『パテナの神様!』(パテナのかみさま!)は、2012年11月7日から2013年9月25日まで毎週水曜日の23:58 - 翌0:59(JST)に毎日放送(MBSテレビ)で放送されていた教養バラエティ番組。
当番組のキャッチフレーズは、「日常に潜む素朴な疑問を徹底解明!究極のQ&Aバラエティー」。放送上は、千原ジュニアおよびロザンの冠番組扱いで、「ジュニア×ロザン パテナの神様!」というタイトルを付けていた。
なお、番組開始から2013年3月27日までは、関西ローカルで毎週水曜日の23:50 - 翌0:55に放送。同年4月以降は、毎日放送の系列局である北海道放送・山陽放送でも、遅れネットを実施している。
毎回1つのテーマについて、千原ジュニア・ロザンと複数のスタジオゲスト(以下では便宜上「パネラー」と表記)や視聴者などから寄せられた「パテナ」(「日常生活でパッと思いついたハテナ」の略称)を、番組独自の取材・調査による検証で解明した。
当番組では、1つの「パテナ」に対して、15分程度の検証VTRを制作。桂三度が「パテナの神様」という肩書で、ナレーターを担当する。放送上は、検証結果の一部を「?」で伏せた文章を最初に表示してから、検証のプロセスを徐々に紹介。「パテナ」の検証中に疑問が生じた場合には、その疑問も「新たなパテナ」として検証の対象に入れていた。
検証VTRの最後には、「?」の部分を完全に明かしたうえで、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線の駅で電車の発車時に使われるメロディーを放送。パネラーは、VTRでの検証内容を基に、「ピックリ!」(「ビックリ」という驚きの表現にちなんだ造語)という単位で自身の納得度を評価していた。
また、MBSスタジオ in USJで収録されるスタジオパートでは、セットのパネラー席ごとに「ピックリ!ボタン」を設置。検証VTRを見た後で「ピックリ!ボタン」を押すと、各自の席の前に設けられた「?」型のスティックが、左斜め上方向へ「!」字状に立ち上がるようになっていた。パネリストが全員一斉に「ピックリ!ボタン」を押した場合には、放送上「全員ピックリ!」(最高の納得度を示す単位)という字幕が流れるが、放送上はパネラーへの特典を一切設けなかった。
2013年1月3日(木曜日)の17:00 - 18:15には、特別番組として『パテナの神様!お正月スペシャル〜おせちもいいけどコンビニもね〜』を放送。これを機に、番組の構成を大きく変えている。同年4月以降のMBS放送分では、エンディングで今後検証・放送する予定の「パテナ」を紹介。放送回によっては、今後の「パテナ」に関する「ピックリ情報」を視聴者から募集する旨の字幕を、エンディングや番組中に流すこともあった。
ちなみに検証VTRでは、アシスタントディレクター(AD)が予備調査や電話での取材依頼に奔走する様子を紹介するなど、『シルシルミシルさんデー』(テレビ朝日制作、関西地方ではABCテレビで放送)を強く意識した演出や編集を施すことが多かった。桂三度も、ナレーションでたびたびその旨に言及している。
2013年9月11日に放送された事実上の総集編「ADが選ぶ!ロケが大変やったけど・・・激ピックリ映像 撮れたランキング!」によれば、番組開始から直近の放送分(同年9月4日「終活」)までに放送で取り上げた「パテナ」の総数は152個、「パテナ」の調査・検証に費やした時間は延べ1,023時間(未公開映像を含めたVTRの収録時間で計算)に及んだという。同年9月25日(MBS放送分)の「最終回スペシャル」で放送を終了。
パネラーとして出演したスタジオゲストや、「パテナの天使」として登場したタレント・芸人は#放送内容で詳述。「パテナの天使」については、番組スタッフが務める場合を含めて、白い羽根と前述の頭飾りを必ず付けていた。ただし、「パテナの天使」以外にも、千原ジュニア・ロザン・吉竹のいずれか1名(1組)が「パテナ」の検証ロケに登場することがあった。
以下に記す放送時期は、いずれもMBSテレビでの放送分を基準。
パネラーが提示した「パテナ」を、収録前に公式サイトで発表。毎回100名の視聴者を対象に、「最も答えを知りたい『パテナ』はどれか?」という質問を投げ掛けたうえで、回答数の多い「パテナ」から順にランキングを作成していた。なお、このランキングは、収録に入るまでパネリストに知らされていなかった。
放送ではまず、ランキング1位と最下位以外の「パテナ」を、吉竹が下位から順に発表。「パテナ」を発表するたびに、パネラーによる予想→検証VTRの鑑賞→パネリストによる評価を繰り返していた。最後に、1位の「パテナ」を紹介。その一方で、最下位の「パテナ」については、「クズパテナ」と称して検証VTRを放送しなかった(放送後に公式サイトで該当の動画を配信)。
街頭インタビューなどを通じて視聴者から「パテナ」を集める一方で、パネラーから出された「パテナ」の公表や、ランキングの作成・公表を廃止。番組スタッフが選んだ複数の「パテナ」について、該当する「パテナ」を寄せた人物の年齢・職業をナレーションと字幕で紹介してから、検証VTRを流す。ただし、ホテルを「パテナ」のテーマに取り上げた2013年2月13日の放送では、パネラーの「パテナ」も一斉に公表した。
本編に入る前には、宇治原が千原ジュニアに促される格好で、当日のテーマにまつわる蘊蓄(豆知識)を必ず披露。放送週によっては、スタジオやVTRに登場するゲストも蘊蓄を披露したり、当日のテーマにちなんだ「パテナ」を宇治原が持ち前の蘊蓄で解決するコーナー「ちょ~だい!宇治ペディア」を放送したりしている。2013年8月7日のレギュラー放送では、宇治原が過去のスタジオ収録で披露しながら編集で割愛された蘊蓄をテーマに、「ちょ~だい!宇治ペディアスペシャル」を編成した(後述)。
また、スタッフによる調査・取材風景を映したVTRを放送したり、宇治原に内緒で宇治原の実母が本名でVTRへ出演したりする機会が増加。終活を「パテナ」のテーマに扱った同年9月4日の放送からは、「劇団パテナ」と称してスタッフおよび宇治原の実母が登場する再現VTRを、「パテナ」の検証内容に応じて制作・放送するようになった。
なお、最終回では「出演者へのパテナ」をテーマに、円・西川・菅・千原ジュニアに関して視聴者から寄せられた「パテナ」を検証。それまでVTRにだけ出演していたスタッフの一部がオープニング、「パテナの神様」に扮した桂三度がエンディングでスタジオに登場した。
MBSテレビでの放送分を基準に記載。
放送回数は、スペシャル番組を含めて、初回放送からの通算回数で表記。
「主な検証人」は、検証VTRにのみ出演した著名人。そのうち、斜体で記した人物は「パテナの天使」として登場。
パネラーについては、「パテナ」に関する前述のランキングで順位の高い順に記載。
◎:「パテナの天使」として実名で検証VTRへ出演した経験のあるスタッフ
●:最終回にスタジオへ登場したスタッフ
制作局のMBSでは、日曜日の深夜(基本として0:50 - 1:50)や、水曜日・祝日の午後(主に『MBSドラマの光』枠)に随時再放送を実施。特別編成の影響で、本放送の時間を遅らせる週や、本放送を休止する週もあった。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou