Nexus 7(ネクサス セブン)は、GoogleとASUSが共同で開発したタブレット型コンピュータである。2012年に発売されたNexus 7と区別する場合は「Nexus 7 (2013)」の名称を用いている。
Googleが開発したオペレーティングシステムであるAndroidを搭載し、同社の消費者向けスマートフォン・タブレット端末のブランドであるGoogle Nexusの三代目タブレットとして、2013年7月30日にアメリカで発売された。Googleがこのモデルを発表したのは7月26日と発売の4日前のことで、発表から早期に量販店へ提供し販売するための策であった。また、第二世代のNexus 7はAndroid 4.3を搭載した最初の端末となった。
Nexusシリーズの7インチタブレットの二代目で、コードネームは"Razor"である。2012年に発売された以前のモデルから性能が向上し、SoCにSnapdragon S4 Pro 1.5GHz(クアッドコア)、2GBのRAM、ディスプレイに1200 x 1920ピクセル (WUXGA、323ppi)、2つのカメラ(表1.2メガピクセル、裏5メガピクセル)、ステレオスピーカー、無線充電技術 "Qi" 、micro-USBコネクタを介したSlimPortによって外部ディスプレイにフルHDでの出力が行える機能が搭載された。
最初に搭載されているOSはAndroid 4.3だったが、その後Android 6.0へのアップデートが配信された。他のAndroid端末のような端末メーカーもしくは携帯電話会社によるカスタマイズされたグラフィカルユーザインタフェース(サムスン電子のTouchWizやHTCのHTC Senseなど)は搭載されていない。また、ブートローダーのロックを解除して、ファームウェアを置き換えることも可能である。アクセス特権を利用できるように("root化")してAndroidの環境を書き換えることや、オペレーティングシステムの開発や変更ができるようになる。
また、旧世代Nexus 7(2012)にはAndroid 5.1.1でOSアップデートが終了したのに対し、Nexus 7(2013)ではAndroid 6.0.1の配布がされている。 これ以降Android 7.0のアップデートが提供されていないことから事実上最終バージョンである。
Nexus 7では以前のモデルより薄く軽く設計された。ハードウェアは前代のNexus 7に引き続き、ASUSが設計を担っている。
SoCはクアルコムのSnapdragon 600を定格1.7GHzから1.5GHzにダウンクロックしたSnapdragon S4 Pro APQ8064(CPUには "Krait" 1.5GHz 4コア、GPUにはAdreno 320)が採用されている。
2GBのメインメモリと16GBまたは32GBのフラッシュメモリのストレージが搭載されている。SDメモリーカードスロットは他のGoogle Nexus端末と同様に備えない。
バッテリーの持続時間は、HDビデオの再生は9時間、Webブラウジングまたは電子書籍の閲覧は10時間である。バッテリーの容量自体は以前のモデルより減少しているが(4325mAhから3950mAh)、ソフトウェアの最適化によってより長く持つようになった。また、"Qi"による無線給電機能にも対応した。
画面のサイズは7インチのまま、画面解像度は1920 x 1200ピクセル(以前のモデルは1280 x 800)となり、パネルのコントラストやガンマも改善された。
LTE版ではSIMロックが当初から設定されていない。このためLTEはNTTドコモ、au(KDDI・沖縄セルラー電話)、ソフトバンク、ワイモバイル各社のSIMカードを利用できるとしている。当初の予定通り、9月中旬である2013年9月18日に発売された。Nexus 7 (2012) 3G版とは異なりGoogle Playストアでも販売されている。
Nexus 7のモデルは以下の価格で販売されている。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou