『ザ・ボイス そこまで言うか!』(ザ・ボイス そこまでいうか)は、ニッポン放送で2012年1月9日から2018年3月29日まで放送されていた報道番組である。
ニッポン放送は、2011年上半期に東日本大震災の発生を契機に媒体としてラジオの存在を見直し、同年下半期の聴取率調査週間に『上柳昌彦 ごごばん!』の放送枠で、特別番組『ザ・ニュースショー〜そこまで言うか!〜』シリーズを8月、10月、12月編成。
同年12月6日、同局9階第一会議室にて当該番組の制作発表会見を実施。同会見にて、当時:代表取締役社長の村山創太郎が「日本の言論の自由が不自由だとは感じない。逆に日本ほど自由なところはないんじゃないかと思っている。番組でも真実を放送していく」と意気込みを示した。ニッポン放送が平日夕方のワイド枠でニュースを扱う番組を編成したのが、『垣花正のニュースわかんない!?』終了以来7年9か月振りである。 また、番組開始直前に初代木曜のコメンテーターであった、青山とのパイロット番組を経て、2012年1月9日放送開始。同年4月2日から放送時間を10分短縮した。
番組構成は、日替わりで参加するコメンテーターが日々のニュースを語る。項目は政治(国政、国際情勢)・経済・社会情勢が中心となり、スポーツニュースは原則『ショウアップナイタープレイボール』やナイターオフ期の各番組内のスポーツニュースコーナーで扱う。番組の放送中に、リスナーからのメールもしくは番組のハッシュタグ「#voice1242」が付されたツイートを紹介する。ラジオの地上波放送では関東ローカル扱いとなるが、後述のYoutubeなどのネット配信やポッドキャスト配信及びRadikoプレミアムで同時放送していた為、全国各地や在外日本人のリスナーから支持を得ていた為、番組に多数のメッセージが寄せらてれた。
2013年9月、木曜のレギュラーコメンテーターであった青山の放送回が「平成25年度 日本民間放送連盟賞 番組部門ラジオ教養番組」で優秀を受賞。
2018年2月19日放送分のオープニングトークにて、飯田から同年4月2日に番組開始した朝の報道番組『飯田浩司のOK! Cozy up!』を担当するため、3月29日放送分で番組終了を告知。翌週、同年2月26日放送分にて、『ザ・ボイス』のレギュラーコメンテーターの多くは飯田の番組に出演すると発表し、3月29日放送分をもって番組は放送終了。同時間放送枠の後継番組は『草野満代 夕暮れWONDER4』が、4月2日から放送開始 し、同番組の企画や活動は後述の「『飯田浩司 そこまで言うか!』プロジェクト」に移行された。
他のラジオ番組の様にレギュラーが別仕事等で休演の場合代役を立てるが、当該番組は識者オピニオンが肝だったので、『ザ・ベストテン』(TBSテレビ)の「追っかけリポート」の様に飯田やスタッフが現場に赴いて番組進行した
生放送につき、記載されている時間は目安。ほとんどのコーナーは単発期間中に放送したものである。
特別企画
終了したもの
※JST表記
当番組開始前の2011年の8月、10、12月の聴取率調査週間に放送された特別番組。放送時間は平日の16:00 - 17:40。以下の日替わりパーソナリティが出演した。
当番組開始前の2012年1月1日、19:30 - 20:30放送。2011年度のニッポン放送ナイターオフ番組である『サンデー ズバリ!ラジオ』の枠を使い、木曜のコメンテーターである青山が参加(出演)、実質『ザ・ボイス』のパイロット番組として放送された特別番組である。放送内容のベースは、青山が出版した著書「ぼくらの祖国」の内容を元に飯田とトークを進行し、また、青山自身の趣味の話を行った。また、『ザ・ボイス』では行っていないパーソナリティがチョイスした曲も流した。
2012年上半期のスペシャルウィーク期間中、レギュラー放送である『ごごばん! フライデースペシャル』を休止し、『ごごばん!スペシャル そこまで言うか!』を放送した。変更点は番組ジングルから『ザ・ボイス』の声が抜ける以外は特に変わりなく、『ザ・ボイス』の平常放送と同じスケジュールで進行する。また、「NEWS PICKUP 7」と「THE FOCUS」のコーナー部分のポッドキャスト配信も同様の扱い。コメンテーターはテリー伊藤(2月24日)、高橋洋一(4月20日、6月15日)、宮崎哲弥(8月24日)が務めた。なお、2012年10月から新番組として、2月の放送を担当したテリーによる『テリー伊藤のフライデースクープ そこまで言うか!』がスタートされ、実質パイロット番組となった。
2013年6月16日(日曜)18:00 - 21:30放送。公私ともに交流の深い青山繁晴、水道橋博士が「ニッポンの将来を考える」として語り合う番組。なお、アシスタントとして飯田も出演。 『ザ・ボイス』の番組開始以降、番組内にて青山は通常放送時間内で発信する時間が短いため、「水道橋博士と『オールナイトニッポン』をやりたい!」と述べていた。
「全てのニュースは『根っこ』で繋がっている」がキーワードの木曜ボイスの拡大版として2013年6月期スペシャルウィークの特別番組時間帯にて形は異なってはいるが、その発言が叶った番組編成である。元々トークテーマ案は存在していたが、事前の打合せ事が嫌いな青山の意向と放送日前日に2人が過去レギュラー出演していた『たかじんNOマネー』(テレビ大阪)での生放送中の番組降板経緯が話題になったため、当該話題と青山繁晴(半生のエピソード)伝説、リスナーの質問ベースにて番組進行された。
当該番組開始前の選挙特別番組は『ニッポン放送 衆議院選挙開票スペシャル』(2009年)、『黒岩祐治と池上彰のまるわかりニッポン!参院選開票スペシャル』(2010年) を編成していたが、 番組開始後の『第46回衆議院議員総選挙』以降は当番組を核とする特別番組が放送されている。
2012年12月16日、19:59 - 25:00放送。第46回衆議院議員総選挙の選挙特別番組。アンカーマンを飯田浩司、開票キャスターを森田耕次、コメンテーター(スタジオ出演)を勝谷誠彦(前半 22:00前迄)、加藤清隆(後半 21:45頃以降)が務めた。また、青山繁晴、長谷川幸洋、上念司、飯田泰之が電話出演した。なお、メールアドレスのヘッダが通常の「voice@」ではなく「senkyo@」であった。
2013年7月21日、19:55 - 24:00放送。第23回参議院議員通常選挙の選挙特別番組。アンカーマンを飯田浩司、開票キャスターを森田耕次、コメンテーター(スタジオ出演)を勝谷誠彦(前半)、長谷川幸洋(後半)、上念司が務めた。また、宮崎哲弥、青山繁晴が電話出演した。
年末年始は原則として休止され、12月30日ごろに当番組をベースとした「年末特別番組」が編成される。なお、当番組は録音となるため、内包される交通情報や天気予報は別のアナウンサーが担当する。新春特番についてはニッポン放送番組一覧#新春番組も参照のこと。
2013年1月1日、5:00 - 11:30放送。ニッポン放送の新春早朝特番として『初日の出放送局』と冠が付く番組を放送し、その番組パーソナリティを飯田が担当した。東京スカイツリー第1展望台(350m地点)の特設ステージ、ならびにTokyo Skytree Town Studioから生放送した特別番組。レポーターをnico、房みどりが務め、ゲストに竹田恒泰、佐々木俊尚が登場した。
2013年12月30日、16:00 - 17:00放送。飯田が沖縄県名護市辺野古地区に赴き、普天間基地移設問題で移設先となるキャンプ・シュワブ拡張工事に対して様々な思いを抱いている周辺住民のインタビューを元に番組構成。
2014年12月30日放送(前半:16:00-16:30、後半:16:40-17:30)。全編飯田の取材では無く、前半は『どうなる?アベノミクス! 宮崎哲弥・飯田泰之 経済対談!』として、宮崎と飯田泰之の対談企画を実施(なお、進行役で飯田も出演)。後半は『密着・不発弾処理隊 今なお眠る2200トンとの戦い』として飯田のレポートを放送した。
2015年以降は特別番組としては編成をせず、アンカーマンである飯田単独で、その日のニュース1項目と特集企画、街角ステーションで番組を構成。2015年・2016年ともに12月28日に放送。
2017年1月1日、8:30 - 11:30放送。飯田が担当する正月特番で、Radikoプレミアムのシェア機能を用いて、ゲッターズ飯田による2017年占いの決定版や、シェアしたくなる話題をゲストにインタビューする構成。 出演:ゲッターズ飯田、松嶋初音・飯田浩司、ゲスト:TOBI(レ・ロマネスク)、土橋正(ステーショナリー・ディレクター)、中村竜太郎(元週刊文春)、レポーター:朝妻久美
2018年1月2日、16:00 - 17:24に放送(17時台のニュースと交通情報は17:24から別枠として放送)。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故から7年となるのを前に、福島県の生産者の想いと、県で行われている放射線の検査体制の実態を飯田がレポートする。
前述通り、レギュラー放送開始当初からニッポン放送 ポッドキャスティングステーション発の「ポッドキャスト配信」として、番組の放送分で主に「ニュースピックアップ7」を約30 - 40分にまとめたものを毎日配信している。ただし、著作管理上配信不可能な記者会見・楽曲(BGM、ジングル)・実況は一部割愛されているが、コーナーの中で番組の流れから繋がってる場合は、OPトークや「THE FOCUS」も含めて配信している。 また、ニッポン放送がインターネットラジオサービスとして運営していた「Radital」でも番組配信をしていた。これとは別に、Androidスマートフォン向けにリリースされた『ザ・ボイス』専用のスマートフォンアプリケーションでも聴く事が可能とされ、音声に加え番組からのお知らせや飯田のブログを見ることが出来た。
2013年夏から、YouTube公式チャンネルでも配信している。但し、火曜レギュラー、木曜隔週出演の宮崎の回のみYoutube配信されていなかった が、宮崎出演回の番組前半が2017年4月11日分から番組終了まで「SPECIAL FEATURE(対談)」に変わった事で、同年7月からYoutubeでの配信が開始された。
2018年3月29日をもって当該番組の放送が終了し、『OK! Cozy up!』が開始されたが、実質的にニュースを議論する時間尺が縮減した事を鑑みて、終了から半年後の同年10月1日、番組チーフDであった桐畑と共に前述である「『飯田浩司 そこまで言うか!』プロジェクト」の一環として、同局が使用しているクラウドファンディングサイトのCAMPFIREを経由した、オンラインサロンである「飯田浩司 そこまで言うか!ONLINE」を開設。
月に一度、ニッポン放送社内にてパトロンと称するサポーター(番組リスナー)とニュースを議論するミーティング機会を設け、ミーティングに参加出来ない参加者向けに動画配信を実施している。
ニッポン放送が2011年春から催している「うまいもん祭り」のイベントステージにて、2012年9月の第2回から当該番組のイベントが毎年開催された。主に、木曜のレギュラーコメンテーターをしていた青山と飯田とのトークショーを実施。トークショーの模様はポッドキャストにて配信された。トークショー後は、青山の著作のサイン会を開催した。2014年は青山だけでは無く別日に月曜のコメンテーターである勝谷とのトークショーも行われた。
また、2015年は催事の会場から生放送を行った。これとは別に、「ニッポン放送 THEラジオパーク in 日比谷」にて番組初の単独イベントを開催。翌日には飯田のみのトークショーも開催された。
番組終了以後も、『飯田浩司 そこまで言うか!』として、ライブイベントを継続的に開催している
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou