第八回中華民国立法委員選挙(だい8かいちゅうかみんこくりっぽういいんせんきょ、中華民國第八屆立法委員選舉)は、中華民国(台湾)の立法府である立法院を構成する立法委員を選出するため、2012年(民国101年)1月14日に行なわれた選挙である。なお、中華民国の元首である中華民国総統を選出するために行われる総統選挙も同時に実施され、史上初の立法委員選挙と総統選挙のダブル選挙となった。
概要
立法委員の任期4年が満了したことに伴って実施される選挙である。立法院の委員定数は113名でこのうち、選挙区(73名)と比例代表および海外華僑(34名)の他、原住民(平地と山地それぞれ3名)をそれぞれ選出する仕組みとなっている。比例代表の有権者数は1809万295人、選挙区候補の有権者数は1762万5632人、平地原住民候補の有権者数は17万1548人、山地原住民候補の有権者数は18万3398人となっている。
基礎データ
日程
- 2011年
- 11月11日:選挙公告
- 11月17日:立候補者登録日および必要準備事項の公告
- 11月21日-25日:立候補者登録申請
- -12月16日:立候補者名簿の審査・決定とくじ引きの通知
- 12月21日:地域区と先住民候補の届け出番号通知(各候補者によるくじ引きで決定)、比例区および海外華僑の立候補者名簿公告に際し届け出順位番号を決めるくじ引き実施。
- 2012年
- 1月3日:立候補者名簿、選挙活動期間開始日と最終日、毎日の選挙活動開始時間と終了時間の公告
- 1月4日-13日:公式選挙運動期間
- 1月14日:投開票(投票時間8時-16時)
- 1月19日:当選者名簿公告
- -1月21日:当選証書交付
- 出典:中央選挙委員会:総統・副総統選挙と立法院選挙の同日投票日を2012年1月14日に決定(台北駐日経済文化代表処)2011年12月29日
定数
- 113名
- 区域(選挙区):73名
- 不分区(比例代表)及び海外華僑枠:34名
- 原住民:6名
選挙制度
- 有権者:20歳以上で中華民国の国籍所持者
- 区域:17,980,578人
- 不分区及び海外華僑枠:18,090,295人
- 選挙制度:単一選区両票制(小選挙区比例代表並立制)
- 選挙区:小選挙区制。最多得票を得た候補が当選
- 比例代表および海外華僑枠:5%以上の得票を得た政党に議席配分。
- 原住民:中選挙区制
- 投票:2票制。選挙区候補と比例代表届け出政党にそれぞれ投票(記号式)
- クォーター制:比例代表当選者の半分以上は女性候補でなければならない
立候補者
12月16日に中央選挙委員会が立候補者の資格審査を行い、比例代表および海外華僑枠において届け出をした11政党127人(国内126人+海外1人)が規定を満たした。また選挙区と原住民選挙では届け出をした285名(選挙区269名+平地原住民10名+山地原住民6名)のうち、283名が規定を満たした。
- 出典:第8屆區域及原住民立法委員選舉各選舉區政黨推薦候選人登記及應選名額表。中央選挙委員会(2012年1月6日閲覧)
比例代表において登録が認可された政党は以下の通りである(届け出順)。
- 中国国民党 34名
- 民主進歩党 33名
- 親民党 18名
- 台湾団結連盟 10名
- 新党 6名
- 台湾緑党 2名
- 人民最大党 2名
- 台湾主義党 8名
- 台湾国民会議 5名
- 中華民国台湾基本法連線 6名
- 健保免費連線 3名
選挙結果
馬英久総統の与党である国民党は64議席を獲得、現有議席(72)を減らしたが過半数は維持した。一方の野党、民進党は40議席(現有議席32)で小幅の伸びに留まった。現有議席が無かった親民党と台湾団結連盟は共に3議席を獲得した。
- 出典:「選舉概況總說明」、「區域政黨推薦候選人得票狀況」、「不分區第1階段政黨得票 」、「當選人資歷統計表」。いずれも中央選挙委員会 “選舉分析明細類 第 08 屆 立法委員選舉” より(2013年9月22日閲覧)
- 出典:立法委員選舉 區域立法委員 當選人分析。中央選挙委員会(2012年1月16日閲覧)。市及び県別の結果については左ウィンドウの個別地域をクリックすると閲覧可能。
- 注:各地域で第1党となった党派については太字で強調。
当選議員
選挙区当選者
中国国民党 民主進歩党 親民党 台湾団結連盟 無党団結連盟 無所属
補欠選挙
不分区および海外華僑枠当選者
議席獲得政党の比例名簿の掲載順に記載。
繰り上げ当選
脚注
当選者注釈
- 国民党
- 台湾団結連盟
- 民国党
関連項目
外部リンク
- 中央選擧委員會
- 2012年總統副總統及立法委員選擧 選情査詢系統
- 台北駐日経済文化代表処
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