『クレヨンしんちゃん』は、臼井儀人(らくだ社)の同名の漫画作品を原作とし、1992年4月13日からテレビ朝日系列で放送されているテレビアニメである。
2023年6月時点では土曜の16:30 - 17:00の放送枠で放送されている。1992年4月13日の放送開始当初は月曜19:00から放送されていた。その後何度か放送時間帯が変わり、2019年10月5日の枠移動に伴い現在の放送枠となった。
本作品を制作しているスタッフは元々『エスパー魔美』『チンプイ』『21エモン』といった藤子・F・不二雄原作のアニメ(以下、「藤子アニメ」)の制作チームであった。 『21エモン』終了後、今まで藤子アニメを制作していたシンエイ動画の放送枠が木曜19時30分枠から月曜19時枠に移動した。当初は『21エモン』の後番組も藤子アニメが制作される予定だったが、当時テレビ東京が月曜19時に小学館の刊行漫画を原作とした『炎の闘球児 ドッジ弾平』を放送していた。藤子・F・不二雄の作品の多くは小学館から発行されており、放送枠の裏表が同一出版社の漫画原作のアニメをぶつけるのは難しいという判断から、藤子アニメ以外の作品を放送することになった。
その後1991年末に行われた旭通信社(現:ADKホールディングス、及びADKエモーションズ)のラジオテレビ企画部の会議にて、当時旭通信社のプロデューサーだった堀内孝が「青年誌でやっている『クレヨンしんちゃん』というマンガが面白くなるような気がする」と発言したのがきっかけで、旭通信社が『クレヨンしんちゃん』のアニメ化を企画。それをテレビ朝日編成局編成部長の高橋浩とシンエイ動画に持ち込み、1992年1月13日にテレビアニメ化が決定した。ただし、あくまで別に存在した本命の企画を引き立てるための「かませ犬」としての企画であった。当て馬から一転アニメ化された理由は「『ちびまる子ちゃん』とは違った、子供が大人を振り回す作品をテレビアニメにしたら面白そう」とのことだった。このため、本作は元々『ドッジ弾平』終了までの繋ぎ番組という扱いでしかなく、『ドッジ弾平』終了後は直ちに元通り藤子アニメに戻すつもりであった。
このような経緯もあり、当初はシンエイ動画社内でも力を入れていた作品ではなく、上層部からも「半年持たせてくれ」と言われていたという。放送初回は4.0%と低視聴率だった。初回視聴率の低迷を受けて、放送2回目以降のテレビ欄では『アニメ・嵐を呼ぶ園児クレヨンしんちゃん』と表記されるようになった。この「嵐を呼ぶ」という決まり文句は、当時のプロデューサーである太田賢司らが新聞の表記を目立たせるために急遽捻り出されたものである。
その後同年5月25日には10%超え、翌年の1月11日には20%を超え、1993年7月12日には28.2%と歴代最高視聴率を記録し、同月4歳 - 12歳の個人視聴率が67.6%に達した(視聴率データはすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。1993年に製作された映画第1作『アクション仮面VSハイグレ魔王』は、22.2億円の興行収入を記録した。作品は急速に人気を獲得したため、前述の『ドッジ弾平』終了以降も藤子アニメの新作は制作せず、本作が継続して放送されるようになり、現在に至っている。
制作が決定した時点で放送開始までの期間は3ヶ月足らずであり、初代監督である本郷みつるの方針でなるべく作画枚数を掛けず、漫画的なレイアウトを作ることで省力化を図った。その後、番組が軌道に乗るにつれ、アニメーターの個性が発揮されるようになり、視聴率も上向いたことで作画枚数の制限も緩和された。 2022年には放送30周年を迎え、2022年内は最初に、「クレヨンしんちゃんは30周年」のタイトルコールを毎週いろんなキャラクターが担当した。
注意テロップは「テレビを見るときは部屋を明るくし離れて見るんだゾ by 野原しんのすけ」も表示される。 2023年現在、字幕放送を実施。
放送枠が土曜夜に移動した直後の2002年5月25日放送分より、セル画での制作からデジタルによる制作へ移行した。『ドラえもん』とほぼ同時期の2005年4月22日よりハイビジョン制作を開始し、アナログ放送では2010年6月11日まで14:9サイズで、同年7月2日から16:9サイズでの放送となっている。2013年10月18日放送分より連動データ放送、2017年4月14日から2018年6月29日放送分、同年8月3日放送分より解説放送を実施。
2009年9月11日、原作者の臼井儀人が不慮の死を遂げ(詳細は「臼井儀人」を参照)、原作漫画は未完のまま絶筆作品となったが、同年9月29日にテレビ朝日の社長早河洋は記者会見で「(サザエさん方式で)継続の方向で話を進めている」と語り、放送は継続となった。臼井死亡確認後初の放送となった2009年10月16日放送分では、冒頭にお悔やみの言葉を添えて放送された。
初代監督の本郷みつるは当初、ガラス戸は透明ではなく水色にするなど、わざと凝っていない施しにしていた。また、当初は全体の作画を統一する総作画監督を小川博司が担当する予定であったが、作業が遅れ、いよいよ放送に間に合わなくなる直前に本郷の独断で総作画監督方式をやめ、1話7分を一人の原画マンがやり、そのまま作画監督としていた。その結果、作画監督によって作画の違いがみられるようになった。2022年現在もこの方式を続けている。
3代目監督のムトウユージはインタビューにて野原家は自分の家族に置き換えることができると発言し、好きなエピソードとして当時、監督ではなく絵コンテ・演出として参加した野原家の爆発回を挙げている。またずれ荘に引っ越しを決定した理由はひろしとみさえの新婚当時のアパートと似ているという設定、みさえが何度も「あなた」と呼ぶカット、またずれ荘の部屋の間取りはムトウが新婚のときに住んでいた部屋の間取りそのままであるなど、自身の経験を多く取り入れている。
キャラクターや背景の色は2013年1月18日放送分までは鮮やかな色であったが、同年1月25日放送分からは少し落ち着いた色で表現されるものになった。
2019年10月5日から、土曜の16:30 - 17:00の放送へ枠移動した(本作が土曜に枠移動されるのは約15年ぶり)。そのため、同年9月13日の放送をもって金曜19時半での放送を終えた。この回の終盤では前週の『ドラえもん』と同様に、「次回から土曜日だゾ」と題した短編エピソードの形式で放送時間の移動を改めて発表した。2020年4月3日からはBS朝日でも放送を開始し、2019年9月までの地上波放送枠と同様に金曜19時半より放送されていた。2023年9月29日の放送をもって「ドラえもん」と共にBS朝日での放送を終了した。
2020年4月12日、野原ひろし役を放送開始から2016年までの24年間担当した藤原啓治が死去。これを受けて同年4月17日のBS朝日での放送では冒頭に追悼テロップを表示、テレビ朝日の4月18日の放送では番組の最後に野原ひろしの映像と共に追悼テロップが流れ、藤原が生前に演じた声も放送された。また、5月2日放送分が藤原の追悼企画となり、BS朝日でも2020年5月8日に同様の放送が実施される。
2022年度から提供クレジットから白テロップを撤廃(一部企業は除く)しカラー表記に統一させた。
2022年では、「クレヨンしんちゃんは30周年」のタイトルコールを毎週いろんなキャラクターが担当した。また、2023年以降は、「クレヨンしんちゃんはじまるゾ」のタイトルコールを毎週いろんなキャラクターが担当している(あいちゃんの場合は「始まりますわよ」となっているなど、キャラクターによって細かい変化はあるがほとんどのキャラクターは、「はじまるゾ」と言う)。
2023年2月25日、YouTubeチャンネル「【アニメ】クレヨンしんちゃん公式チャンネル」を開設した。期間限定で季節に合わせたお話や厳選エピソードを公開している。また、おまとめ動画や次回予告なども公開している。2024年4月1日からはお話の一部分をショート動画にして公開している。
本作の脚本家である川辺美奈子は、世界観を壊さずに時代に合ったものを書ける稀な作品であると指摘する。しんのすけは常に「今から5年前に生まれた」という設定であり、今のものを取り入れても世界観が壊れないところが本作の特徴であると語っている。
シンエイ動画のプロデューサーである近藤慶一もスマホや薄型テレビなどを、時代の流れとともに取り入れ、特定の時代だけを描き続けるのではなく、基本的にはずっと現代を舞台に時代に合わせて作っている部分を『クレヨンしんちゃん』のいいところとして挙げている。
また、本作の原作及びアニメでは、作中に様々なジャンルのパロディが散りばめられており、実在の人物や商業施設や企業、商品名なども頻繁にパロディ化されている。有名なものとして総合スーパー「イトーヨーカドー」のパロディである「サトーココノカドー」がある。過去には、店のモデルとなったイトーヨーカドー春日部店とコラボレーションを行ったこともある。
原則的に1話完結型だが、まれに2話以上にわたって展開する話もあり、アパート編、むさえ居候編など長期に渡って展開する話もある。
第1回放送分からシナリオを監修してきたシンエイ動画の金井浩や、長年番組に携わってきたアニメ監督のムトウユージは、コントのような面白さがあるとインタビューの中で話している。
本作には数人のシナリオライターがレギュラーとして参加しており、彼らが考えてきたストーリーをもとにプロットが作られる。 金井は、ワンパターンにならないように意識しているとテレ朝POSTとのインタビューの中で話しており、過去放送分と似た話にならないようにするため、登場人物の構成を変えるなどの工夫を施しているとも話しつつも、「ライターが8人いる分、彼らから提出された8本のシナリオを検証するところ一番大変だ」とも話している。一方で、シナリオの執筆の補助として、過去のシナリオや原作を参照することもあるとしている。 金井による検証が行われた後、監督やプロデューサーを加えたシナリオ会議が行われ、それをもとにライターによる修正が行われる。これを2、3回繰り返した後、金井による最終チェックが入り、決定稿が出来上がる。 また、シナリオにボケやギャグが足りない場合は金井が書き加えるケースもあり、例えば2020年3月14日に放送された「懲りずにダイエットだゾ」という回では、しんのすけが「親孝行」を「親中学校」と言い間違え、みさえがそれを指摘するというギャグが取り入れられている。
シナリオより後の段階でアイデアが取り入れられたケースもあり、例えば、セールスレディの売間 久里代(うりま くりよ)がふたば幼稚園を訪れる「幼稚園にきた地獄のセールスレディだゾ」(2019年6月28日放送)という回の場合、シナリオでは終盤にしんのすけが売り物のドローンのリモコンを持って売間から逃げていた。一方、絵コンテではしんのすけが自分をドローンに引っ掛けて飛び回る様子が描かれており、絵コンテを見た金井によって採用に至った。
他の長寿アニメ番組にはない特徴として、常に時代の変化に合わせていることが挙げられる。例えば現代では、放送開始当時の1992年には存在していなかったスマホを登場人物が操作していたり、SNS(ただしサイト名は架空)を使用する描写がある。現在は存在しないポケベルも、放送開始当時はその描写があった。
本作は下ネタで知られているが、長年番組に携わってきたムトウユージは面白ければ何でもよいというわけではなく、かわいげのあるように演出するようにしているとテレ朝POSTとのインタビューの中で語っている。 例えば、2020年1月11日放送「おパンツストーリーだゾ」では「モノを大切にする」というテーマで、しんのすけが古くなったお気に入りのパンツを捨てようとするみさえから逃れるために、そのパンツを履いたまま外に出るという内容となっている。また、同回ではしんのすけの局部をマサオの手で隠すというコンプライアンスを逆手に取ったギャグが取り入れられた一方、オナラでパンツが破れてしまったしんのすけをマサオと風間君が家まで送り返すといった場面も取り入れられた。
本作で放送される物語の中には、メインストーリーとは異なる特別編も存在する。 たとえば2021年3月6日より4週にわたって放送された「おバカはじめて物語」では、原始時代を舞台とした野原一家が描かれており、これまでの特別編との違いを出すため、登場人物の台詞に頼らないという方針が取られた。また、野性味を出したデザインや色設計に加え、美術担当者のアイデアで背景も切り絵風のものが使われた。
本作の世界観は壊れない一方で、時代の変化はシナリオにも影響を与えている。第一に、野原家のイメージが変化したことである。当初は少し貧乏な家庭という感じだった野原家が、時代の変化に伴い、結構恵まれた家庭のイメージになったことで、脚本の書きにくさを感じることもあると川辺は語る。第二に、下ネタに制限がかかるようになったことである。「ぞうさん」が禁止されたため、唯一残された「おケツ」を使った下ネタは死守したいと川辺は語っている。この他、みさえやひろし、つる、ふさえやまさえなどの行う「げんこつ」や頭へのグリグリ攻撃、おしりペンペンなども暴力的とされるためか描写が1990年代~2000年代に比べると今現在は、減少しているが再放送も含めげんこつやグリグリが頻繁ではないが時々ある。また、おしりペンペンは、今現在行っていない。昔はよしなが先生やひろしなどもげんこつやグリグリなどをしていたが、今ではみさえやつる、ふさえ以外のキャラクターがしているところは滅多に見ない。そのため、再放送のシナリオで「ぞうさん」が見えるシーンなどは、カットされている。また、下ネタ以外でも時間の都合上一部カットされる場合もある。
本作のシナリオ会議はオンラインで行われており、脚本の番が回ってくると10分ほど打ち合わせを行う。オンラインになる以前は、監督、プロデューサー(テレビ朝日・ADK含む)、作家全員が集まり、歌舞伎町の喫茶店の会議室で行われていた。
2018年6月1日、テレビ朝日は1992年4月13日の番組放送開始から、26年3か月と主人公・野原しんのすけ役を演じてきた矢島晶子が同年6月29日の放送を以て降板することを発表した。本人から降板の申し出があり、番組の制作スタッフと協議を重ねたうえで決定。理由も含め矢島は次の通りコメントを寄せた。
同年6月14日、後任(2代目)が小林由美子に決定したことを発表した。小林は次の通りコメントを寄せた。
小林は同年7月6日放送分より出演した。
放送開始時の1992年から現在も務めているスタッフは、キャラクターデザイン(旧:作画監督)の小川博司(途中降板あり・現在は名前のみクレジット)、音楽の荒川敏行、音響監督の大熊昭、美術設定の川井憲、動画検査(旧:動画チェック)の小原健二、脚本の中弘子(2015年に一時降板したが、翌年復帰)、絵コンテ・演出のしぎのあきら(旧・義野利幸)(2014年に一時降板したが、翌年復帰)、作画監督の原勝徳、高倉佳彦、林静香、樋口善法(2015年から2022年までは原画のみ)、木村陽子(初期は原画)、間々田益男(初期は原画)、入江康智(初期は原画)、音響効果の松田昭彦、文芸(脚本進行)の金井浩である。
エンディングテーマは短縮される時期があり、監督が原恵一の末期から見られる。また、この項で述べたように、土曜に放送されていた頃は『ボボボーボ・ボーボボ』とステブレレスで接続していたためエンディングテーマがなかった。2006年1月6日放送分からミニコーナーを導入したことに伴い、EDは一時廃止されたが、現在は専用のEDは不定期で使用されている。そのため、ミニコーナーは廃止されている。それまでエンディングで表示されていたキャスト・スタッフのクレジットもミニコーナーで流していたが、上記の通り2013年8月9日放送分から2020年8月1日放送分までは殆どのスタッフクレジットがオープニングに集約されていたが、2020年8月8日放送分からはキャスト・スタッフのクレジットは、次回予告又はエンディングで表示される。2014年から2020年頃まではオープニングテーマがエンディングテーマとして放送されることがある。
映画公開時期の前後では劇場版主題歌がエンディング(2013年と2014年のみオープニング)として流れる。2005年以前は通常のエンディングテーマを映画主題歌に差し替えた。2012年から2020年の途中までは通常のオープニングがカットしてオープニングまたはエンディングに映画主題歌を放送した。2020年の途中からはオープニングも通常放送し、映画主題歌をエンディングとして放送している。また、テレ朝チャンネル及びDVD版ではこれらは放送されず、同時期に使用されていたオープニング・エンディングに差し替えられる。
映像は基本的に映画のダイジェストが使われているが、それに加えて新規にアニメーションが作られている年もある。
初代、3代目、4代目のBGMは共通。話によっては省略される場合もある。以下のアイキャッチの他、スペシャル版や長編の一部、20周年アニバーサリー期間、30周年の時、映画公開中の時(毎週ではない)、コラボ等では特別仕様のアイキャッチが使用されている(30周年の時は、3つのエピソードのうち1つが特別用になっている)。2015年以降は放送されなくなっていたが、放送枠が移動した2019年10月5日放送分からは新しいアイキャッチで復活した。
不定期でCM前後に放送されるクイズコーナー。CM前に問題を出題し、CM明け直後に答え合わせをする。挿入されるタイミングは固定されておらず、番組冒頭かエピソード終了後(この場合はアイキャッチは省略される)に放送されることが多い。クイズの内容は以下の4種類。
原則的にサブタイトルはピンク、黄色の2色または青緑色などの背景をバックに「○○(だ)ゾ」の形式でしんのすけがタイトルコールを行い、BGMは放送開始から一貫して同じものを使用している。タイトルフォントは初期は専用の手書きようなものだったが、1995年11月頃からは現在の活字に変更された。第859話のみ丸ゴシック(スーラ体)が使用された。また、「縮みゆくしんのすけ」などのホラー(都市伝説)回や「しん・仮面ライダーだゾ」でも別のフォントが使用された。「晩ご飯のおいしい匂いだゾ」のみサブタイトル場面がなく、本編の最初に右下にテロップで表示された。従来のサブタイトル画面はキャラクターは登場せず背景のみだったが(スペシャル回は、除く)、第937話からキャラクターが登場する新しいサブタイトル画面に変更され、複数パターンある中でいずれかをランダムで使用する形となった。また、2022年12月10日の放送回から次回予告が新しくなった。
系列は現在の系列。◎はテレビ朝日系新局開局やネットチェンジにより終了した局。
1996年4月8日より月曜の19:00 - 19:54 (JST) の時間帯に1時間ドキュメントバラエティ番組『完全特捜宣言!あなたに逢いたい!』を放送することが明らかにされた。
これに伴い、本番組は放送時間を1996年4月12日以降は金曜日の19時30分に移動することとなった。
2000年4月14日から、『ミュージックステーション』が6分繰り上がりのフライングスタートとなるため6分縮小し、19:30 - 19:54 (JST)に変更された。
2002年4月19日より金曜の19:30 - 19:54 (JST) の時間帯に『あたしンち』を放送することが明らかにされた。
これに伴い、本番組は放送時間を2002年4月20日以降は土曜日の19時に移動することとなった。
2003年11月8日から、『ボボボーボ・ボーボボ』の放送開始により、2分縮小し、19:00 - 19:28 (JST)に変更し、フライングスタートが追加された。
2004年10月23日で『あたしンち』が土曜11時15分に移動したことに伴い、同年10月22日放送分からは放送時間が元の金曜19時30分枠に戻されたが、放送時間を4分縮小し、19:30 - 19:54 (JST)に再変更された。
2019年10月5日より金曜の19:00 - 20:00 (JST) の時間帯に1時間バラエティ番組『ザワつく!金曜日』が21時台から2時間繰り上がって移動となり放送されることが明らかにされた。
これに伴い、本番組は放送時間を2019年10月5日以降は土曜日の16時30分に移動することとなった。これにより『レインボー戦隊ロビン』(1967年1月6日 - 同年3月24日)以来、52年9ヶ月間続いた「テレビ朝日系列金曜夜7時30分枠のアニメ」は終了した。枠移動後も本番組はネットワークセールス枠として維持され、ローカルセールス枠は日曜10時・11時枠に移動となった。
本番組は、改編に伴う時間変動が多く、本番組の移動でアニメ枠が再開または終了することも多い。
前述のとおり、24分枠や28分枠で放送されていたときもあれば、現在のように30分枠の時期もあり、放送時間の長さの違いによって、放送1回分の話の本数が3本(30分、28分)や2本(24分)と変動している。
放送開始から2019年9月まではゴールデンタイムで放送されていた都合上、改編期(毎年3月中旬〜4月上旬、9月中旬〜10月中旬、年末年始)には特番が組まれ3〜4週間ほど休止になることが多く、2000年代以降は改編期以外でもスポーツ中継によって度々休止になることもあった。2019年10月の放送枠移動後は、緊急特番や年末年始を除き、滅多に休止していない。
また、2002年から2004年までの3年間は「傑作選」として春休み期間の3月に平日午前の再放送枠の11:00 - 11:30にて放送され、2010年・2011年の夏休みは「夏休みアニメ祭り」として、前枠・ドラえもんとのコンプレックスで放送され、その後半枠として扱われたことがあった。また、「傑作選」については、元々2002年の回については「クレしん」放送開始10周年を記念してのものであったが好評のため、2004年まで毎年放送が行われた。放送話は3年間すべてひまわりが登場した直後のものであったが、オープニングは3年間一貫して本放送と異なる「ダメダメのうた」、エンディングは一部歌詞がカットされたうえで「ママとのお約束条項」が使われた。
2019年の枠変更後は、新作2本(もしくは1本)と再放送1本(もしくは2本)という編成になっている(稀に2話構成で新作2本のみの場合もある)。再放送ではサブタイトル画面は2017年7月以降使われているものに差し替えられている。また3話構成になったことに伴って、1話あたりの時間も8分程度から7分程度に短縮。そのため再放送であっても全てのキャラクターにおいてアフレコし直している。またその時間短縮の影響で基本的に一部のシーンはカットされているが、話の大筋は変えないように配慮されている。また、編成などの都合上、基本的に2009年以降の作品が放送されていたが、2023年に入ってからは2008年本放送回もたびたび放送されている。
脚本は当時の脚本を流用していることが多い。ごく稀に、時代によってセリフや設定の改編もある。
不定期に『◯◯SP』と題して新作・再放送ともに一つのキャラやテーマに関した内容を放送することがある。また2021年以降、映画公開直後の放送回は公開記念として映画に関する話2本と最新映画の冒頭5分を流す編成になっている。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響のため、制作作業が見合わせとなったことにより、2020年4月25日 - 6月6日の6回に渡って傑作選SPが放送されたが、キャラクターの声の差し替えを行わず、本編が放送当時のまま放送された。傑作選SP2では、1993年・2000年の放送分が本編ノーカットで再放送された。ハイビジョン制作以前のものであったため、画面比を現在の16:9に合わせるため、ひろしのパターンが描かれた帯が画面左右に表示されていた。5月16日は通常放送であり、再放送分はしんのすけ役が小林由美子に代わった後の放送分が使われた。6月1日よりアフレコが再開されたことに伴い、6月6日で傑作選SPは終了し、6月13日から通常放送に戻った。
本作では、6月放送分以降はキャラクターの服装が夏服(半袖)に変わるが、上記の影響により7月11日放送分まで冬服(長袖)を着ていた。
テレビ版については、VHSとDVDで「クレヨンしんちゃんTV版傑作選 第○期シリーズ」の名称で発売(DVDの第1期のみ「クレヨンしんちゃんTV版傑作選」という名称で第1期シリーズとは表記されてない。また、1年目シリーズ、2年目シリーズの影響で第2期シリーズという名称はない)。いずれもイッキ見シリーズを除き発売元はシンエイ動画、販売元はバンダイビジュアル→バンダイナムコアーツ→バンダイナムコフィルムワークス。傑作選と銘打っているが実際にはほぼすべてのエピソードが収録されていて、主に既成曲が使用された一部のエピソード(C.C.ガールズやサザンオールスターズの曲)が権利上の問題から未収録となっている(既成曲が使われてない回の未収録も多い)。
第1期シリーズは当初VHSのみでのリリースであったが、2012年に放映開始20周年を記念して「1年目シリーズ」「2年目シリーズ」の名称でDVD化されている。VHS第3期シリーズ以降がDVD化される際は「DVD第◯期シリーズ」としてVHS同様のナンバリングとなっている。また、2011年に1992年度の放送回を収録したメモリアルボックスが限定発売されている。
テレビ版では上記シリーズの他に、テレビのスペシャル回などで放送されたエピソードをまとめた「クレヨンしんちゃんスペシャル」シリーズも販売されている。「TV版傑作選」と「スペシャル」でエピソードの重複収録はない。ひまわり誕生エピソードはスペシャル回放送であったが、前後の通常回との整合性もあり「TV版傑作選」に収録されている。
この他、2011年には「TV版傑作選」と「スペシャル」の中から塩沢兼人が演じたぶりぶりざえもんが登場する話を全て収録した「クレヨンしんちゃん ぶりぶりざえもん ほぼこんぷりーと」、2012年には視聴者投票で選ばれた話をテーマ別に収録した「TVアニメ20周年記念 クレヨンしんちゃん みんなで選ぶ名作エピソード」(全6巻)が発売。 2014年以降はその年の劇場版で活躍したキャラクターもしくはテーマに因んだ話を選んだ「クレヨンしんちゃん きっとベスト☆」が毎年発売されている(2021年は、発売されず、2023年は、イッキ見シリーズで発売された。)。
テレビ版のシーズン区切りを以下に示す。
配給は一貫して東宝が行っており、第1作『アクション仮面VSハイグレ魔王』を公開するにあたって東宝・東映・松竹の3社からオファーがあり、『ドラえもん』での実績があるという理由で東宝に決定したものである。第1作・第29作・番外作・第31作は夏休み、第2作から第27作・第30作はゴールデンウィーク前、第28作は秋期に東宝邦画系で公開されている。第5作以降は基本的に同じく東宝系の『名探偵コナン』(東宝洋画系)と公開時期が近く、第5作から第12作・第14作から第26作に関しては同一の公開日に設定されていた。
内容は主に野原家の面々やかすかべ防衛隊が悪の組織、もしくはそれに準ずる悪人達と敵対するという物が多い。初期の3作品及び第28作・番外作は臼井の原作漫画を原案としているが、第4作以降は第28作・番外作を除き映画オリジナルストーリーとなっている。初期の3作品のタイトルは臼井が直々に命名した。TVアニメシリーズが比較的、日常生活の一端を描いているのに対して映画ではタイムトラベルのような非現実的な展開を制限しない傾向がある。
邦画アニメでは『ドラえもん』『それいけ!アンパンマン』に次ぐ長寿映画シリーズであり、「1年もブランクがなく、1年に1本のペースで世に送り出し続けて公開している映画」としては最長寿である。
制作スケジュールが他の映画作品と比べて非常に短く、初期の作品では脚本と並行して絵コンテから作業を始めていた。第13作『伝説を呼ぶブリブリ 3分ポッキリ大進撃』以降の作品では、複数の脚本家と絵コンテマンが参加している。
監督は長年、連続で2年以上担当して交代という方式がとられていた(第16作は除く)が、2013年から2019年までは橋本昌和と高橋渉が1年おきに交代で監督を担当するようになっていた。
オープニングアニメーションは第1作『アクション仮面VSハイグレ魔王』のみアニメ版同様のものを使用していたが、第2作『ブリブリ王国の秘宝』から第30作『もののけニンジャ珍風伝』までは、クレイアニメーターの石田卓也がねんどアニメを制作している。第28作『激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』ではねんどアニメはエンディングに使用され、オープニングアニメーションは本編と接続した専用の映像が使用されている。オープニング曲は上映される時期にアニメ版で使用されているものが使用されている(ただし、第12作『嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ』では「オラはにんきもの」が使用された)。また、番外作では、オープニング曲が使用されていない。なお、「動物園は大変だ」「夢のENDはいつも目覚まし!」「Hey baby!」は一切使用されていない。
テレビ放送では、2007年に放送された『クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!』以降、オープニング・エンディングと本編の一部シーンをカットして放送されるようになっていたが、2014年に放送された『クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』以降は、本編はノーカットで放送され、オープニングがカットされていた。2015年以降は2019年に放送された『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~』を除き、オープニングもノーカット、エンディングは2014年同様、短く編集して放送された。2022年以降はオープニングは省略されエンディングはスタッフロールを流し主題歌を一部流すものへ変更となった。また、第14作「クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ」以降の中では唯一第28作『激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』のみテレビ放送されていない。
2015年から2018年までは『ドラえもん・クレヨンしんちゃん 春だ!映画だ!3時間アニメ祭り』内で放送されていた。
2009年には、第10作『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を原案とした山崎貴監督の実写映画「BALLAD 名もなき恋のうた」が公開された。
『爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』からは日曜午前10時からの枠で放送されるなど、全国放送されなくなるケースが目立つようになる(『新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』は土曜日のゴールデンタイムに放送)。2023年は同時ネット局が激減し、大半の系列局が遅れネットとなった。なお、テレビ放送の場合はシンエイ動画、ADK、双葉社は制作協力になっているが、テレビ朝日は自主制作の制作著作方式になっている。
第20作『嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』以降BD版が発売されており、それ以前の作品は長きに渡り未発売だったが、2022年12月23日より順次発売された。
第10作目『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』は以下の賞を受賞した。
海外でも単行本販売やアニメ版の放送、劇場版が公開されている。なお、主題歌は一部の国を除いてオープニングは「オラはにんきもの」、エンディングは「パリジョナ大作戦」の吹き替え版が使用されている。
韓国ではアニメは『짱구는 못말려』(チャングヌンモンマルリョ、和訳:チャングは止められない)というタイトルである。1996年から2005年までビデオやDVDなどで販売され、1999年6月からは声優を総入れ替えしたものをSBSで2007年1月まで放送し、現在はトゥーニバース(テレビシリーズ)やCHAMP TV(劇場版)などで放映されている。番組放送開始前にレイティングによる等級表示が行われ、SBS版では7歳以上、トゥーニバース版は12歳以上視聴可としている。
原作は当初韓国語アニメ版と同様のタイトルだったが、儒教主義勢力からの反発により、過去には単行本は19歳未満閲覧不可となっていた(なお、不適切なシーンを修正した12歳以上閲覧可も同時並行で発売されていた)。現在は別の出版社により『크레용 신짱』(クレヨンシンチャン)のタイトルで年齢制限なしで出版されている。そのような経緯もあり、アニメ版でも下品なシーンが削除もしくは変更に加え、日本語表記部分は消去もしくはハングルに書き換えられ、舞台は韓国の「ソウル」に変更、登場人物は韓国人という設定等の大きな修正が行われた。しんのすけの名前は신짱구(シン・チャング、「しんちゃん」)で、짱구(チャング)は韓国語で「突き出た額」という意味。なお、2006年版の東京書籍発行の英語の教科書「NEW HORIZON 2年」には、韓国版の日本のアニメが掲載され、当作品も対象となった。
劇場版は『爆睡!ユメミーワールド大突撃』までは基本的に日本での公開から約1年後の公開だったが、『襲来!!宇宙人シリリ』からは韓国での輸入や配給会社が変わったためか、日本での公開から約3か月後の公開となった。
野原しんのすけ役の声優はビデオ版は1996年から1998年までイ・ヨンジュ、1999年から2001年までパク・ウンスクが担当しており、テレビ版(SBS版、トゥーニバース版、CHAMP TV版)と劇場公開版はパク・ヨンナムが1999年から現在まで担当。2012年6月に健康上の理由でパク・ヨンナムが一時的に降板したことに伴い2012年7月からはチョン・ソネが担当したが、2013年からはパク・ヨンナムが再び担当している。
2016年からはシンエイ動画制作による韓国限定の新規書き下ろしオープニングが放送されるようになった。
2017年8月には『襲来!!宇宙人シリリ』で監督を務めた橋本昌和が、韓国語版劇場試写会の舞台挨拶のために来韓し、現地の声優陣と共に登壇した。
台湾では、原作単行本とアニメは『蠟筆小新』(ラーピーシァォシン)というタイトルとなっている。台湾華語吹き替え版が放送されている。劇場版は『新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜』までは基本的に日本での公開から約4か月後に公開されている。『激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』からは台湾と日本で同時公開され、劇場版のアニメ映画が海外と日本で同時公開されたのは初めて。
中国でも原作単行本が発売され、タイトルは『腊笔小新』(ラービーシァォシン)で広東語吹き替え版も放送されている。しかし1997年に、地元の企業数社がこの作品の絵柄や中国語名で商標登録を行ったため、2004年に双葉社が中国でキャラクター商品を売り出した際、商標登録の影響で海賊版として撤去された(クレヨンしんちゃん#中国を参照)。
フィリピンでは2002年から放映され、フィリピン語吹き替え版が無検閲で放送されている。しんのすけの声優は、地元のラッパーであるAndrew E.が務めている。
マレーシアでは、原作単行本は『Dik Cerdas』(ディック・チェルダス、和訳:才気溢れる少年)に改題されて発売されている。アニメは2002年から放映され、マレー語吹き替え版のアニメでは、しんのすけが「ぞうさん」をしているシーンがすべて削除されている。
インドネシアでは、しんのすけそっくりとも評される風貌をしたインドネシア人の俳優・オニー・シャリアルがしんのすけの声優を務めている。アニメ版は2000年から放映され、映画のレイティングシステムのPG(親の同伴指定)に相当するBOが指定され(初期のみ)、原作単行本は15歳未満の購入を禁止している。テーマ曲として、『動物園は大変だ』のインドネシア語バージョンが使用されている。
インドでは、2006年6月からハンガマTVにてヒンディー語吹き替え版が放送されている。ボーちゃんは「スズキ」に変えられ、下品なシーンはカットされる時があった。主題歌はボリウッド映画の曲に変えられているが現在は「オラはにんきもの」のヒンディー語バージョンになっている。2008年12月にインドの情報放送省が「子供に悪影響を与える」と考え、今後インド国内での放送を禁止する方針であると伝えていたが現在は放送が再開されている。
スペインでは、アニメはLUK INTERNACIONALが2001年にライセンスを取得。同年にカタルーニャ語を皮切りに、スペイン語・バスク語・ガリシア語・バレンシア語の吹き替え版が放送されている。日本語表記部分はナレーションで説明し、しんのすけや野原一家などの登場人物の名前や読みは日本と同じで「シロ」以外は特に変更はない。
2003年にはスペインのキャラクタービジネス雑誌「Licencias Actualidad」が、関係者のアンケートから選定する「最優秀エンターテインメントキャラクター賞2003」に選ばれている。同年には、バルセロナで開かれた『暗黒タマタマ大追跡』の試写会で、当時監督を務めていた原恵一が舞台挨拶に訪問してインタビューを受けた。
2004年以降、 スペイン社会労働党に「恥知らずで教育によくない」という指摘によって放送中止を要求され、一部地方は放送時間の変更、バレンシア地方では放送中止を余儀なくされたが、この年に原作単行本のプロモーションのためにバルセロナを訪問した原作者の臼井はスペインでの人気に感激し、「バルセロナでのエピソードを執筆したい」との意向を示し、原作・アニメ版ともにそのストーリーが掲載・放送され、後にスペインでも放送された(2004年5月29日放送「オーラッ!スペイン旅行だゾ」)。
2005年にはゲームボーイアドバンス用のゲームソフト、2007年と2008年にニンテンドーDS、Wii用ソフトのスペイン語版も発売されている。
2011年秋には地元テレビ局主催で「最もしんちゃんらしい家族」の写真を撮る視聴者参加コンテストを開催。優勝した家族は賞品として「日本への旅」がプレゼントされ、優勝で実際に来日した一家は、観光のほかオリジナルである日本版アフレコ現場の見学訪問等が行われた。
イギリスとアイルランドではアメリカのLacey Entertainment社がライセンスを取得し、同社とVitello Productions社が制作した英語吹き替え版のアニメが放送され、主題歌も独自で制作していた。2003年に、この2社とテレビ朝日とのライセンス契約が切れた後は、Phuuz Entertainment社がキャストを一新してアニメを制作したが、2005年末に放送が終了している。
主題歌は現地の曲に変更されていることが多く、独自のBGMを使用している。また、「ゾウさん」をするシーンは削除されたり、モザイクがかけられている。
アメリカでは単行本はDCコミックス社から発売されている。アニメ版は2006年初め FUNimationが英語吹き替え版のライセンスを取得、カートゥーン ネットワークの深夜枠「アダルトスイム」でテストランとして2006年8月に1か月限定で放送された。また、本放送(シーズン1とシーズン2)も2007年4月18日から8月まで放送された。テレビでの放送に加え「アダルトスイム」のホームページでも一部の回がストリーミング配信されていた(他国では、イタリア、スペイン、ブラジルのカートゥーン ネットワークでも放送されている)。レイティングは「TV14」(14歳未満の視聴を制限)。また、FUNimationより、DVDも2007年5月より順次発売され、同社のホームページでも米国内限定で全シーズン計78話がストリーミング配信されている。これらにおけるレイティングは「TV-MA」(成人向けで、17歳未満の視聴を制限)。
映像は日本語のテロップが書かれているところが英語に書き換えられ、(「げんこつ」は「POW!」)、しんのすけが「ゾウさん」をしている部分にモザイクがつく(例外あり)、一部のセリフで放送禁止用語に使う「ピー音」が付け加えられる等の修正がなされている。しんのすけの声優はローラ・ベイリーが担当。また、キャラクターの名前をアメリカ人の名前で、舞台もアメリカに変更されている。内容は視聴層に合わせて制作されているため、現地の文化や社会情勢などに関する風刺が織り込まれた差別ネタ、薬物ネタなどのブラックジョークが多く含まれている。エピソードの順番は日本版に沿っていないため、同じシーズンでも制作手法や舞台設定がバラバラな場合がある。テレビ放送終了後も、2011年春にFUNimationよりシーズン3の制作が開始され、現地のHuluやNetflixで配信された(現在は終了)。DVDは同年7月と9月末に2つのパートに分けて発売。このシーズンをもって、FUNimationによる吹き替え版の制作は終了した。ハワイでは1992年から2001年まで英語字幕付きのアニメ版が放送されていた。
ラテンアメリカやブラジルでは、吹き替え版がアニマックスで平日に1日3、4回放送されている。
初期では視聴率が上昇するにつれて、子供を中心に人気を獲得し、しんのすけのギャグや口調を真似する子供が急増した。
本作が社会現象となる一方で、番組内容が下品であるとの理由で子供に見せたくないという保護者もおり、2006年には、青少年育成広島県民会議(青少年育成国民会議の下部団体)が、当番組と『めちゃ×2イケてるッ!』・『爆笑問題のバク天!』・『ロンドンハーツ』・『土曜ワイド劇場』などのサスペンスドラマ・『水10!』の放送自粛を求める要望書を在広局と在京キー局に提出した。
2002年より『月刊まんがタウン』で臼井を担当していた「ライツ事業部クレヨンしんちゃん編集室」室長の鈴木健介は、オリコンとのインタビューの中で、一時は編集部に抗議の電話が殺到することがあったと明かしつつも、面白さや人気ゆえに悪評が出たと受け止めていたと振り返っている。
このアニメに対して否定的な見解が残る一方で、「幼児の本音を表す国民的漫画」などと評される場合もあり、教科書や子育て参考書への掲載、映画の評価も高まっている。
しんのすけ役の矢島晶子が自身の意向により降板すると発表した際、視聴者の間で後任者を予想するといった大きな反響が起きたものの、ほかのアニメのように後任の声優に対する拒絶反応はほとんど起きなかった。コラムニストの小新井涼はファンの前向きな反響について、降板の理由が矢島の意思によるものだったことと、後任者の小林由美子が『デュエル・マスターズ』をはじめとする様々なジャンルのアニメに出演していたためアニメファンが『小林の演じるしんのすけ』をイメージしやすかったことが、前向きな反応につながったのではないかとまんたんウェブに寄せたコラムの中で推測している。
矢島が演じるしんのすけの最後の放送回である2018年6月29日の放送を前に、インターネット上では矢島の演じるしんのすけを惜しむ声が多数上がった。
小林が初めてしんのすけを演じる7月6日の放送では視聴者の間で賛否両論が寄せられ、Twitterにおける日本国内のトレンドでは「しんちゃんの声」が1位にランクインしたほか、全世界でのトレンドでは6位にランクインした。 また、一部の視聴者は1992年に放送された第1回における矢島の演技が降板時点とは大きくかけ離れていたことについて触れ、小林の演じるしんのすけがそれに近いと述べている。
※以下の4作品は2016年8月3日から2017年8月23日までAmazonプライムビデオで毎週水曜日に独占配信されていたウェブアニメ。本作としては初の連続ドラマ形式である。また、全てDVDが発売されている。
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