『とんび』は、重松清による日本の小説。2003年10月から2004年7月にかけて『中日新聞』と『東京新聞』『北陸中日新聞』(いずれも中日新聞社発行)および『北海道新聞』『西日本新聞』『神戸新聞』などにて連載されていた。挿絵は絵本作家の塚本やすし。
広島県を舞台に、妻を失った父親が息子の反抗期や学校でのトラブル、受験、自立、意外な女性との結婚など様々な困難に直面し、不器用に戸惑い、悩みながらも息子の幸せを第一に考え、周囲の支えを受けながら男手一つで息子を育てた父の半生と親子の絆を描いた作品。
同名でテレビドラマ化され、NHK総合テレビで2012年1月7日(前編)と1月14日(後編)に放送され、TBSでも連続ドラマとして2013年1月13日から3月17日まで放送された。いずれのドラマ化作品もテレビドラマ関連の賞を受賞している。
2022年4月8日より、映画版が公開。
舞台は瀬戸内海に面した広島県備後市(市名は架空の名称)。高度経済成長時代の1962年(昭和37年)、運送会社に勤務する28歳のヤスは愛妻・美佐子との間に息子・アキラが誕生し、生涯最高の喜びに浸っていた。美佐子とともにアキラの成長を見守り、幸せな日々を過ごしていたが、ある日、ヤスが連れて行った仕事場でアキラを庇った美佐子が事故死してしまう。ヤスはその日から幼くして父親に捨てられた悲しみと美佐子を亡くした後悔を乗り越えながら、アキラを不器用ながら真っ直ぐに育てていく。
2012年1月7日・14日の土曜 21:00 - 22:13に、NHK総合テレビの「土曜ドラマスペシャル」枠で放送された。主演は堤真一。
キャッチコピーは「僕に恨みを抱かせなかった父を誇りに思う。」。英題は『Yasu – A Single Father’s Story』。
2012年10月7日・8日にNHK総合にて再放送された。
2013年1月13日から3月17日まで毎週日曜 21:00 - 21:54に、TBS系の「日曜劇場」枠で放送された。主演は内野聖陽。
原作の時代設定より10年ずらしたリメイク版であり、1972年から2000年が舞台となる。 また、舞台が広島ではない点、終盤の2話を除いて全部旭の回想形式で描かれている点も原作と異なる。
主演の内野は『JIN-仁- 完結編』(2011年4月期)以来となる日曜劇場出演で、TBS系列の連続ドラマでは本作が初主演となる。常盤貴子は『ロング・ラブレター〜漂流教室〜』(2002年1月期、フジテレビ)以来11年ぶりの民放連続ドラマレギュラー出演で、日曜劇場への出演は『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』(2000年1月期)以来13年ぶりとなる。
キャッチコピーは「どうしようもなく不器用な父が、ただ一つ、僕を精一杯愛してくれた30年の物語――。」
初回は21:00 - 22:48の2時間スペシャル、最終回は21:00 - 22:24の30分拡大スペシャル。
放送期間中には2013 ワールドベースボールクラシック中継の影響による時間変更があった。第7話は、2013 ワールドベースボールクラシック壮行試合・日本VSオーストラリア放送のため、21:30 - 放送予定だったが、放送延長により1時間5分繰り下げ、22:35 - 23:29の時間帯で放送。第9話は、2013 ワールドベースボールクラシック2次ラウンド・オランダVS日本放送のため、21:30 - 放送予定だったが、放送延長により45分繰り下げ、22:15 - 23:09の時間帯で放送。
通称は安男が仇名として呼んでいる名前。
2022年4月8日に公開。監督は瀬々敬久。
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