋に住む女房。
  • おつね:武知杜代子(第3話、第7話、第9話、第13話、第15話~第16話、第18話、第20話、第24話、第27話、第30話)※第16話はノンクレジット
伝七らの長屋に住む女房。
  • 関口陣十郎:財津一郎(全話クレジットされるが出演しない回がある)
伝七らの長屋に住む居合術の大道芸をする浪人。薩摩の出。
  • 弥平:曽我廼家明蝶(全話クレジットされるが出演しない回がある)
「ゑびすや」の主人。昔盗人だったことがあり、押し入った先の娘だったおゆうを引き取って育てる。

スタッフ

  • 原作:陣出達朗(春陽堂版)
  • プロデューサー:片岡政義、鈴木潔
  • 制作プロデューサー:駒井憲二、戸井公平
  • 脚本:「サブタイトル・主なゲスト」参照
  • 監督:「サブタイトル・主なゲスト」参照
  • 音楽:小川寛興
  • 撮影:北泉成、喜多崎晃ほか
  • 美術:筒井増男、末広富治郎ほか
  • 照明:大西美津男ほか
  • 録音:遠藤和生
  • 編集:清水邦夫
  • 整音:竹内和義
  • 効果:沢田一郎
  • 主題歌:角川博「伝七流し唄」(作詞・保富康午、作曲・小川寛興)(RCAレコード)
    • 角川博は第20話にゲスト出演し、劇中で「伝七流し唄」を歌っている。
  • 殺陣:山口博義
  • 協力:東京木場角乗保存會
  • 製作:テレビ朝日

サブタイトル・主なゲスト

テレビドラマ(中村梅雀版)

NHK BSプレミアムのBS時代劇枠で、2016年7月15日から9月9日まで全9回にて放送された。2017年6月2日から7月28日まで同枠で再放送された。

続編となる『伝七捕物帳2』が、NHK BSプレミアム「BS時代劇」にて2017年8月4日から9月22日まで全8回にて放送された。

企画・制作

主演は中村梅雀。放送開始から4ヶ月前の2016年1月に亡くなった父・中村梅之助が1970年代に演じて大ヒットとなった伝七役を演じた。梅雀は伝七役を演じることを2015年暮れに父・梅之助に報告、梅之助から秘蔵の十手コレクションを託された。
第1シリーズの主題歌をももいろクローバーZが担当し、同シリーズの第2回放送分に武家の奥女中役でゲスト出演した。

配役

主要人物

黒門町の伝七(くろもんちょうのでんしち)
演 - 中村梅雀
北町奉行の遠山左衛門尉から紫房の十手を預かる、奉行直属の岡っ引き。父は鳶職で、彼自身も元は鳶職だったが、それが天職と思えず、苛立ちを吐き出すように剣術道場で剣の稽古を積んでいた。10年前、道場からの帰りに江島の仙五郎一味による押し込み強盗の現場に遭遇、店の小僧を助けようとして誤って竹次郎を刺して死なせてしまう。遠山からは、「見事な働きであった」とその行動を称えられるも、人一人の命を奪った自らを裁いてほしいと懇願。その態度に感服した遠山から、紫房の十手を預けられた。第1シリーズ最終話では、蘭学者を弾圧する南町奉行・鳥居甲斐守一派の陰謀を暴くために、遠山の命に逆らう形で一度十手を返上したが、最終的には遠山から再び十手を預けられる。
現在は、お俊と夫婦になり黒門町の長屋に住み、がってんの勘太とかんざしの文治を配下にもつ。
お俊(おしゅん)
演 - 田中美佐子(少女 - 守殿愛生、長田莉乃朱)
伝七の妻で産婆(助産師)。15年前、父親の米次が誤って人を死なせたことにより遠島となったため、十手持ちである伝七に迷惑をかけたくないという思いを秘めていた。
伝七の想いを誰よりもよく理解しているが、伝七が他の女性のことを良く言うと途端に不機嫌になるなど、やきもちやきな一面がある。
がってんの勘太(がってんのかんた))
演 - 徳重聡
伝七の下っ引き。腕っぷしが強く、考えるよりも体が先に動く行動派。早合点して空回りすることも多いが、ここぞという場面での勘は鋭く、伝七の信頼は厚い。惚れっぽいが、大抵は悲恋で終わることが多い。
かんざしの文治(かんざしのぶんじ)
演 - 上遠野太洸
伝七の下っ引きで勘太の弟分。冷静沈着な性格で、かんざし作りが得意。女性によくモテるが、意外と女心には疎い一面もある。
早瀬市之進(はやせ いちのしん)
演 - 螢雪次朗
北町奉行所の同心で、伝七を配下に持つ。やや自分の保身を優先するところがあり、伝七には面倒な事に首を突っ込んだり、自分を巻き込んだりしないでほしいと願っている。
松蔵(まつぞう)
演 - 本田博太郎(第1シリーズ)
元岡っ引きで米次の幼なじみ。3年前に発生した奉行所同心の失踪に責任を感じて、岡っ引きを辞していたが、実は15年前の蓑吉殺害や3年前の奉行所同心の殺害をはじめ、数々の悪事を働いた人物であり、米次を蓑吉殺しの身代わりに仕立て上げたのも彼であった。
蓑吉(みのきち)
演 - 西尾塁(第1シリーズ)
故人。松蔵の下っ引きだった男で、米次が誤って死なせたとされている相手。数々の悪事を働いた人物と言われていたが、実は松蔵の悪事をかぶせられていた。
藤助(とうすけ)
演 - ベンガル
食事処・菊乃屋の主人で、小春の父親。第2シリーズで登場する小夏にとっては伯父である。
小春(こはる)
演 - 原田夏希(第1シリーズ)
藤助の娘。菊乃屋を父と共に切り盛りするきっぷのいい江戸娘。勘太に思いを寄せられているが、本人は文治にひそかな思いを寄せている。第2シリーズでは結婚をして家を出たために未登場となっている。
小夏(こなつ)
演 - 小芝風花(第2シリーズ)
藤助の姪。小春に代わって藤助を手伝う。年上の伝七たちに対しても遠慮なくものを言うため、藤助に注意されることもしばしば。
米次(よねじ)
演 - 石橋蓮司(第1シリーズ)
お俊の父親で、元は大工だった。妻の名前はお静というが、お俊が生まれて間もなく死別。15年前、松蔵の下っ引きだった蓑吉を誤ってノミで殺害したとして遠島に処されたが、真犯人が松蔵であったことを知り、復讐を決意。死んだと見せかけて島抜けをしたのち江戸へ向かい、羅宇屋となって松蔵を探し、その過程でお互いを知らないまま伝七に会い、その後お俊が伝七の妻になったことを知る。松蔵を探しあてて真相を知り、お俊を探していた時に正体を知った伝七に危機を救われ、冤罪を晴らすことに成功した。その後は島抜けの罪で裁きを受け、遠山の計らいで江戸所払いとなり、しばらくは江戸を離れて湯治をしていたが、第1シリーズの最終回で江戸に戻る。
篠崎正太郎(しのざき しょうたろう)/正助(しょうすけ)
演 - 風見しんご(第2シリーズ)
元小田原藩勘定方。10年前、帳簿の紛失を理由に武士の身分を捨てて小田原を去り、「幇間の正助」として吉原に移る。その後、捜査のために吉原を訪れていた伝七と出会い、お咲と共に長屋で暮らし始める。
お咲(おさき)
演 - 大塚千弘(第2シリーズ)
正太郎の幼なじみ。「正助(正太郎)の妻」と名乗り、彼と共に長屋で暮らし始めるが、実は正太郎の腹ちがいの弟・勝之進の妻。勝之進の子供を身籠っており、お俊の手助けで出産する。
鳥居甲斐守(とりい かいのかみ)
演 - 榎木孝明
江戸南町奉行。厳しい市中取締りを行い、庶民からは「妖怪」とあだ名され、忌み嫌われている一方、自身の配下に対してはより厳しく接し、第2シリーズでは不正を行った配下2人を永蟄居の処分に処している。また、相模屋の企みを遠山に伝えるなど、遠山に協力的な一面も見せる。
遠山左衛門尉(とおやま さえもんのじょう)
演 - 松平健
江戸北町奉行。伝七と二人だけの時は、べらんめえ口調で会話をする。弱者の立場を思いやり、人情味あふれる裁きを下す一方、利己的な理由で罪を犯した者に対しては死罪や遠島などの刑に処すなど、厳しい裁きを下す。勝小吉とは古い知り合いで、「金さん」と呼ばれており、同時に「若い頃は放蕩無頼を尽くしたお方だった」と言われている。
ゲスト(第1シリーズ)
第1話
  • 吉蔵 - 平田満
    髪結いで「梅床」の主人。12年前に髪結いを生業とするお許しを得ている。娘のおよしが幸せになることを日々願っている。
  • およし - 荒井萌
    吉蔵の娘。木村の想いには気付いているが、ある理由から身を引こうとしている。
  • 木村幸太郎 - 伊嵜充則
    北町奉行所の同心で、御記録版を務めている。およしに想いを寄せる。
  • 花水左衛門 - 深水三章
    15年前に処刑された盗賊の頭。伝七の調べで、配下の「はやての蜘蛛吉」という人物の密告により一網打尽に捕らえられたことと、処刑された当時「よし」という5歳の娘がいたことがわかる。
  • 源太 - 坂田雅彦
    吉蔵を「はやての蜘蛛吉」と呼んで絡んできた男。
第2話
  • 鈴 - 百田夏菜子(ももいろクローバーZ)
    旗本の奥女中。かつて文治と将来を誓った仲だった。伝七たちが花見をしているとき、侍3人で絡んできたところを文治と再会する。伝七を敵と狙った竹蔵の手裏剣に誤って刺さり負傷し、暫く養生する。
  • 清 - 玉井詩織(ももいろクローバーZ)
  • 初 - 有安杏果(ももいろクローバーZ)
  • 芳 - 佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)
  • 花 - 高城れに(ももいろクローバーZ)
    鈴と同じく旗本の奥女中。
  • 竹次郎 - 上杉祥三
    仙五郎に雇われた手裏剣使い。竹蔵の父。伝七が死なせた相手でもある。
  • 竹蔵 - 夕輝壽太
    香取神道流の棒手裏剣を扱う手裏剣使い。10年前に伝七が死なせた竹次郎の息子で、伝七を恨む。
  • 仙五郎 - 大鷹明良
    「江島の仙五郎」と呼ばれる賊の頭。父を亡くした竹蔵を引き取る。
  • 武士 - 六角慎司
    冒頭、鈴たちに絡んできた侍3人のうちの1人。
第3話
  • お勝 - 田中美里
    遊女。非常に気が強く、ある理由からお上に強い不信感を抱く。「お勝」は仮の名前。
  • 西海屋仁兵衛 - 河相我聞
    行き倒れて死んでいた男。その正体は、1年前に起きた橋の崩落事故の責任を問われてお店(たな)を闕所となった御用商人。
  • 秋月良介 - 川野太郎
    北町奉行所の同心。西海屋の死を行き倒れと決めつけて処理したことから、伝七に疑念を抱かれる。
  • 仲村内記 ‐ 白井滋郎
    普請方下奉行。
  • 立花屋外茂兵衛 ‐ 河西健司
    浅草のせんべい屋の主人。西海屋とは顔馴染み。
  • 大黒屋助右衛門 ‐ 西園寺章雄
    材木問屋。
  • 久兵衛 - 柴田善行
    「大黒屋」番頭。
  • 春乃屋 ‐ 紅壱子
    西海屋が倒れていた場所の近くに店を構える女将。伝七に「お夕という女はいないか」と西海屋が尋ねて来たことを伝える。
  • 杉野屋 - ひろみどり
    お勝が勤める遊女屋の女将。
第4話
  • お美津 - 黒川芽以
    勘太の昔馴染み。何者かに突き落とされ、不忍池で溺れているところを勘太に助けられる。亡き父親は香具師だった。
  • 田辺勝之進 - 冨家規政
    江戸屋敷に仕える剣術指南役。
  • 井崎屋忠太郎 - 内野謙太
    かつてお美津と恋人だった呉服屋の若旦那。お美津への未練を今も断ち切れないでいる。
  • 井崎屋忠右衛門 - 曾我廼家八十吉
    忠太郎の父。お美津を「水茶屋の女」と呼び、嫌っている。
  • 与平 - 丸一太
    「井崎屋」番頭。
  • お兼 - 坂本三佳
    お美津が一月前まで働いていた水茶屋の女性。何者かにより刀で斬殺される。
第5話
  • お滝 - 南野陽子
    伝七のかつての想い人で、米問屋・丸高屋の娘。長年の武家奉公を終えて戻って来た。弟夫婦の代になった丸高屋の行く末に不安を感じている。
  • 清瞭 - 山口馬木也
    丸高屋の菩提寺である東念寺の僧。住職の留守を預かっている。
  • 三次 - 村杉蝉之介
    寺男。腕に島帰りであることを示す刺青が入れられている。
  • お梶 - 田村友里
    仙之助の妻。お滝が店のことで口うるさく指摘することに不満を感じている。
  • 丸高屋仙之助 ‐ 中川浩三
    丸高屋の主人で、お滝の弟。お梶ほどではないが、お滝の行動や言動に不満を感じている。
  • 万次郎 - 竹下健人
    仙之助の息子。
  • 平野屋惣兵衛 ‐ 芝本正
    押し込み強盗の被害に遭った大店の主人。
  • お喜代 - 伽代子
    惣兵衛の女房。
第6話
  • 勝小吉 - 西郷輝彦
    直参旗本・勝家の隠居。後に「幕末の三舟」と言われる勝海舟の父。血の気が多く喧嘩っ早い。腕っぷしは強く、勘太ですら一撃でのされてしまうほど。赤根とは過去に因縁がある。
  • お時 - 柳生みゆ
    小春の友人。結婚相手の新八を亡くしたショックで投身自殺を図ったところを文治に助けられ、暫く菊乃屋で養生する。
  • 新八 - 中山卓也
    梯子からの転落事故で亡くなった瓦屋。お時とは結婚間近であった。
  • 赤根十郎兵衛 - 相島一之
    直参旗本で田宮流居合の使い手。お時に横恋慕して振られた腹いせに新八の事故死を仕組んだのではと疑惑の目を向けられる。
  • 仁吉 - せんだみつお
    小屋掛け芝居の大道具方。彼の一言が伝七に事件解決のアイデアを与えることとなり、自らも伝七に協力する。
  • 孫助 - 柳家小さん
    小網町の棟梁。米次とは顔馴染みであった。
  • 留吉 - 嘉島典俊
    新八の仕事仲間の瓦職人。
第7話
  • 彦四郎 - 岡田義徳
    腕利きの錠前師。妻とは死別し、娘のお美代と2人暮らし。10年前にある理由から錠前破りの悪事に加担し、江戸払いの刑に処されていた。
  • 弥七 - 伊藤洋三郎
    押し込み盗賊の一味。彦四郎を自分たちの強盗計画に加担させようとする。
  • お美代 - 中川江奈
    彦四郎の娘。彦四郎によって菊乃屋に預けられ、しばらく小春と行動を共にする。
  • 佐吉 - 多賀勝一
    押し込み盗賊の一味。錠前破りを担当していた。
  • 六之助 - 市川勇
    彦四郎とお美代が住んでいる長屋の大家。正体は「押し込みの六之助」と呼ばれる賊の頭。
  • 津川屋重三郎 - 森下哲夫
    錠前師で彦四郎の師匠だった人物。6年前を最後に彦四郎とは会っていない。
第8話
  • お種 - 大方斐紗子
    松蔵の下っ引きだった蓑吉の母。蓑吉の月命日には今も欠かさず花を供えている。
  • 佐和 - 高橋ひとみ
    3年前に行方不明になった北町奉行所の同心・柳本半次郎の妻。
  • 長崎屋長兵衛 ‐ 谷口高史
    廻船問屋の主人。
最終回
  • 望月慎吾 - 堀井新太
    蘭方医・望月松庵の息子。1年前に無実の罪で処刑された父の無念を晴らすために、死罪を下した鳥居を襲撃する。
  • お梅- 大島蓉子
    むじな長屋の住民。疫病が流行ったとき、松庵に救われたことから深く感謝しており、松庵は無実であると信じている。
  • 仲井長七郎 - 中本賢
    南町奉行所の与力。鳥居の命を受け、慎吾の行方を探す。
  • 牧野雲仙 - 本城丸裕
    漢方医。かつて松庵が住んでいた家に居を構える。
  • 望月松庵 ‐ 浅田祐二
    慎吾の父で蘭方医。1年前にむじな長屋の住民4人を毒殺したとされ、鳥居の裁きにより処刑されている。
ゲスト(第2シリーズ)
複数回登場の場合は括弧()内に表記。
第1話
  • 俵屋お梅 - 藤原紀香(少女期:中川江奈)
    米屋の女将。同業者が米の値上げをする一方、値上げすることなく米を売り続ける。
  • 清花 / お清 - 中島亜梨沙(少女期:西口実玲)
    吉原の花魁。犬張子を肌身離さず身に着けている。
  • 弥兵衛 - 青山勝
    俵屋の番頭。
  • 板倉屋彦右衛門 - 野口貴史
    札差。
  • 山形屋源三 - 下元年世
    米問屋の主人。
  • 藤枝半兵衛 - 伊庭剛
    勘定吟味役。
  • 伊太郎 ‐ 西村匡生
第2話
  • 辻村左内 - 寺島進
    遠山の配下である隠密同心。奉公人の女性を引き込み役に仕立て、用済みになったら殺すという残虐な手口で犯行を重ねる盗賊一味の頭・嘉兵衛の正体を掴むため、潜入捜査を行う。同じく嘉兵衛一味の強盗事件を調べていた伝七に斬りかかった。伝七には、事件の捜査から手を引くよう求める。
  • お幸 - 瀬戸さおり
    志摩屋という店の奉公人で、嘉兵衛一味が新たな押し込みのために引き込み役として目を付けた女性。辻村とは過去に因縁がある。
  • 政吉 - 山田悠介
    嘉兵衛一味の1人で、一味の中心人物。
  • 徳松 - 浜田隆広
    政吉と同じく、嘉兵衛一味の1人。
  • 嘉兵衛 - 谷口高史
    賊の頭で、通称「うつぼの嘉兵衛」。辻村が追っている相手であるが、姿をめったに見せないため、素顔は謎に包まれている。
  • 蓑吉 - 白井滋郎
    金杉町の住人。辻村がお幸を探していることを伝七に伝える。
第3話
  • 直太郎 - 渡辺大
    質屋・亀正(かめせい)の跡取り息子だが、道楽と放蕩無頼が過ぎたために実家から絶縁を言い渡される。絵の腕は一流であり、街中で偶然知り合った瓦版屋・朝吉の相棒として鮮やかな瓦版を作り上げる。
  • 朝吉 - 中村靖日
    瓦版屋・九つ屋の主。もとは売れない瓦版屋だったが、直太郎を相棒にしたことで売れ行きを伸ばす。玉山姉弟の仇討ちを瓦版に書いたことが、「人心を惑わせる行為」にあたるとして南町奉行所に捕らえられるが、実は「人に知られたくない本当のこと」を書いたためにお咎めを受けたのだと伝七は見抜く。
  • 北岡半佐衛門 - 大河内浩
    南町奉行所の吟味方与力。鳥居の懐刀であり、玉山姉弟の詮議及び、朝吉への沙汰を申し渡した人物。密偵を放って町民の暮らしを見張る一方、自身は袖の下(賄賂)を受け取っているなど、よくない噂がある。
  • 玉山富治郎 - 藤山扇治郎
    香苗の弟で、仇に止めを刺す。後に北岡の密偵と判明する。
  • 玉山香苗 - 成瀬綾乃
    父親の仇討ちを行った玉山姉弟の姉。その鮮やかな太刀筋から、鏡新明智流の使い手であると伝七は見抜く。富治郎と同じく北岡の密偵。
  • 小山十太夫 - 入江毅
    玉山姉弟に父親の仇として討ち取られた男。正助の話によると「萩原」と名乗っていたことがわかる。彼も北岡の密偵であった。
  • 山田右門 - 白井哲也
    南町奉行所の同心。
第4話
  • 白狐(びゃっこ)のお仙 - 野々すみ花
    関八州を荒らす女盗賊で、様々な人間に変装して人を騙す。幼少のころに両親とは死別。その原因は岡っ引きの悪行にあったため、伝七を含む岡っ引きには強い憎悪を抱く。
  • 辰治 - 松尾諭
    お仙の子分。お仙を「姐さん」と呼び、慕っている。
  • 縄手の十蔵 - 六角精児
    賊の頭で、盗みのためなら殺しもいとわぬ残虐極まりない手口で犯行を重ねる男。そのあまりに凄惨な犯行の手口は、伝七が「今でもあの光景を夢に見る」と口にするほど。お仙とは過去に組んでいたことがあり、仲間に戻るよう強要する。
  • 徳兵衛 - 曾我廼家文童
    料亭「濱田屋」の主。お仙を番屋に突き出そうとするが、隠れ博打のことを訴えると逆に脅される。
  • 洲崎屋 - 藤田功次郎
    濱田屋で秘かに行われていた隠れ博打に参加していた男。
第5話
  • 澤口兵右衛門 - 平泉成
    大身の旗本で、勘定組頭の古株。手拭いを頭に被り、秘かに屋台通いをしている。美味い屋台の見分け方を伝七に伝授する。
  • 澤口兵庫 - 青山草太
    兵右衛門の息子で、勘定見習い。父・兵右衛門の生き方に反発し、道場で剣の稽古に励む。
  • 堀江市蔵 - 斎藤歩
    勘定組頭。新しい火除け地の候補となる場所を巡って兵右衛門と対立する。
  • 美穂 - 渋谷飛鳥 
    剣術道場主の娘。厳しい表情を崩すことなく剣の稽古に励む兵庫を気にかける。
第6話
  • お文 - 松浦雅
    一二三屋という飛脚問屋の娘。飛脚の仕事を愛しており、経営が苦しい店を立て直すため、自らが飛脚になる。勘太の思い定めた相手でもある。
  • 鳴海屋政右衛門 - 東根作寿英
    太物問屋。お文を応援するため、定期的な仕事を依頼する。
  • 長次郎 - 渡辺哲
    賭場を営む男。
  • 五兵衛 - 小野了
    一二三屋の主人。
  • 真砂屋の主人 - 真砂京之介
  • 真砂屋の番頭 - 田中孝史
  • 弥助 - 大石昭弘
  • 駒吉 - 高島和男
    腕に蛇の彫り物がある男。長次郎の賭場に出入りしていた。
第7話
  • 相沢征四郎 - 柴俊夫
    お咲の伯父。出奔したお咲の行方を捜しており、小田原に連れ帰ろうとする。
  • お駒 - 床嶋佳子
    かつて相沢と恋仲にあった女性。太一の母親で、千歳屋とも関係があった。
  • 太一 - 西井幸人
    お駒の息子で、大工見習い。廻船問屋の大物・千歳屋を殺害したのではと疑われるが、頑なに否認する。
  • 助三郎 - 新井康弘
    千歳屋の番頭。
  • 千歳屋清右衛門 - 西園寺章雄
    廻船問屋「千歳屋」頭取。何者かにより殺害される。
  • 留三 - 吉田輝生
    大工。太一の先輩にあたる。
  • 源吉 - 諸木淳郎
    大工の棟梁。
最終回
  • 相模屋 忠左衛門 - 小野武彦(第7話)
    廻船問屋。忠太郎と忠次郎の父親で、十組問屋の頭になることを目論んでいる。
  • 波佐間左近 - 宇梶剛士(第7話)
    小田原藩上屋敷勤番。正太郎の親友で、かつての同僚だった。正太郎が出奔となった10年前の帳簿紛失は、勝之進による謀(はかりごと)であったと告げる。
  • 相模屋 忠太郎 - 林泰文(第7話)
    廻船問屋で、忠左衛門の息子。偽証文を使って流通を独占し、江戸の商いを取り仕切ろうとする。
  • 篠崎忠次郎 - 溝呂木賢
    小田原藩勘定吟味役。忠太郎の実弟。3年前に勝之進の養子となる。
  • 篠崎勝之進 - 津村知与支(第7話)
    正太郎の腹違いの弟で、お咲の夫だった人物。数か月前、謎の水死を遂げる。

スタッフ

  • 原作(第1シリーズ)/原案(第2シリーズ) - 陣出達朗
  • 脚本 - 森脇京子、山本むつみ、森下直(第2シリーズ)、伊藤崇(第2シリーズ)
  • 音楽 - 沢田完
  • 主題歌(第1シリーズ) - ももいろクローバーZ「Hanabi」
    作詞 - 岩里祐穂、作曲 - 前山田健一、編曲 - 永井ルイ
  • 主題歌(第2シリーズ) - 一青窈「七変化」
    作詞 - 一青窈、作曲 - 水野良樹(いきものがかり)、編曲 - 本間昭光
  • 語り - 濱中博久
  • 演出 - 吉田啓一郎、山下智彦(第2シリーズ)、宇喜田尚、清水一彦(第2シリーズ)
  • 制作統括 - 内堀雄三(ユニオン映画)、銭谷雅義(NEP)(第1シリーズ)、陸田元一(NHKエンタープライズ)(第2シリーズ)、山本敏彦(NHKドラマ番組部)(第1シリーズ)、土屋勝裕(NHK)(第2シリーズ)
  • プロダクション協力 - 松竹撮影所
  • 制作 - NHKエンタープライズ
  • 製作・著作 - NHK、ユニオン映画

放送日程

第1シリーズ
第2シリーズ

関連番組

  • 伝七捕物帳が楽しくなる 大江戸タイムトラベル(2016年7月8日、NHK BSプレミアム)
    • 出演 - ダイアモンド✡ユカイ、小日向えり、ももいろクローバーZ、中村梅雀、松平健
    • 解説 - 東京大学史料編纂所教授 山本博文
    • 語り - 槇大輔、杉本るみ

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 伝七捕物帳 (1968年のテレビドラマ)

外部リンク

  • 伝七捕物帳 - ウェイバックマシン(2016年6月18日アーカイブ分) - NHK BS時代劇
  • 伝七捕物帳2 - ウェイバックマシン(2017年7月26日アーカイブ分) - NHK BS時代劇
  • BS時代劇 伝七捕物帳 - NHK放送史

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 伝七捕物帳 by Wikipedia (Historical)


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