『青年の樹』(せいねんのき)は、1977年(昭和52年)4月29日に公開された日本の青春映画。製作は東宝映画。配給は東宝。カラー。
週刊明星1959年(昭和34年)7月号 - 1960年(昭和35年)5月号にて連載された、石原慎太郎による同名小説を原作とした2度目の映画化であり、前回の映画『青年の樹』では主人公を石原裕次郎が演じた。また1961年にはTBSがテレビドラマ化、勝呂誉が主演した。本作では三浦友和が演じる。
大学入学をきっかけに、青年が人生の痛みを知りながらも、熱い正義感を持ち成長していく様を恋愛やスポーツ、友情を通して描く。
なお、前作の主人公はヤクザの組長の息子(和久武馬)という設定であったが、本作で和久の名は宏に変更され、新たな主人公(坂木武馬)の学友といった位置付けになっている。
がむしゃらな性格で正義感の強い青年である坂木武馬は、東大の入学式に向かう途中チンピラと喧嘩をして、ぼろぼろの服のまま入学式の記念撮影におさまった。
奇妙な大学デビューをはたした武馬のクラスには、汚職の舞台となった料亭・川北の女将の娘で、素晴らしい美貌を持つ山形明子、ヤクザの組長であった父が殺され、跡目の問題で悩んでいた和久宏、武馬が高校時代にラグビーのライバルであった杉達也などがいた。
武馬は持ち前の負けん気と正義感で、困っている仲間たちを助けるために奮闘するが、疑獄事件やヤクザの抗争を発端とした悲劇を目の当たりにしながら、ふたたびラグビーに打ち込み、若いエネルギーを燃やす。
『若い人』
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