竹下 幸之介(たけした こうのすけ、1995年5月29日 - )は、日本の男性プロレスラー。AEW、DDTプロレスリング所属。
日本体育大学卒業。大阪府大阪市出身。身長187cm、体重105kg。血液型O型。DDTの未来を担う若き逸材である。
焼鳥屋の竹下の父親はアントニオ猪木のファンで、竹下が2歳のころから父とプロレスのビデオを見ていた。当時はFMWのハヤブサのファンで、初めて生で見たのは幼稚園の時の大阪プロレスだった。レンタルビデオを何本も借りてくるので、竹下の両親はサムライTVに加入し家に引きこもってプロレスを見続ける。2004年2月6日、竹下が小学2年生の時、WWE大阪城ホール大会のメインイベント、クリス・ベノワvsトリプルHの世界ヘビー級選手権試合を見て、いつかベノワと戦いたいとプロレスラーになることを決意する。
大阪プロレスでプロレス教室をしていることを知り、子どもの部だけではなく大人の部にも参加した。大人の部でも勝つことがあるほど強かったことから、当時先生だったタイガースマスクに日本一のアマチュアレスリングクラブである吹田市民レスリング教室を紹介され、そちらにも参加した。
小学生の時、プロレスラーになりたいと各団体に履歴書を送る。唯一DDTの高木三四郎大社長のみがモバゲーで返事をし、中学卒業後の再応募を促した。
公立の中高一貫校に合格し、レスリング部がなかったことから陸上部に入ってのめり込む。この頃はプロレスを全然見なかったが、中3の時の全国予選大会で四種競技にエントリーした竹下は初日終了後、久しぶりにテレビで見たベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの決勝戦(2010年6月13日)、プリンス・デヴィットvs飯伏幸太を見て衝撃を受ける。6月19日、2日目の大会で全国大会出場を決めた足で大阪府立体育会館のDOMINIONを観戦してプロレスへの情熱が再燃。かつて唯一返事が来たDDTへ翌日履歴書を送付し、8月15日、名古屋大会(今池ガスホール)でテストを受け合格。竹下も中学卒業後、すぐに東京へ行くつもりだったが高木は両親と相談し、高校への進学を勧めた。竹下は陸上全国大会の四種競技の優勝候補だったが、最終種目で反則を犯して3位に終わったことを後悔し高校進学を決意する。
大阪市立咲くやこの花高等学校(現・大阪府立)に入ってからは、DDTの大阪大会や夏休みに練習に参加。高校の同級生に後にDDTの同僚となる上野勇希がいる。2012年4月1日、DDT後楽園ホール大会のリング上で8月18日の日本武道館大会でデビューすることが発表された。7月8日、DDT淀川区民センター大会で石井慧介と公開スパーリング。その直後、対戦相手がエル・ジェネリコである事を鶴見亜門GMより告げられた。
8月4日、DDT新木場1stRING大会で福田洋と公開スパーリング。当時アイアンマンヘビーメタル級王者であった福田にウォール・オブ・タケシタで勝利し、デビュー前にして第952代アイアンマンヘビーメタル級王座を奪取したが、すぐに奪回された。
2012年8月18日、竹下はDDT日本武道館大会にてエル・ジェネリコを相手にデビューを果たし、現役高校生プロレスラーとして活動を始めていった。11月25日、DDT後楽園大会にてポイズン澤田JULIEの引退試合の相手を務め、澤田からプロ初勝利を挙げた。
2013年7月29日、「闘うビアガーデン2013」ダークマッチにて福田洋との60分アイアンマンマッチを行う。2-2のドローに終わるが、竹下もフルタイムで完走した。
2013年度プロレス大賞新人賞に選出される。
2014年4月、日本体育大学への入学を機に上京。 7月13日、DDT大阪市立東成区民センター大会でアントーニオ本多、遠藤哲哉と組み、KUDO&坂口征夫&マサ高梨を破ってKO-D6人タッグ王座を奪取。1週間後の7月20日、DDT後楽園ホール大会で奪回された。
8月17日、DDT両国国技館大会で棚橋弘至とシングルマッチを戦い、15分9秒、ハイフライフローからの片エビ固めで竹下が敗れた。
9月28日、竹下はDDT後楽園ホール大会で遠藤とコンビを組んでゴールデン☆ラヴァーズ(飯伏幸太& ケニー・オメガ)を破り、CMLL認定KO-Dタッグ王座を獲得した。
2015年11月27日、マッスル坂井との一騎討ちを行い、ジャーマンスープレックスを決めて勝利。試合後、2030年復活予定のマッスル11東京ドーム大会のメインに出場できるキャリーケースが譲渡された。
2016年5月22日、「十二年越しの夢。スペシャルシングルマッチ」としてZEROと対戦し勝利。試合後には、ZEROから新調されたZEROのマスクをもらった。
5月29日、佐々木大輔の持つKO-D無差別級王座に挑戦し勝利。同王座を21歳の若さで奪取し、最年少戴冠記録を樹立する。入場時にはZEROのマスクを携え登場していった。
2017年3月20日、DDTさいたまスーパーアリーナ メインアリーナ大会にてHARASHIMAの持つKO-D無差別級王座に挑戦し、勝利。
4月29日、DDT後楽園ホール大会において遠藤とKO-D無差別級王座防衛戦を行い、60分フルタイムドロー。
8月20日、DDT両国国技館大会において遠藤と再度KO-D無差別級王座防衛戦を行い、クロスアーム式ジャーマン・スープレックス・ホールドで竹下が勝利した。試合後、竹下は「実力は拮抗していた。肉体面、フィジカル面もそうだし、精神面に対してもお互い負けられない部分もあったと思う。僕の中ではエッサッサが大きかった」と直後に対戦を回顧している。
10月22日、DDT後楽園ホール大会において、2018年DDTドラマティック総選挙1位を獲得した男色ディーノとKO-D無差別級王座防衛戦を行い勝利、入江茂弘の持つ連続防衛記録を更新する9度目の防衛に成功。
2018年3月25日、DDT両国国技館大会にて、石川修司とのKO-D無差別級王座防衛戦に勝利し11度目の防衛に成功。
4月29日、DDT後楽園ホール大会にて入江に敗れ、1年間保持していたKO-D無差別級王座から陥落。
12月30日、D王 GRAND PRIX2019を制覇。
2019年5月19日、KING OF DDTトーナメント2019を制覇。
2021年4月10日(日本時間)、AEWに初参戦。ケニー・オメガ、ヤング・バックス、中澤マイケルと組み10人タッグ戦に出場した。
7月4日、KING OF DDTトーナメント2021を制覇、KO-D無差別級王座挑戦権を獲得。
8月21日、富士通スタジアム川崎大会にて秋山準に勝利し、5度目のKO-D無差別級王座戴冠。
12月5日、D王 GRAND PRIX2021ⅡでAブロック一位の上野勇希を下し優勝。リーグ戦内唯一の引き分けとなった岡林裕二を次期挑戦者に指名し、同26日、国立代々木競技場第二体育館大会にて岡林に勝利する。
12月13日、プロレス大賞敢闘賞を獲得。
2022年3月20日、遠藤に敗れKO-D無差別級王座から陥落。
3月27日、4月10日の後楽園大会を最後に渡米し、AEWに参戦することを表明した。
8月20日、一時帰国し大田区総合体育館大会に参戦。9月10日には地元である大阪・西成区民センターにてデビュー10周年記念興行「西成ベイブルース」を開催した。9月25日、王者である樋口和貞の指名を受けKO-D無差別王座に挑むも敗北。
11月再渡米。AEWとの所属契約を交わしDDTとAEWの二重所属となった。
2023年4月19日、AEW Dynamiteにてザ・ブラックプール・コンバット・クラブと抗争中のケニー・オメガの救援に現れELITEと結託。そのまま加入するものと思われたが、5月28日のAEW Double or Nothingにて試合終了間際のケニー・オメガを襲撃。正式にザ・ブラックプール・コンバット・クラブへ加入するとともにキャリア初のヒールへと転向することとなった。
ジャーマンスープレックスなど、従来のレスラーには無い技が竹下の持ち味。かなりのプロレスオタクであり、恵まれた身長と緩みの無い鍛え上げられた肉体が大きな力となっている。
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