近鉄弥富駅(きんてつやとみえき)は、愛知県弥富市鯏浦町西前新田にある近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線の駅である。駅番号はE11。
近鉄線では愛知県最西端の駅である。海抜ゼロメートル地帯にある。
1938年(昭和13年)の関西急行電鉄の開通に伴い開業。1994年(平成6年)のわかしゃち国体を契機に、橋上駅化と北口の整備が行われた。
待避可能な島式2面4線のホームを持つ橋上駅である。改札口は1ヶ所のみ。出入口は南北双方に1ヶ所ずつとなっている。
内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。
特急以外の全一般列車が停車する。日中は急行が毎時3本、準急(近鉄蟹江駅 - 近鉄四日市駅間各駅停車)が毎時2本、普通列車が毎時1本発着している。
夕方ラッシュ時には伊勢中川方面への全ての急行が、当駅で準急・普通に連絡する。
名古屋線急行の待避可能駅の一つであるが、伊勢中川方面への急行は当駅で特急列車を待避しない場合、近鉄四日市駅か塩浜駅まで待避不可となっている(桑名駅と近鉄富田駅は駅構造の関係で待避不可、近鉄四日市駅は早朝と夜間を除いて準急・普通列車の特急・急行待避および緩急接続に使用しているため)。
伊勢中川方面への急行は、近鉄名古屋駅を急行の4分 - 7分後に発車する特急(主に25分発名伊・名阪甲特急、夕方の15分発および45分発名伊乙特急)の待避を行う。。
名古屋方面への急行は、近鉄蟹江駅と桑名駅でも特急待避は可能であるが、両駅とも普通列車の特急・急行待避に使用している。しかし、日中は塩浜駅や江戸橋駅にて乙特急を待避した後に続行して急行が運転されるダイヤであるため、当駅における急行の特急待避はほとんどない。ただし、平日夜間および土休日(主に甲特急の増発時間帯)を中心に、当駅にて特急待避を行う列車が一部存在する。
近鉄名古屋駅管理の無人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
定期券・特急券自動発売機にて特急券及び定期券の購入が可能。
1967年(昭和42年)の富吉検車区開業前は、名古屋方面からの普通列車は原則として当駅または近畿日本蟹江駅(現在の近鉄蟹江駅)で折り返していた。その後は1983年(昭和58年)まで早朝・深夜に当駅始発・終着列車が存在したが、現在では異常時を除いて運転されることはない。
1997年(平成9年)、南口ロータリーに「八一三(やとみ)の塔」というモニュメント(高さ8.13 m)が建てられた。塔の上部には時計が据え付けられているほか、側面にはキンギョのデザインが施されている。
近年における当駅の1日乗降人員の調査結果は以下の通り。
近鉄弥富駅の利用状況の変遷を下表に示す。
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