ブリスベン空港(ブリスベンくうこう、英: Brisbane Airport)は、オーストラリア・クイーンズランド州の州都ブリスベンにある空港。ブリスベン中心部の10km北東に立地している。
1925年にイーグルファーム競馬場の隣接地に草地の滑走路が建設されイーグルファーム飛行場と命名された。翌1926年にはカンタス航空が定期便を就航させた。1931年、州政府は12km程離れた所にアーチャーフィールド空港を開業させた。この空港の設備はイーグルファームより優れていたため、民間の航空会社が移動した。
太平洋戦争中、イーグルファーム飛行場にはフィリピンから撤退したダグラス・マッカーサーの米軍司令部が置かれ、大幅に拡張された。アーチャーフィールド空港はオーストラリア空軍が使用した。戦争が終わると、航空会社はイーグルファームに戻り運航を再開した。
1970年代になるとイーグルファームの空港施設では増加を続けるブリスベンの航空需要に対応できなくなったため、オーストラリア連邦政府主導のもと、イーグルファーム空港の北側に新空港が計画された。
建設地は海岸の湿地帯のため、モートン湾のクリブ島の砂を投下して地盤のかさ上げを行った。新空港は1988年に開業した。旧空港の跡地は物流センターとなり、新空港の緩衝地帯を兼ねているため、24時間の発着が許可されている。
2020年、新滑走路が完成した。
2017年の旅客数は2320万人で、オーストラリアの空港では3位だった。旅客の行き先の上位は、国内線はシドニー、メルボルン、ケアンズ、国際線はオークランド (ニュージーランド)、シンガポール、ドバイだった。
ブリスベン空港には旅客ターミナルが2つ、貨物ターミナルが1つある。
2024年2月現在、カンタス航空が東京/成田線を、ジェットスター航空が東京/成田線と大阪/関西線をそれぞれ運航している。
過去には、日本航空(日本航空の子会社・JALウェイズの機材・乗務員による運航)による成田国際空港行きノンストップ便が毎日運航していたが、2010年10月1日を最後に運航停止した。その結果、日本とブリスベンを結ぶノンストップ直行便の運航はなくなった。
その後2015年8月1日よりカンタス航空が成田国際空港へのデイリー便の運航を開始し、4年10ヶ月ぶりに日本路線が復活したが、新型コロナウイルス感染症の影響により運休。その後2022年12月1日に東京/羽田線の就航に伴い、成田国際空港から一時的に撤退したが、2023年11月26日より羽田から再び移管され、成田線が復活した。
ジェットスター航空は2023年10月29日から成田線に週5往復で就航し、同年12月3日には毎日運行に増便した。また、2024年2月2日からは大阪/関西線の運航を週4往復で再開した。
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