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京都迎賓館


京都迎賓館


京都迎賓館(きょうとげいひんかん、英: Kyoto State Guest House)は、京都府京都市に位置する日本国政府の迎賓館

概説

京都迎賓館は、1994年(平成6年)10月に「京都迎賓館和風施設」として、その建設が閣議了解され、2005年(平成17年)4月17日に開館した。内閣府のサイトの公式説明によると、日本の歴史や文化を象徴する都市である京都において、海外からの賓客を心をこめてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただくことを目的に建設された、という。

立地は、江戸時代に複数の公家の邸宅が建っていた京都御苑の北東部である。

建物は、洋風の迎賓館赤坂離宮とは対照的な現代和風建築として設計され(設計は日建設計)、南側を「表」(公的空間)、北を「奥」(私的施設)と位置付け、建物の「表」には会議・会談、晩餐、和風会食、管理等の施設が、「奥」には賓客の宿泊のための施設が配置されている。

2016年(平成28年)7月から、接遇などの利用に差し支えない範囲で通年で一般公開が実施されている。詳しくは内閣府ホームページによる。

本建物は、2006年に日本建設業連合会主催の第47回BCS賞を受賞している。

施設

夕映の間(ゆうばえ の ま)
大臣会合や、立礼式の呈茶など多目的に利用できる会議室。壁面装飾を施した可動式の壁面で三分割することができ、国際会議にも使用できる。壁面装飾は綴れ織により、「比叡月映」(ひえい げつえい)、「愛宕夕照」(あたご ゆうしょう)と名付けられ、これが部屋の名前の由来となっている。京都の東西を守る京都を代表する山の日月夕景を表現している。
藤の間(ふじ の ま)
椅子席で最大120名まで利用可能な晩餐室。舞台扉には人間国宝の江里佐代子による截金「響流光韻」(こおる こういん)が施されている。正面の壁面には、藤を始めとする39種類の四季の花々を描いた綴れ織「麗花」(れいか)が施されている。
桐の間(きり の ま)
最大24名までの会食が可能な56畳の「和の晩餐室」。天井は長さ12メートルの中杢天井、床は長さ約8メートルの大床。座卓は長さ約12メートルの等厚合板を下地に呂色漆を施してあり、正座に慣れない海外の賓客にも利用しやすい掘炬燵形式となっている。座椅子の背には日本国政府の紋である五七の桐が蒔絵で描かれている。欄間「日月」には江里佐代子による截金が施されている。
滝の間(たき の ま)
桐の間の奥につながる。22畳の和室で昇降式の座卓が設置されている。瀬戸内の犬島、白石島産の花崗岩の巨石を中心に組まれた大滝を配した庭園に面する。(特別公開時のみ見学可)
水明の間(すいめい の ま)
首脳会談などに用いられる、大池に張り出した開放的な空間。天井を船底天井とし、椅子のファブリック(布地)は波立涌紋様の西陣織。床は青海波紋様の段通。飾り台や卓子にも蒔絵や螺鈿が描かれるなど水をテーマとしたデザインで統一される。(特別公開時のみ見学可)
聚楽の間(じゅらく の ま)
晩餐会などが行われる際に、招待されたゲストや随員の待合などに使用される。椅子のファブリック(布地)は西陣織、釘隠には「むすび」のデザインが施されている。

日本庭園

玄関前の「真の庭」、館内の中央「行の庭」、賓客宿泊室に面する「草の庭」の3面で構成される。「庭屋一如」の現代和風の庭園として、佐野藤右衛門を中心とする京都の庭師らにより作られた。

ギャラリー

参考文献

  • 『京都迎賓館 ものづくり ものがたり』 公共建築協会編、日刊建設通信新聞社、2005年
  • 『京都迎賓館 継続される日本文化の技能』新建築社 臨時増刊、2005年
  • 『京都迎賓館 現代和風と京の匠の調和』 迎賓館京都事務所監修、淡交社、2006年

脚注

関連項目

  • 迎賓館
  • 迎賓館赤坂離宮

外部リンク

  • 京都迎賓館 - 内閣府ホームページ
  • 京都迎賓館 (@Kyoto_Geihinkan) - X(旧Twitter)
  • 京都迎賓館(2014年5月1日配信・全15分15秒) - 政府インターネットテレビ
  • 京都迎賓館情報 - 国土交通省京都営繕事務所
  • 京都府公式メディア(京都迎賓館)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 京都迎賓館 by Wikipedia (Historical)