『クレイドル・ウィル・ロック』(原題:Cradle Will Rock)は、1999年に公開されたアメリカ映画。監督・脚本をティム・ロビンスが担当した。
1937年のマーク・ブリッツスタインとオーソン・ウェルズによるミュージカル『ゆりかごは揺れる』 (The Cradle Will Rock) の製作過程とそれにまつわる出来事を描いた物語である。
1930年代、アメリカは大恐慌の影響で失業者が多く出ていた。演劇でも多くの役者やスタッフが失業し、ニューディール政策のもとで政府の連邦劇場計画が彼らの雇用に乗り出す。
役者志望のオリーヴ・スタントン、妻を亡くした作曲家のマーク・ブリッツスタイン、共産主義の画家のディエゴ・リベラ、リベラにロックフェラーセンターの壁画を依頼するネルソン・ロックフェラー、ヴォードヴィルのコメディアンで腹話術師のトミー・クリックショウ、そして連邦劇場計画の支援で「クレイドル・ウィル・ロック」を演出するオーソン・ウェルズとジョン・ハウスマンたちは舞台の開演に備えている。しかしこうしたリベラルな文化活動に対して保守的な人々からの反発も起こり、政府による介入も始まろうとしていた。
ウラジーミル・レーニンらの描かれた壁画を見たロックフェラーはリベラに取り壊しを命じた。一方でウェルズとハウスマンの側でも、組合寄りの内容である「クレイドル・ウィル・ロック」に対する連邦劇場計画の支援が突然打ち切られ、役者たちにはこの劇の舞台に立たないよう俳優組合からの命令が出た。上演目前のピンチに、ウェルズは一計を案じる。
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