麦(むぎ)とは、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバクなど外見の類似するイネ科穀物やその子実の総称。ただし、単に「麦」というときはオオムギとコムギを言うことが多い。
麦類にはコムギ、オオムギ、ライムギ、エンバクなどを含む。英語には、多くの種類を総称した日本語の「ムギ」に相当する表現はなく、種類によってbarley(大麦)、wheat(小麦)などと使い分けられている。
農林水産省の統計では、オオムギをカワムギとハダカムギに分け、コムギとともに「三麦」としている。また、オオムギから二条大麦(ビールムギ、Hordeum distichum)を分けて四麦(よんばく)として扱っている。
二年草であることから、去年草(こぞくさ)という異称がある。
…ムギ・…バクと呼ばれる植物は、イネ科イチゴツナギ亜科に広く分布している。コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバクはいずれもこの亜科に属する。ただし例外的にハトムギはキビ亜科で、コムギやオオムギよりススキやトウモロコシに近縁である。
必ずしも種子を食用・飼料用とするとは限らず、牧草として栽培されたり、雑草として自生したりするものもある。
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