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エアシャカール


エアシャカール


エアシャカール (英語: Air Shakur) とは日本の競走馬、種牡馬である。おもな勝鞍は、皐月賞・菊花賞で2000年の中央競馬クラシック二冠馬である。2000年JRA賞最優秀4歳牡馬(部門名は当時)。また、東京優駿(日本ダービー)をハナ差わずか7センチメートル差で逸していることから「準三冠馬」と呼ばれている。半姉に優駿牝馬(オークス)2着のエアデジャヴー、秋華賞優勝馬エアメサイアは姪にあたる。馬名の由来は冠名の「エア」とアメリカ合衆国のヒップホップMC、俳優である2パックの本名から。

戦績

2歳 - 3歳

エアシャカールのデビューは1999年10月31日東京競馬場の新馬戦。新馬戦は5着に敗れるが、2戦目の未勝利戦で初勝利を挙げた。その後、ホープフルステークスを勝ち、2歳時は4戦2勝に終わったが、クラシック候補の1頭に名乗りを上げた。

年が明けて2000年、3歳になったエアシャカールは弥生賞2着を経て、皐月賞に出走。ダイタクリーヴァにクビ差で競り勝ち、GIを初制覇した。皐月賞後には、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスへ出走するプランが発表された。

東京優駿(日本ダービー)ではアグネスフライトの前にわずか7cmの差で2着に惜敗。ダービー後、アスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに予定通り出走したが、モンジューの5着に敗れた。

秋は神戸新聞杯から始動したが、内に突っ込み直線で追うことも出来ない状況で3着に敗れた。騎乗していた武豊が「気性面で成長が見られない」とコメントするほどの完敗だった。しかし、本番の菊花賞では内によれる癖を出さないようにリングハミを装着し、レース中でも内ラチ沿いを走った結果、トーホウシデンをクビ差で退けて優勝。見事に皐月賞と菊花賞の二冠馬となった。

菊花賞後はジャパンカップに出走。この年G13勝を含んで6連勝中だったテイエムオペラオーとの対決が注目されたが14着と大敗した。また、このレースでは同世代のダービー馬アグネスフライト(13着)、NHKマイルC馬イーグルカフェ(15着)、オークス馬シルクプリマドンナ(16着・最下位)が揃って惨敗した。

4歳以降

2001年、武豊が海外へ騎乗拠点を移したため、エアシャカールの主戦は蛯名正義が務めることになった。産経大阪杯ではトーホウドリームの2着と上々の滑り出しとなるが、次走の天皇賞(春)は8着、宝塚記念も5着に敗れた。秋になると、輸送性の肺炎を患い、1度も出走できずに終わった。

5歳時、エアシャカールは産経大阪杯で復帰し2着と復調した。続く金鯱賞では武豊とのコンビが復活し1番人気となるが、ツルマルボーイの2着に敗れた。その後、宝塚記念ではダンツフレームと人気を分け合うが4着に敗れた。秋は天皇賞(秋)こそ4着となって掲示板に載ったが、ジャパンカップは12着と大敗。有馬記念も大きな活躍はなく9着に敗れ、この有馬記念を最後に引退した。

競走成績

引退後

競走馬を引退した後は種牡馬となりブリーダーズ・スタリオン・ステーションに繋養されていたが、引退から3か月後の2003年3月13日、放牧中の事故により左後脚を骨折し、安楽死の処置が取られた。

残された産駒は4頭(4頭共に牝馬)、その内3頭が中央競馬入りした。2006年10月24日、その残された4頭のうちの1頭、エアーミラクルがホッカイドウ競馬で勝ち鞍を挙げ、エアシャカール産駒の初勝利となり、2007年7月28日に函館競馬場で行われた未勝利戦をエアファーギーが制し産駒がJRA初勝利を挙げた。しかし中央入りした3頭はエアファーギー以外は勝利を挙げられず、4頭とも大成しないまま競走馬登録を抹消された。産駒のうちエアファーギーとマジブランシェは繁殖牝馬となったが、その産駒は牡馬に偏ったこともあり、既に血統は断絶している。

特徴・エピソード

  • 武豊は新馬戦前の調教で騎乗した際に「これは将来絶対に重賞を勝つぐらい走る馬になるだろうと思った」と語り、その雰囲気について「スペシャルウィークをこぢんまりさせた感じ」と語っていた。一方で非常に気性が激しく、武はこのことについて「サンデーサイレンス産駒の悪いところが全部集まったような馬だったんです。とにかく真っ直ぐ走ってくれないし、乗りにくいことこの上ない」と評し、「頭の中を見てみたい」と発言したこともあった。
  • デビュー当時はエアシャガールと名前を間違えられることが多かった(当初はエアスクデットという馬名で登録されたが、後にエアシャカールに変更)。

血統表


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脚注

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
  • エアシャカール - 競走馬のふるさと案内所

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: エアシャカール by Wikipedia (Historical)