熊谷 晋一郎(くまがや しんいちろう、1977年(昭和52年)- )は、日本の医師、科学者。専門は、小児科学、当事者研究。博士(学術)(東京大学・2014年)。東京大学先端科学技術研究センター准教授。「ちいさい・おおきい・よわい・つよい」編集長。山口県出身。
略歴・人物
山口県新南陽市生まれ。新生児仮死の後遺症で脳性麻痺となり、車椅子生活を送る。小学校・中学校と普通学校で統合教育を経験し、山口県立徳山高等学校、東京大学医学部医学科を卒業。小児科医として病院勤務を経て2015年より現職。
パートナーはアスペルガー症候群当事者の綾屋紗月で、共に障害者の立場から当事者研究を行っている。
「自立とは依存先を増やすことである」と述べている。
受賞
- 2010年 - 第9回新潮ドキュメント賞(『リハビリの夜』)
著書
- 『発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい』医学書院、2008(共著)ISBN 4260007254
- 『リハビリの夜』医学書院、2009 ISBN 4260010042
- 『つながりの作法―同じでもなく 違うでもなく』日本放送出版協会、2010(共著)ISBN 4140883359
- 『当事者研究の研究』医学書院、2013(共著)ISBN 426001773X
- 『ひとりで苦しまないための「痛みの哲学」』青土社、2013(共著)ISBN 479176739X
- 『「存在を肯定する」作業療法へのまなざしーなぜ「作業は人を元気にする! 」のか』三輪書店、2014(共著)ISBN 4895904733
- 『障害者運動のバトンをつなぐ――いま、あらためて地域で生きていくために』生活書院、2016(共著)ISBN 4865000607
- 『ブレイクスルーへの思考: 東大先端研が実践する発想のマネジメント』東京大学出版会、2016(共著)ISBN 4130430378
- 『小児科の先生が車椅子だったらー私とあなたの「障害」のはなし』ジャパンマシニスト社〈ちいさい・おおきい・よわい・つよいNo.123〉、2019年7月。ISBN 978-4880499239。
共著
- 『〈責任〉の生成――中動態と当事者研究』、國分功一郎共著、新曜社、2020年12月。
共編著
- (上岡陽江+ダルク女性ハウス)『ひとりでがんばってしまうあなたのたのめの子育ての本 「ダルク女性ハウス」から学ぶこと・気づくこと』ジャパンマシニスト社〈ちいさい・おおきい・よわい・つよいNo.125〉、2019年10月。ISBN 978-4880499253。
出演
博士論文
- 2014年 - 『当事者研究に関する理論構築と自閉症スペクトラム障害研究への適用』東京大学。https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002696061-00。
脚注
関連項目
- 大澤真幸
- 國分功一郎
- 上野千鶴子
- 石原孝二
- 児玉龍彦
- 神崎亮平
- 河野哲也
- 当事者研究
- 発達障害
- 自閉症スペクトラム障害
- 脳性麻痺
- べてるの家
- DARC
外部リンク
- 熊谷晋一郎 (@skumagaya) - X(旧Twitter)
- 熊谷晋一郎 (shinichiro.kumagaya) - Facebook
- 熊谷晋一郎 - 東京大学先端科学技術研究センター
- 東京大学 先端科学技術研究センター 当事者研究分野 熊谷研究室
- 脳性まひの小児科医・熊谷晋一郎さんインタビュー全文
- 相模原障害者施設殺傷事件 第2回 熊谷晋一郎さんインタビュー
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