『虹を織る』(にじをおる)は、1980年(昭和55年)10月6日から1981年(昭和56年)4月4日に放送されたNHK連続テレビ小説第26作目。
概要
維新の志士を数多く輩出した城下町・萩に生まれ、青春期には若い情熱を宝塚歌劇団の舞台に注ぎ、退団後もたえず新しい生き方を求め続けた一人の女性をユーモアを交えて明るく描いた。そのストーリーだけあって出演者も、新珠三千代、葦原邦子といった元生徒(劇団員)はもとより、大地真央などの放送当時の現役タカラジェンヌも多数起用している。
朝ドラが半年体制になってから、山口県が舞台になった初めての作品である。
ヒロインはオーディションにより、紺野美沙子が選ばれた。
1980から81年の平均視聴率は38.5%、最高視聴率は45.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
2001年4月2日から9月29日までデジタルBS2にて再放送された。
完全版・総集編共にDVDは未発売。
キャスト
- 島崎佳代(ヒロイン)
- 演 - 紺野美沙子(ドラマ初主演作)
- 島崎宗太郎(佳代の父。私塾を営む)
- 演 - 高松英郎
- 島崎八重(佳代の母。実家は津和野)
- 演 - 岩本多代
- 島崎きぬ(佳代の祖母。主人公を厳しく指導する)
- 演 - 南美江
- 島崎誠(佳代の弟。剣道の兄弟子と仲がよいが、序盤で佳代のトラブルの原因を作る)
- 演 - 入江則雅
- 島崎光三郎(佳代の叔父)
- 演 - 鹿内孝
- 津村賢次郎(佳代の叔父。神戸で宝石商を営む)
- 演 - 長門裕之
- 園子(佳代の叔母)
- 演 - 水野久美
- 典子(佳代の従姉)
- 演 - 山本郁子
- 立花英郎(佳代の夫)
- 演 - 土門峻
- 立花ひさの(英郎の母。佳代の姑)
- 演 - ミヤコ蝶々
- 上原敏江(佳代の宝塚時代の指導教員。日舞担当)
- 演 - 新珠三千代
- 佐々木花子(甘味食堂「おまっとうさん」の女主人)
- 演 - 葦原邦子
- 沢木忠一郎(佳代の剣道の先生)
- 演 - 西村晃
- 河井正雄(剣道場の兄弟子)
- 演 - 広井純
- 北川大吉(宗太郎の友人)
- 演 - 芦屋雁之助
- 望月
- 演 - 佐々木剛
- 照子(佳代の友人)
- 演 - 白石まるみ
- 石田
- 演 - 笑福亭福笑
- 宝塚歌劇団関係出演者(当時の現役・判明分)
- 春風かおる
- 演 - 大地真央(月組男役・59期)1985年退団
- ヒロインの上級生
- 五月梨世(月組男役・65期)1982年退団
- 櫂早春(花組男役・66期)1983年退団
- ヒロインの友人
- 水上エミ(ヒロインの親友・しっかり者の男役)
- 演 - 友樹こころ(花組男役・66期)1988年退団
- 靖子(がんばり屋の男役)
- 演 - 三城礼(星組男役・66期)1987年退団
- 妙子(恋に狂い宝塚を捨ててしまう)
- 演 - 英マキ(星組男役・66期)1982年退団
- ゆき(泣き虫だが歌はうまい)
- 演 - 毬谷友子(雪組娘役・66期)1985年退団
- その他
- 演 - 藤井章満
ほか
スタッフ
- 脚本 - 秋田佐知子
- 音楽 - 田中正史
- イメージソング - 「雨上がりの空」(歌 - 堀江美都子)
- 演出 - 松尾剛
- 制作 - 原晙二
- 語り - 井上善夫アナウンサー
エピソード
- 1981年2月6日放送分の広島県呉市に慰問に訪れた主人公らタカラジェンヌの宿舎に酔った海軍士官が乱入して、芸者の代わりに酌を求められて、タカラジェンヌが拒否すると、海軍士官が軍刀を突き詰める場面に抗議が殺到したために、午後の再放送では「この部分はフィクションです」とお断りテロップで対応した。
脚注
関連項目
- ぴあの - 1994年度前期に放送された朝ドラ。放送当時、主演の純名里沙が現役の宝塚歌劇団団員だった。
- てるてる家族 - 2003年度後期に放送された朝ドラ。ヒロインが宝塚音楽学校に入学している(団員にはなっていない)。
外部リンク
- 連続テレビ小説 虹を織る - NHK放送史
- 連続テレビ小説「虹を織る」 - NHKドラマ
- 連続テレビ小説50年!~日本の朝を彩るヒロインたち - NHK放送史(動画の3分45秒より番組紹介)
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