『Mr.レディMr.マダム』(ミスターレディミスターマダム、La Cage aux Folles)は、1978年のフランス・イタリア合作のコメディ映画。監督はエドゥアール・モリナロ、出演はウーゴ・トニャッツィとミシェル・セローなど。ジャン・ポワレ原作の舞台劇『ラ・カージュ・オ・フォール』を映画化したもので、ポワレ自身が脚色に加わっている。
続編として『Mr.レディMr.マダム2』(1980年)と『Mr.レディMr.マダム3 ウエディングベル』(1985年)が作られた。また本作のハリウッド・リメイクとして『バードケージ』(1996年)がある。
フランスのサントロペにあるナイトクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のオーナー・レナートと、店の花形にしてアーマンドの長年のパートナー、ザザことアルバン。レナートには、20年前に運命のいたずらで授かった息子ローランがおり、アルバンも母親代わりとなって彼を育ててきた。ある日レナートは、大学から久々の帰省してきたローランから同級生アンドレアとの婚約を報告される。喜ぶレナートだったが、アンドレアの父親は不道徳を許さない保守派の政治家というから大変。こんな生活を見られては台無しと、レナートたちは普通の家族を演じるべく準備にとりかかる。
※声優はテレビ初放映時(1981年 テレビ朝日『日曜洋画劇場』)のキャスト。
Rotten Tomatoesによれば、21件の評論のうち高評価は95%にあたる20件で、平均点は10点満点中7.8点、批評家の一致した見解は「『Mr.レディMr.マダム』はフランス・イタリア合作の上質な笑劇で、きらびやかで魅力的なキャラクターと深い笑いがある。」となっている。
第37回ゴールデングローブ賞において外国語映画賞、第4回セザール賞において最優秀男優賞(ミシェル・セロー)を受賞した。
第52回アカデミー賞において、監督賞(エドゥアール・モリナロ)、脚色賞(フランシス・ヴェベール他)、衣裳デザイン賞(ピエロ・トージ、アンブラ・ダノン)の3部門でノミネートされた(いずれも受賞はならず)。
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