コルドバ(スペイン語: Córdoba、ラテン語: Corduba、アラビア語: قرطبة)は、スペイン・アンダルシア州コルドバ県のムニシピオ(基礎自治体)。コルドバ県の県都である。グアダルキビール川に面する。
かつての後ウマイヤ朝の首都で、イスラム時代の文化を伝える建築物や街路が遺されている。メスキータやユダヤ人街を含む「コルドバ歴史地区」は世界遺産に登録されている。
古代ローマ時代には、属州ヒスパーニア・バエティカの首都であった。現在でもローマ寺院やローマ橋などの遺跡が遺されている。後に西ゴート王国に支配され、6世紀には東ローマ帝国の領土になった時期もある。
711年にイスラム教徒によって西ゴート王国が征服された(グアダレーテ河畔の戦い)。756年に成立した後ウマイヤ朝はコルドバを首都とし、その中心はモスク(メスキータ)であった。10世紀にアブド・アッラフマーン3世とハカム2世の治世下で繁栄を遂げ、大図書館が建てられて多くの学者が活躍した。トレドと並んで西方イスラーム文化の中心地として発展し、10世紀には世界最多の人口を持つ都市となった。
キリスト教勢力によるレコンキスタの進展により、1236年6月29日に、カスティーリャ王国のフェルナンド3世によって征服された。15世紀末、レコンキスタが完了するとイスラム勢力がイベリア半島から追われ、メスキータにはカトリック教会部分が増築された。
参考文献:『地球の歩き方 スペイン 2004~2005年度版』ダイヤモンド・ビッグ社
スペインの首都マドリードから高速鉄道AVEが通っており、約1時間40分で結ばれる。また、このコルドバでAVEは、マラガ方面とセビリャ方面に分岐している。AVEとは別に、東の方向へも鉄道が敷設されている。
高速バスでは、グラナダ、セビリャ、マラガから2時間か3時間である。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou