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1951年の映画


1951年の映画


1951年の映画(1951ねんのえいが)では、1951年(昭和26年)の映画分野の動向についてまとめる。

1950年の映画 - 1951年の映画 - 1952年の映画

出来事

世界

  • 6月6日 - ドイツ、第1回ベルリン映画祭開催。
  • 7月23日 - 米国、ドキュメンタリー映画の監督ロバート・フラハティ死去。
  • 9月10日 - 黒澤明監督『羅生門』が第12回ベニス国際映画祭で金獅子賞 (最高賞)、イタリア批評家賞を受賞。戦後初、かつ、唯一の出品が、日本初のグランプリに輝く。日本映画が海外進出する先駆けとなる。
  • 月日不詳
    • 米国、ハリウッドの赤狩り第2回聴聞会が開催、3年間に324人追放。
    • フランス初のカラー映画『青髯』完成。
    • フランス、映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』創刊。
    • フランス、ジャン・ヴィゴ賞創設。

日本

  • 1月
    • 日活、堀久作社長が渡米、ワーナー・ブラザース・スタジオを視察。
    • 1月1日 - 東京・有楽座が映画興行専門になる。
    • 1月11日 - 東宝と東京映画配給(東映の前身の1社)が映画配給で提携。〔表向きは、〕2社の映画が、東宝系の映画館・東京映画配給系の映画館の2系統で上映されるようになった。
    • 1月15日 - 第1回ブルーリボン賞作品賞は『また逢う日まで』、監督賞は今井正。
    • 1月23日 - 松竹会長白井松次郎(73歳)死去。
  • 2月
    • 15年ぶりの大雪のため、都下の興行場は興収平均3割減。
    • 2月6日 - 東宝、セルズニック映画の日本国内配給権獲得。
    • 2月8日 - 通産省と大蔵省、来年度の洋画輸入映画本数に関する政府案をGHQに提出する。
    • 2月28日 - 日映演解散。
  • 3月
    • 東和商事合資会社が「東和映画株式会社」と改称。
    • 3月21日 - 松竹、国産初の色彩劇映画『カルメン故郷に帰る』(木下惠介監督)を公開。富士フイルムの「フジカラー」を使用。
  • 4月
    • 4月1日 - 東京映画配給、東横映画、太泉映画が合併し、東映株式会社発足。初代社長は大川博。傘下に東映東京撮影所、東映京都撮影所と5劇場。負債約10億円を抱え苦難のスタート。4月9日、多摩川園劇場を東急電鉄に返還し、直営劇場は4館になる。
  • 5月
    • 「ゴールデンウィーク」という名称が、この年から使われる。
    • 1921年(大正10年)に松竹キネマ株式会社が発足してから満30年になるため、「松竹創立30周年式典」を東京歌舞伎座などで挙行。
    • 日活、新東宝と戦前の日活映画を配給委託する契約を締結。
    • 5月4日 - 日本映画俳優協会設立。
    • 5月10日 - 東映、大映から京都撮影所の明け渡しを請求される。
    • 5月11日 - 東映、直営4劇場の入場税3900万円の滞納で、本社什器および所有館を差し押さえられる。
  • 6月
    • 6月4日 - 日本映画社と東宝教育映画の両社が東宝傘下に入る。
    • 6月19日 - 通産省に「産業合理化審議会」映画産業部会新設。
    • 6月20日 - 第1次公職追放解除、6万9000人。
    • 6月23日 - 東映東京撮影所で漏電による火災。スタジオ1棟、美術課事務室1棟全焼、損害3000万円。
    • 6月29日 - 作家林芙美子(47歳)死去
  • 7月
    • 松竹太秦撮影所改修工事完成、開所式挙行。
    • 東宝撮影所長・森田信義、自動車事故のため死去。
  • 8月
    • 第2次公職追放解除、1万4000人。
    • 8月6日 - 邦画5社の社長会議、時代劇の本数制限撤廃を合意、即実施。
    • 8月30日 - 宝塚映画製作所創立。
  • 9月
    • 9月1日 - 民間ラジオ放送開始。中部日本放送(現CBCラジオ)、新日本放送(現毎日放送)が開局。
    • 9月28日 - 東宝、小林一三社長就任。
  • 11月
    • 大映が10周年式典を挙行する。
    • 11月13日 - 浅草楽天地設立。
    • 11月20日 - 劇場などの建築制限が閣議決定。
  • 12月
    • 対日講和条約調印とともに、セントラル映画社(CMPE)解体。アメリカ映画10社の各支社が自由配給を開始。その後、洋画輸入規制は日本政府・大蔵省によって行われることになる。
    • 12月5日 - 日本映画社を東宝全額出資により改組、日本映画新社設立。
    • 12月7日 - 節電のため、劇場は1か月25日間興行の制限。
    • 12月11日 - 東宝、東映との配給提携を中止。
    • 12月28日 - 東映、正月興行第1弾『江戸恋双六』公開、1952年1月3日に第2弾『新選組 京洛風雲の巻』公開。1月10日に第3弾『遊民街の夜襲』公開。3作品合わせて1億6000万円の配収をあげるヒット。

日本の映画興行

  • 入場料金(大人)
    • 80円 → 100円(東京の邦画封切館)
    • 90円80銭(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』 銘柄符号 9341「映画観覧料」)
  • 入場者数 7億3168万人

各国ランキング

日本配給収入ランキング

出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、88頁。ISBN 978-4873767550。 
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、89頁。ISBN 978-4873767550。 

日本公開作品

受賞

  • 第24回アカデミー賞
    • 作品賞 - 『巴里のアメリカ人』 - メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
    • 監督賞 - ジョージ・スティーヴンス - 『陽のあたる場所』
    • 主演男優賞 - ハンフリー・ボガート - 『アフリカの女王』
    • 主演女優賞 - ヴィヴィアン・リー - 『欲望という名の電車』
    • 主演男優賞 - カール・マルデン - 『欲望という名の電車』
    • 主演女優賞 - キム・ハンター - 『欲望という名の電車』
  • 第9回ゴールデングローブ賞
    • 作品賞 (ドラマ部門) - 『陽のあたる場所
    • 主演男優賞 (ドラマ部門) - フレドリック・マーチ - 『セールスマンの死』
    • 主演女優賞 (ドラマ部門) - ジェーン・ワイマン - 『青いヴェール』
    • 作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『巴里のアメリカ人
    • 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ダニー・ケイ - 『南仏夜話・夫は僞者』
    • 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジューン・アリソン - Too Young to Kiss
    • 監督賞 - ラズロ・ベネディク - 『セールスマンの死』
  • 第17回ニューヨーク映画批評家協会賞
    • 作品賞 - 『欲望という名の電車
  • 第4回カンヌ国際映画祭
    • パルム・ドール
      • 令嬢ジュリー』 - アルフ・シェーベルイ監督、 スウェーデン
      • ミラノの奇蹟』 - ヴィットリオ・デ・シーカ監督、 イタリア
  • 第12回ヴェネツィア国際映画祭
    • 金獅子賞 - 『羅生門』 - 黒澤明監督、 日本
  • 第2回ブルーリボン賞
    • 作品賞 - 『めし』
    • 主演男優賞 - 三船敏郎(『馬喰一代』『女ごころ誰か知る』)
    • 主演女優賞 - 原節子(『麦秋』『めし』)
    • 監督賞 - 小津安二郎(『麦秋』)
  • 第25回キネマ旬報ベスト・テン
    • 外国映画第1位 - 『イヴの総て』
    • 日本映画第1位 - 『麦秋』
  • 第6回毎日映画コンクール
    • 日本映画大賞 - 『めし』『麦秋』

生誕

  • 1月8日 - ジョン・マクティアナン、 アメリカ合衆国、映画監督
  • 1月12日 - カースティ・アレイ、 アメリカ合衆国、女優
  • 2月1日 - 中村雅俊、 日本、男優
  • 2月5日 - 中尾隆聖、 日本、声優
  • 2月8日 - 本田博太郎、 日本、男優
  • 2月13日 - デヴィッド・ノートン、 アメリカ合衆国、女優・歌手
  • 2月15日 - ジェーン・シーモア、 イングランド、女優
  • 2月16日 - ウィリアム・カット、 アメリカ合衆国、男優
  • 2月16日 - 多岐川裕美、 日本、女優
  • 3月6日 - 田中健、 日本、男優
  • 3月13日 - キャロ、 スペイン、歌手・女優
  • 3月17日 - カート・ラッセル、 アメリカ合衆国、男優
  • 3月21日 - 岩城滉一、 日本、男優
  • 4月2日 - 浅茅陽子、 日本、女優
  • 4月8日 - 桃井かおり、 日本、女優
  • 4月10日 - スティーヴン・セガール、 アメリカ合衆国、男優・マーシャルアーティスト
  • 4月17日 - オリヴィア・ハッセー、 アルゼンチン、女優
  • 4月21日 - トニー・ダンザ、 アメリカ合衆国、男優
  • 5月3日 - 三宅裕司、 日本、男優
  • 5月16日 - 石塚運昇、 日本、声優
  • 5月30日 - スティーヴン・トボロウスキー、 アメリカ合衆国、男優
  • 7月6日 - ジェフリー・ラッシュ、 オーストラリア、男優
  • 7月8日 - アンジェリカ・ヒューストン、 アメリカ合衆国、女優
  • 7月9日 - クリス・クーパー、 アメリカ合衆国、男優
  • 7月21日 - ロビン・ウィリアムズ、 アメリカ合衆国、男優・コメディアン
  • 7月24日 - リンダ・カーター、 アメリカ合衆国、女優・歌手
  • 8月6日 - キャサリン・ヒックス、 アメリカ合衆国、女優
  • 8月8日 - 押井守、 日本、アニメーション監督
  • 8月9日 - 田山涼成、 日本、男優
  • 8月14日 - カール・ランブリー、 アメリカ合衆国、男優
  • 8月18日 - 柴田恭兵、 日本、男優
  • 9月4日 - 小林薫、 日本、男優
  • 9月5日 - マイケル・キートン、 アメリカ合衆国、男優
  • 9月12日 - ジョー・パントリアーノ、 アメリカ合衆国、男優
  • 9月17日 - カサンドラ・ピーターソン、 アメリカ合衆国、女優
  • 9月22日 - 志垣太郎、 日本、男優
  • 9月25日 - ペドロ・アルモドバル、 スペイン、映画監督
  • 9月25日 - マーク・ハミル、 アメリカ合衆国、男優
  • 9月27日 - 大杉漣、 日本、男優
  • 11月25日 - 大地康雄、 日本、男優
  • 11月27日 - キャスリン・ビグロー、 アメリカ合衆国、映画監督
  • 12月1日 - トリート・ウィリアムズ、 アメリカ合衆国、男優
  • 12月16日 - 山下真司、 日本、男優
  • 12月23日 - 笑福亭鶴瓶、 日本、落語家・タレント・俳優

死去

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 石原良太 編『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集 : 栄光と虚栄・アカデミー賞からヨコハマ映画祭』芳賀書店、1986年6月。ISBN 4-8261-0520-7。 
  • 春日太一『仁義なき日本沈没: 東宝VS.東映の戦後サバイバル』新潮社、2012年3月20日。ISBN 978-4-10-610459-6。 
  • 松竹『松竹九十年史』松竹、1985年12月。全国書誌番号:87001945。 
  • 谷川義雄『年表・映画100年史』風濤社、1993年5月。ISBN 4-89219-113-2。 
  • 東映『クロニクル東映-II 1947-1991』東映、1992年10月。全国書誌番号:93017746。 
  • 東宝『東宝五十年史』東宝、1982年11月。全国書誌番号:83041631。 
    • 渋沢社史データベース版(1982年11月刊行本が底本)
  • 東宝 編『東宝75年のあゆみ ビジュアルで綴る3/4世紀 1932 - 2007』東宝、2010年4月。全国書誌番号:21785703。 
    • 東宝 編『東宝75年のあゆみ 1932 - 2007 資料編』(PDF)東宝、2010年4月。 
  • 日活『日活100年史 = Nikkatsu-celebrating 100 years of history』日活、2014年3月。全国書誌番号:22411179。 
  • 筈見恒夫『写真映画百年史』 補巻、鱒書房、1956年6月。 NCID BA32272354。NDLJP:2478782。 
  • 山川浩二『昭和広告60年史』講談社、1987年。ISBN 4-06-202184-6。 

外部リンク

  • 日本映画 - 日本大百科全書(ニッポニカ)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 1951年の映画 by Wikipedia (Historical)


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