前田建設工業株式会社(まえだけんせつこうぎょう、英:MAEDA CORPORATION)は、東京都千代田区に本社を置くゼネコン。持株会社であるインフロニア・ホールディングスの連結子会社である。通称「前田建設」。
2019年1⽉8⽇に創業100周年を迎えた。2021年10月1日、子会社であった前田道路および前田製作所と共同で株式移転を行い、持株会社であるインフロニア・ホールディングスを設立し、経営統合した。
1919年(大正8年)創業。山岳土木から始まり、これまで日本一の高層マンション、東洋一のダム、世界一の海底トンネルなどのプロジェクトに参画。
近年では、従来の建設「請負」のみのビジネスモデルから「脱請負」事業への転換を進める。国内第1号のコンセッション事業である仙台国際空港や、愛知県有料道路コンセッション、愛知県国際展示場コンセッションの運営権を獲得しており、日本においてコンセッションのトップランナーの地位を築いている。
創業理念は「良い仕事して 顧客の信頼を得る」。
創業者の前田又兵衛は、明治10年2月8日、足羽川沿いの福井県足羽郡下宇坂村小和清水(現福井市)生まれた。幼名は松蔵。農業の傍ら小和清水石の石工を兼ねていたが、1899年(明治32年)、京都電灯が近くの足羽川宿布で北陸初の水力発電所を建設したことで、発電所や大型土木工事に関心を持った。
その後、急速な電力の普及で、京都電灯は矢継ぎ早に水力発電所建設計画を実行し、福井では地元の飛嶋文吉(飛島組)がその一翼を担った。
1910年(明治43年)に着工した、宿布上流で又兵衛の地元にあたる小和清水の発電所工事が又兵衛と飛嶋文吉を結び付ける工事となった。飛嶋文吉が受注し、石工工事は実績のある熊谷三太郎(後の熊谷組)が担当したが、この時、地元との折衝の仲介にあたったのが、区長をしていた又兵衛であった。この工事で初めて飛嶋文吉、熊谷三太郎、そしての前田又兵衛の3人が顔を揃え、運命的な工事となったといわれる。この後、熊谷も又兵衛も飛島組に参加、全国の大型工事を受注し、近代福井の「土木建設の三傑」といわれた。
大正8年に前田建設工業の前身である前田事務所を設立。二高瀬川、千曲川、信濃川、阿賀野川筋等名だたる発電所建設工事を担当施工した。昭和23年1月3日新郷発電所工事現場において病没。
ファンタジー営業部は、一般にはなじみが薄いゼネコンの業務内容を広く周知させるため、「ゼネコン汚職事件」などから流布しているゼネコンに対するネガティブなイメージを払拭するべく若手社員発案が元になる組織。部署として実在するわけではなく、それぞれ本来の役職が違う数名の社員がボランティアで所属している組織、及びその活動の名称である。
SF・アニメ作品などに登場する土木施設について、出来るだけ作品内のディテールに準じて、実際の土木技術を用いて建設を行うと仮定し、概算工事費・概算工期の算出を行っている。自社ウェブサイト内のコーナーは2006年まで原則月1回更新されていた。メンバーの人事異動に伴いしばらく更新が行われていなかったが、2010年4月に新プロジェクトを開始。第36回(2005年)星雲賞ノンフィクション部門受賞。
2020年に上田誠(ヨーロッパ企画)脚本・英勉監督・高杉真宙主演で映画化された。興行収入は1億円台後半。
単行本として出版されたほか、『謎のホームページ サラリーマンNEO』でも取り上げられた。
2020年1月31日公開。『マジンガーZ』格納庫建設がテーマ。
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