名探偵コナンのOVA一覧(めいたんていコナンのOVAいちらん)では、テレビアニメ『名探偵コナン』のOVA作品について解説する。
テレビアニメ『名探偵コナン』のOVAシリーズで、2000年から制作・販売されている。週刊少年サンデーのVHS『名探偵コナン応募者全員サービス』とそのエピソードをまとめたDVD「SECRET FILE」、劇場版とリンクするストーリーを収録したDVD「MAGIC FILE」「BONUS FILE」に大別される。
OVAシリーズの特徴として、凶悪な事件を中心に展開されているテレビアニメ版や劇場版とは異なり、キャラクターの日常で起こるコミカルな騒動などを描いた事件が多い。また、発売と同年に公開の劇場版で、主人公・江戸川コナンと同様に活躍をするキーキャラクターも一緒にメインとして描かれるプレストーリーとしての傾向も強い。そのこともあって2012年までは毎年OVAが発売されていた。
2013年以降は劇場版のプレストーリーが毎年4月にテレビアニメで放送されるようになったことや、劇場版のプロローグ及びサイドストーリーがSCRAP主催の体験型ゲームイベントであるリアル脱出ゲームとして2017年から実施されるようになったこともあり、OVAは発売されていない。
当初は、週刊少年サンデーのVHS『名探偵コナン応募者全員サービス』として発売。2006年以降はDVD収録となった。シリーズ化後、本シリーズのエピソードをまとめて収録したDVD「SECRET FILE」が発売された。なお、「KID in TRAP ISLAND」「ロンドンからのマル秘指令!」「えくすかりばあの奇跡」の3作は、単巻での発売以来いずれの媒体にも収録されておらず、現在では入手困難となっている。
応募者全員サービスは、『まじっく快斗』を原作とした第1作目・第4作目、『えくすかりばあ』を原作とした第12作目(「MAGIC FILE」と「BONUS FILE」の各シリーズを加えてOVAとしては通算第17作目)以外は、全てオリジナルエピソードである。また、何作かは劇場版やTVシリーズのサイドストーリーともなっている(ただし該当エピソードのテレビ放送分は原作付きである)。
2010年までは秋に応募者全員サービスが実施されていたが、2011年は『ホームズの黙示録』の放送に合わせて春からの実施となり、2012年も同時期にされていた。
2000年のOVA作品。OVA第1作。原作は『まじっく快斗』第3巻に掲載された「刃vs.快斗!」。本作は、コナンのキャラクターが登場するオリジナルストーリーとなっている。監督は山本泰一郎。快斗・YAIBA側のデザインと作画監督(コナンも兼任)を務めた青野厚司によると、快斗側のキャラクターデザインは同年に放送されたテレビスペシャル用にとみながまりが起こしたデザインを流用し、YAIBA側のキャラクターデザインは原作者の青山が新装版用に描き下ろした現行のデザインとテレビアニメ『剣勇伝説YAIBA』のデザインを基に今作独自のデザインを起こしたという。
『名探偵コナン SECRET FILE Vol.1』『まじっく快斗 〜TREASURED EDITION〜 3』に収録。
2002年のOVA作品。OVA第2作である。登場するレギュラーメンバー全員が容疑者となるシリーズ初のストーリー。服部平次と遠山和葉が妃英理と会っている描写は、現在まで原作・テレビシリーズ・劇場版いずれにも無く、本作が唯一となっている。また、佐藤美和子も原作では、後年の単行本62巻File.12「オレの推理」で平次や和葉と初対面となるが、アニメは本作で既に面識がある。監督は山本泰一郎。キャラクターデザインは須藤昌朋。本作からデジタル制作となっている。
『名探偵コナン SECRET FILE Vol.1』に収録。
2003年のOVA作品。OVA第3作。監督は山本泰一郎、キャラクターデザインは須藤と山中純子。『名探偵コナン SECRET FILE Vol.1』に収録。
2004年のOVA作品。OVA第4作。監督は佐藤真人、この作品からキャラクターデザインがとみながまりとなる。『名探偵コナン SECRET FILE Vol.2』に収録。
2005年のOVA作品。OVA第5作。監督は佐藤真人。『名探偵コナン SECRET FILE Vol.2』に収録。
2006年のOVA作品。OVA第6作。監督は佐藤真人。『名探偵コナン SECRET FILE Vol.3』に収録。
2007年のOVA作品。OVA第7作。監督は山本泰一郎。この作品からキャラクターデザインが須藤と山中に戻る。『名探偵コナン SECRET FILE Vol.3』に収録。
2008年のOVA作品。『工藤新一 謎の壁と黒ラブ事件』を加えてOVA通算第9作目。監督は山本泰一郎。『名探偵コナン SECRET FILE Vol.4 』に収録。
2009年のOVA作品。『新一と蘭・麻雀牌と七夕の思い出』を加えてOVA通算第11作目。江戸川コナンとして成長した10年後の世界を舞台にしている。また、神谷明が演じた毛利小五郎が登場する最後のOVA作品である。監督は於地紘仁。
特徴として、コナン・光彦・元太が声変わりしており(コナンは新一の同一声色(担当声優も山口勝平が演じている)になり、光彦は若干低くなり、元太は高木刑事の声色に近づいた(元太・高木刑事共に高木渉が担当しているため))。また、容姿については、元太・光彦・歩美は劇場版「天国へのカウントダウン」内で登場した、10年後の姿予想システムでの予想結果画像とほぼ同じになっている。但し、コナンはメガネを掛けた工藤新一の姿に、灰原は宮野志保の姿に戻りつつある状態であった。
また、人物相関図も通常ストーリーや一部OVAとは若干変更されている。(コナンのアポトキシン4869解毒薬の耐性確立と、黒の組織との決着がつかないまま10年経過してしまった世界観の為)
※『名探偵コナン SECRET FILE Vol.4 』に収録。
2010年のOVA作品。『大阪お好み焼きオデッセイ』を加えてOVA通算第13作目。怪盗キッドと少年探偵団の交流が描かれるアクションミステリー。また、OVA版では本作が石塚運昇の演じた中森警部が登場する最後の作品ともなった。監督は於地紘仁。
2011年のOVA作品。『新潟〜東京 おみやげ狂騒曲』を加えてOVA通算第15作目。監督は於地紘仁。
2012年のOVA作品。『ファンタジスタの花』を加えてOVA通算第17作目。監督は鎌仲史陽。
2008年から発売された劇場版とリンクするストーリーを収録したオリジナルDVDシリーズそれぞれ映画作品との関連作品として制作されている。
2007年の「MAGIC FILE」はテレビアニメ作品をまとめたDVDであるため、本ページでは除外する。「MAGIC FILE」はPPVと謎解きゲームが加わった2枚組ディスク・ガイドブック・ミステリーカードがセットになっている。作品は全てセブン-イレブンにて独占販売されていた。
「MAGIC FILE」同様、劇場版とリンクするストーリーを収録したオリジナルDVDシリーズで、作品は全てセブン-イレブンにて独占販売されていた。
「BONUS FILE」はオリジナルストーリーと、特典として上映フィルムのプレゼント応募券が同封されている。また、劇場版シリーズを収録したDVDスペシャルエディションの特典ディスクも収録されている。
監督はMAGIC FILE、BONUS FILE共に山本泰一郎が務めている。
1998年から主に小学館の図鑑に付録されているVHS・DVDとして発売。ただし例外として、「科学館 謎の招待状事件」「熱中症の謎を解け!」「防犯ガイド」は図鑑の付録以外で発売されている。なお、2003年発売の「町探検!動物マークをゲットせよ!」まではVHSのみの収録であり、DVD化はされていない。2008年以降の作品はDVDのみでの発売となっている。いずれも現在では入手困難であり、その中でも「熱中症の謎を解け!」「防犯ガイド」は非売品・業務用なので一般では入手不可である。
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