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鳥羽駅


鳥羽駅


鳥羽駅(とばえき)は、三重県鳥羽市鳥羽一丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・近畿日本鉄道(近鉄)の駅である。

乗り入れ路線

JR東海の参宮線と、近鉄の鳥羽線・志摩線の3路線が乗り入れ、接続駅となっている。いずれの路線も当駅が起終点であるが、近鉄の2路線については鳥羽線列車の約半数がそのまま志摩線に直通する。近鉄にはM78の駅番号が設定されている。

近鉄線利用時にはPiTaPa(スルッとKANSAI協議会)およびPiTaPaと相互利用可能なカード(相互利用先は当該項目を参照)の利用が可能であるが、JR東海利用時にはTOICAを含むこれらのカードの利用ができない。

歴史

  • 1911年(明治44年)7月21日:参宮線山田(現在の伊勢市) - 鳥羽間延伸により、その終着駅として開業。駅建設のために水深1.8 mの海域を15,000坪余(≒5 ha)埋め立てて土地を確保した。
  • 1926年(大正15年)
    • 4月10日:駅改築工事の竣工式を挙行。
    • 8月15日:東京との直通列車の運行開始。
  • 1929年(昭和4年)7月23日:志摩電気鉄道(現在の近鉄志摩線)鳥羽 - 真珠港間が開業。
  • 1944年(昭和19年)2月11日:会社合併により、志摩電気鉄道の路線は三重交通の一路線となる。
  • 1953年(昭和28年)
    • 9月29日:東京とを結ぶ急行「伊勢」が復活。
    • 秋頃:国鉄鳥羽駅のプラットホームに上屋を設置。
  • 1957年(昭和32年)9月21日:名古屋行き快速「志摩」運行開始。
  • 1964年(昭和39年)2月1日:三重交通から鉄道事業が分社化され、旧志摩電の路線は三重電気鉄道に承継。
  • 1965年(昭和40年)4月1日:近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併。旧志摩電の路線は近鉄志摩線となる。
  • 1969年(昭和44年)12月10日:標準軌化工事のため近鉄志摩線営業休止、バス代行を行う。
  • 1970年(昭和45年)3月1日:近鉄志摩線が標準軌化工事を完成させ営業を再開。近鉄鳥羽線の五十鈴川 - 当駅間が開業して全通。近鉄の駅が国鉄の駅の北隣に新築移転。
  • 1971年(昭和46年)6月13日:三重交通の鳥羽バスターミナルが完成。
  • 1972年(昭和47年)3月14日:東京行き急行「伊勢」廃止。
  • 1974年(昭和49年)
    • 1月6日:火災により国鉄駅舎と日和山エレベーター焼失。同日、仮駅舎を設置して営業継続。
    • 10月1日:国鉄駅の営業範囲が「旅客、荷物、車扱貨物」へ改正される。
  • 1975年(昭和50年)10月14日:国鉄駅舎完成、営業を開始。
  • 1982年(昭和57年)10月1日:国鉄駅の営業範囲が「旅客、荷物」へ改正される。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:国鉄駅の営業範囲が「旅客」へ改正される。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道と近鉄の駅になる。
  • 1993年(平成5年)7月27日:JR駅の0番線ホーム増設。
  • 1999年(平成11年)7月23日:近鉄新駅舎竣工。
  • 2001年(平成13年):第3回「中部の駅百選」に選定。
  • 2007年(平成19年)4月1日:近鉄の駅でPiTaPa使用開始。
  • 2012年(平成24年)4月1日:鳥羽駅バス停を新設。
  • 2015年(平成27年)
    • 9月1日:近鉄の駅で「ご当地入場券」を発売開始。
    • 9月20日:近鉄の駅で自動改札機を導入。
  • 2020年(令和2年)
    • 3月17日:この日をもって近鉄・JR乗換連絡通路を閉鎖。JR全線きっぷうりばの営業を終了。
    • 3月18日:JRの駅に自動券売機、指定席券売機導入、無人化。
  • 2021年(令和3年)3月13日:JR駅の0番線ホームを閉鎖。

駅構造

両社とも地上駅である。

JRは頭端式ホーム1面3線を持つ駅で、0 - 2番線を使用していたが、0番線は2021年3月13日に閉鎖されたため、現在は1番線と2番線を使用している。なお、1番線は0番線側の切り欠き部にある。快速「みえ」は1番線から、普通列車は2番線からそれぞれ発車する。現在は2両または4両の列車しか乗り入れてこないが、近鉄鳥羽線開業までは団体列車などが入線していたためにホーム有効長は長く採られている。かつては駅の北側に貨車などを停めておく留置線があり、近鉄の改軌と鳥羽線建設に際しての新駅の建設にはそのスペースが活用されている[1]。

近鉄は島式ホーム2面4線を持つ橋上駅で、3 - 6番のりばを使用する。ホーム有効長は10両編成分を確保している。なお、当駅から賢島駅までの特急停車駅のホーム有効長は8両なので、10両編成の特急の後部2両は当駅で切り離される。近鉄線ホームは下り本線は4番線、上り本線は5番線である。3・4番のりばは発車については上下両方向可能であるが、入線は宇治山田方面からしかできない。ただし、複線化までは3・4番のりばも上下両方向から入線が可能であった。なお、5・6番のりばは上下両方向からの入線・発車に対応しており、賢島方面へ折返し普通列車が出る場合、ホーム賢島寄りから発車する。

近鉄のりばは鳥羽線建設前のJR線南東側から現在の北隣に移動している。このため、のりばの番号はJRと続き番号であるが、その順番には並んでいない。

改札口はJRホームに直結しているJR管轄の地上改札と、近鉄管轄の橋上駅舎内の2ヶ所がある。以前はJRと近鉄の乗換は中間改札なしで可能であったが、2020年3月18日よりJR駅の無人化に伴い、改札口は完全に分離された。なお、どちらの駅にも管轄担当社の券売機・窓口しかなかった。

JR東海の駅は伊勢市駅管理下の無人駅。近鉄の駅には駅長が置かれ、朝熊駅 - 賢島駅間を管理している。

2021年(令和3年)7月1日には鳥羽駅構内にカフェ「鳥羽かもめテラス」がオープンした。

のりば

配線図


特徴

共通事項
  • 鳥羽観光の拠点駅である。
  • 当初は砂浜に沿った海辺の駅であったが、海側が高度経済成長期に大幅に埋め立てられた。海側の幹線道路(国道42号バイパス)、土地はすべて埋立地である。海に近いため、3 - 5mの津波が押し寄せると想定されている。

ダイヤ面

近鉄
  • 全ての定期営業列車が停車し、本数は少ないが大阪上本町駅からの快速急行・急行、近鉄名古屋駅からの急行は当駅まで乗り入れており、快速急行・急行の運転区間は当駅が南限である。当駅始発・終着の快速急行・急行は伊勢市駅(宮町駅停車の近鉄名古屋発着急行は宮町駅) - 当駅間の各駅に停車する。普通は2021年7月3日変更で、当駅 - 賢島駅間の昼間時間帯の運転本数が毎時2本から1本に削減された。
  • 当駅構内には引上線がないため、特急などの折返し整備をする場合は長時間ホームに待機させなければならず、上下線とも発着番線は列車および時間帯によって変動する。特に、当駅発着の急行と普通は発着番線が一定していない。
  • 特急列車は、一部の列車が当駅折返しとなる。2021年7月3日変更で本数が大幅に削減された。
  • 一部の乙特急はこの駅で後部車両解放を行う。構内に引き上げ線は無いので、解放した車両は五十鈴川駅または明星検車区明星車庫へ折り返し回送となる。
  • 毎年、7月の第4土曜日に鳥羽港周辺で開かれる鳥羽みなとまつりの際には多くが鳥羽駅を利用し、臨時電車もダイヤに組まれている。
JR東海
  • 通常は快速みえと普通列車のみ乗り入れるが、2009年までは修学旅行列車(※国鉄型車両で運転)が乗り入れることもあった。
  • 2022年4月現在、日中時間帯(11時 - 16時)は快速みえと普通列車がそれぞれ1時間に1本発車し、早朝・夜間は快速みえと普通列車のどちらかが1時間に1本発車する。なお、快速みえについては当駅から伊勢市駅ないし多気駅まで各駅停車となる場合がある。
  • 当駅着の最終列車は旅客扱い終了後、夜間滞泊を行わずそのまま多気行きの最終列車となる。
  • 1917年(大正6年)から1919年(大正8年)までは出発・到着とも1日8本で、うち急行は出発1本、到着3本が設定されていた。1922年(大正11年)には出発・到着とも1日13本(うち急行5本)に増加、名古屋・湊町・京都・奈良・亀山・山田発着便が設定されていた。

駅設備・営業面

近鉄
  • 乗車券用の自動券売機は数台あるほか、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードに対応)が設置されている。自動精算機ではICカードへのチャージが可能。
  • 特急券および定期券は窓口にて販売されているが、各ホームへの特急券自動販売機は設置されていない。
  • 駅長室は駅営業所を併設しており、改札外に近鉄リテーリングが運営する有人売店が設置されている。
  • 改札前に鳥羽湾の展望に適した広い待合室と軽食コーナーがある。
  • 近鉄線改札内には2基、改札外には1番出口に1基、それぞれエレベーターが設置されている。
JR東海
  • 自動券売機の設置が近年までなかったが2020年3月18日に指定席対応の自動券売機が設置された。自動改札機・自動精算機は設置されておらず、TOICAやmanacaなどのICカードによる精算もできない。そのため、快速みえなどの車掌乗務付列車では車掌がホーム上で精算、ワンマンの場合は車内の運賃箱に投入する。
  • 駅舎2階に土産物店や飲食店の入る「鳥羽駅名店街」がある。
  • JR線側にはエレベーターが設置されていない。
  • JR線側は無人駅ではあるが、終着駅かつ始発駅であるため、ワンマン列車でもホーム側の全てのドアが開く。

利用状況

1日の平均乗車人員は以下の通りである。近鉄はJRからの乗り継ぎ人員を含んでいる。*は暦年統計による。戦前は省線(後のJR)が修学旅行生を中心とする観光路線、志摩電鉄(後の近鉄)が地域住民を中心する生活路線として機能していた。1970年(昭和45年)の近鉄鳥羽線の開通により国鉄利用者が激減し、近鉄利用者が大幅に増加した。

JR

JR鳥羽駅の利用状況の変遷を下表に示す。1916年(大正5年)時点の乗車人員は、三重県内の駅で第8位であった。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。ただし、*は暦年統計による。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

近鉄

近鉄鳥羽駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。ただし、*は暦年統計による。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

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駅周辺

南側(JR駅舎側、4番出口)

  • 鳥羽駅前商店街
  • 赤福鳥羽支店
  • 伊良子清白の家
  • 賀多神社
  • 日和山展望台
  • 鳥羽錦町郵便局
  • 常安寺
  • 錦海楼
  • ホテル和光
  • 錦浦館

北側(1・2・3番出口)

  • 国道42号
  • ミキモト真珠島
  • イルカ島
  • 鳥羽一番街
  • 鳥羽国際ホテル
  • 戸田家
  • 潮路亭
  • 鳥羽マルシェ
  • 鳥羽海上保安部
  • 鳥羽港佐田浜桟橋(鳥羽マリンターミナル)
    • 志摩マリンレジャー鳥羽湾めぐり観光船
    • 鳥羽市営定期船
      神島、答志島、菅島、坂手島方面
  • 鳥羽港伊勢湾フェリーターミナル
    伊良湖岬方面(豊橋方面連絡) - 中之郷駅の方が近い
  • 鳥羽水族館 - 徒歩約15分。中之郷駅の方が近い。
  • 御木本幸吉翁像 - ミキモト真珠島内にある像とは異なり、老年期の幸吉を模した像である。

バス路線

長らく駅敷地内ではなく国道42号を挟んだ向かい側の鳥羽バスセンターのみであったが、2012年(平成24年)4月に近鉄鳥羽駅敷地内にかもめバス(鳥羽市営路線バス)鳥羽駅バス停が新設された。鳥羽バスセンターは駅と連絡橋でつながっている。鳥羽バスセンターと鳥羽駅の双方に乗り入れる便は少なく、便によりどちらか一方に乗り入れる。

鳥羽バスセンター

三重交通(一般路線)の停留所名は「鳥羽(鳥羽バスセンター)」である。

1番乗り場
  • かもめバス(鳥羽市営路線バス)
    • 1系統 小浜漁協前
    • 4系統 鳥羽小学校
    • 1・4系統 鳥羽マリンターミナル(佐田浜)
  • 三重交通(伊勢営業所管内)
    • 41系統 伊勢鳥羽線 伊勢市駅前
    • 津伊勢空港連絡線 VISON経由津なぎさまち(中部国際空港方面連絡)
2番乗り場
  • かもめバス
    • 1系統 安楽島
    • 4系統 高丘
    • 4系統 石鏡港
    • 4系統 畔蛸口(休日のみ)
    • 5系統 国崎
    • 5系統 鳥羽展望台(休日のみ)
  • 三重交通(西武観光バス、三交伊勢志摩交通と共同運行)
    • 東京高速バス 大宮営業所
3番乗り場
  • 三重交通(伊勢営業所管内)
    • CANばす 内宮前
    • CANばす 宇治山田駅前
    • CANばす 鳥羽水族館・ミキモト真珠島

鳥羽駅バス停

2019年4月現在(乗り場番号なし)

  • かもめバス
    • 1系統 安楽島
    • 2系統 ウィスタリアン前
    • 1・2・3系統 小浜漁協前
    • 3・4系統 鳥羽小学校
    • 5系統 鳥羽マリンターミナル(佐田浜)
    • 5系統 国崎

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
参宮線
快速みえ
二見浦駅 - 松下駅 (朝夕の一部) - 鳥羽駅
普通
松下駅 - 鳥羽駅

近畿日本鉄道
M 鳥羽線・M 志摩線
  • 特急停車駅・発着駅
快速急行(到着列車のみ)・急行
池の浦駅 (M77)(鳥羽線) - 鳥羽駅 (M78)
普通
池の浦駅 (M77)(鳥羽線) - 鳥羽駅 (M78) - 中之郷駅 (M79)(志摩線)

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 鳥羽市史編さん室『鳥羽市史 下巻』鳥羽市役所、1991年3月25日、1347頁。 全国書誌番号:92001549
  • 総務課公報情報係 編『広報とば 2012年3月1日号』総務課公報情報係〈No.1256〉、2012年3月1日、28頁。https://www.city.toba.mie.jp/koho/koho/index/documents/koho_120301.pdf 
  • 『週刊JR全駅・全車両基地 No.45』朝日新聞出版、2013年6月30日、34p. 全国書誌番号:22263803
  • 『週刊私鉄全駅・全車両基地 No.06 近畿日本鉄道②』朝日新聞出版、2014年1月26日、35p. 全国書誌番号:22347638

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧

外部リンク

  • 鳥羽駅(構内図) - 東海旅客鉄道(2022年現在リンク切れ。アーカイブを掲載)
  • 鳥羽駅 - 近畿日本鉄道

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 鳥羽駅 by Wikipedia (Historical)