国民詩曲(こくみんしきょく)は、JOAK(後のNHK)が、1938年から1940年にかけて委嘱した、17曲におよぶ管弦楽曲の総称である。JOAKは、作曲家に委嘱をするに際し日本の民謡旋律を主題とすることを条件とし、1938年から1940年にかけて、JOAKのラジオ放送で初演が行なわれた。
作曲者名の五十音順に列挙する。
作曲家の早坂文雄は、『日本的音楽論』に収録の随筆『国民詩曲とそれに関連して』において、菅原、大中、須賀田、松平、清瀬、杉山、山田、太田、山本の作品を批評しているが、山田の『交響的木曾』を「国民詩曲中最上位に置かれるべき佳品と思う」と肯定的に評した他は、いずれの作品に対しても厳しい評価を下している。
山田の『交響的木曽』は、少年時代の外山雄三に感銘を与え、後に『管弦楽のためのラプソディ』を作曲するきっかけとなったと言われている。
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