![第二地方銀行 第二地方銀行](/modules/owlapps_apps/img/nopic.jpg)
第二地方銀行(だいにちほうぎんこう)は、一般社団法人第二地方銀行協会の会員であり、金融庁の「免許・登録業者一覧」において「第二地方銀行」とされた銀行である。
協会の会員の資格は、
である。以下本項では前者を「銀行法により免許を受けたとみなされた銀行」、後者を「新たに免許を受けた銀行」とする。
「銀行法により免許を受けたとみなされた銀行」は、相互銀行(大半は無尽から発展)が転換したものであり、営業内容に制約がある信用金庫よりも小規模で、非上場の銀行もある。それ故にバブル期に経営陣の私物化による情実(不正)融資が起こり、兵庫銀行(普通銀行として戦後初)を皮切りに、徳陽シティ銀行・東京相和銀行・中部銀行・石川銀行など不良債権による債務超過で経営破綻したところが相次いだ。
なお、破綻した都市銀行の事業を譲受したことにより、第二地方銀行首位となった北洋銀行や、経営再編により第二地方銀行ではなくなったわかしお銀行・八千代銀行・第三銀行や、地方銀行に吸収合併されたものの、本店所在地は確保した福岡シティ銀行(ただし、2021年を目処に、旧西日本銀行本店だった福岡支店にブランチインブランチとなり、本店ビルの再開発が検討されている)などもある。
2021年(令和3年)5月時点で37存在する。内訳は次の通り。
東京スター銀行は東京相和銀行から営業を譲り受けることを目的として新たに免許を受けた銀行、それ以外は全て旧相互銀行から普通銀行に転換した銀行である。
埼玉県・山梨県においては、1989年時点で県内に本店を置く旧相互銀行自体が存在していなかった。 また青森県では1976年に、当時の弘前相互銀行が青和銀行(普通銀行: (第一)地方銀行)を存続行として合併し、みちのく銀行が発足したことでやはり相互銀行のない県となった。
第二地方銀行の制度が発足して以降は、吸収合併や経営破綻により、秋田県・茨城県・石川県・岐阜県・三重県・滋賀県・京都府・大阪府・奈良県・和歌山県・鳥取県の各府県で、本店を有する第二地方銀行が消滅した。こうした再編はその後も続いており、2025年頃をめどに長野銀行が八十二銀行((第一)地方銀行)と合併し、長野県から第二地方銀行が消滅する見込みである。
わかしお銀行は太平洋銀行から営業を譲り受けることを目的として新たに免許を受けた銀行、八千代銀行及び第三銀行は銀行法により免許を受けたとみなされた銀行(前者は信用金庫、後者は相互銀行から転換)だった。
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