一般社団法人日本野球機構(にっぽんやきゅうきこう、英語: Nippon Professional Baseball Organization、略称:NPB)は、日本プロ野球のJERAセントラル・リーグ(セ・リーグ、セ)及びパーソル パシフィック・リーグ(パ・リーグ、パ)を統括する文部科学省スポーツ・青少年局所管であった一般社団法人である。一般に日本国内で「プロ野球」はこの日本野球機構が統括するものを指す。
2005年以前の英語表記は、Professional Baseball Organization of Japan としていた。
メジャーリーグベースボールに次ぐ世界第2位の野球リーグとする評価も見られる。
日本野球機構定款により以下が設置されている。
会員は球団であって「会員」を「社員」と定義している。
役員として「理事」と「監事」が設置され、「理事会」の最高責任者である「会長」は「日本プロフェッショナル野球組織」の「コミッショナー」を兼任する。日本野球連盟時代の1949年に一時期、正力松太郎がコミッショナーに就任したが、公職追放中ですぐに退任した。
同様に両リーグをまとめる組織として「日本プロフェッショナル野球組織」が2007年度まで存在した。機構と組織は、英語表記「NPB = Nippon Professional Baseball」を共有し、「組織」は競技や選手契約に関わる規則を「機構」は興行をそれぞれ分担する一方、「組織」のコミッショナーが「機構」の会長を兼任するなど両者の関係は曖昧だった。2004年のプロ野球再編問題で論点とされた責任所在や事態収拾などの不手際を契機に、2008年度から「組織」は社団法人である「機構」の内部組織とされた。従来はそれぞれ設けたコミッショナー事務局、セ・リーグ事務局、パ・リーグ事務局を、コミッショナー事務局に統合した。
2004年から、シーズン毎にスローガンを制定している。
2015年に、2020年東京オリンピックで野球とソフトボールを正式種目に復帰させるキャンペーンを、社会人の(一財)日本野球連盟、ソフトボールの(公財)日本ソフトボール協会と連携して催した。2015年度野球・ソフトボール公式戦で映像装置が設置されている球場やCS衛星放送の実況中継などで、「#キャッチボール」として著名人がNPBとソフトボールの選手・OB・OGと疑似キャッチボールする映像を送出した。
新型コロナウイルスの流行問題を受け、2020年3月に公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と協業で新型コロナウイルス対策連絡会議と専門家チームを設置した。同年3月3日から定期的な連絡会議を開催。2年8か月後の2022年11月28日の第68回連絡会議で定期開催を終了した。
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