元老院(げんろういん、フランス語: Sénat)は、フランス国会の議院のひとつ。上院に相当し、国民議会とともに両院制の国会を構成する。
名称は古代ローマ時代の元老院(ラテン語: Senatus)に由来する。
国民議会がブルボン宮殿を議事堂としているのに対し、元老院はリュクサンブール宮殿を議事堂としている。
定数は348名。被選挙権は30歳以上のフランス国民とされ、任期は6年。議席は3年ごとに半数が改選される。権限はいくつかの例外を除けば国民議会と同等と見なされている。
間接選挙制が採用されており、96の本土県及び海外県4県、そして在外フランス人対象者の中からそれぞれ選挙人が構成され、彼らによって選挙が実施される。
国民議会とともに両院制を構成する。日本やイギリス、アメリカ合衆国と異なり、ひとつの議会を構成する議院ではなく、両者とも独立した議会である。内閣の信任・不信任が国民議会の専権事項とされるほか、両院の議決が一致しない際は、憲法改正を除いて、国民議会の議決が優越する。
元老院議長は大統領職が空席となった場合、大統領代行を務めることとなっている。
2023年時点の会派名および議席数は以下の通り。なお会派の準構成員には協同議員(apparentés)、さらに結び付きの緩やかな者には関連議員(ratachés)の身分が与えられ、会派別議席数を算出する場面では正規所属議員と同様に扱われる。
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