2014年の福岡ソフトバンクホークスでは、2014年シーズンについての福岡ソフトバンクホークスの動向をまとめる。
この年の福岡ソフトバンクホークスは、秋山幸二監督の6年目のシーズンであり、最後のシーズンである。チームスローガンは「俺がやる。」。
前年、秋山監督就任後初となるBクラス(4位)に終わったこともあり、ウルフ、スタンリッジ、サファテ、李大浩ら日本球界で実績のある外国人選手に加え、FAで中田賢一、鶴岡慎也を獲得。さらに、ニューヨーク・ヤンキースとのマイナー契約がメディカルチェック後に破談となった岡島秀樹を獲得するなど、積極的な補強を行った。
4番に李大浩が定着。内川聖一、柳田悠岐、長谷川勇也や前年初めて規定打席に到達して打率3割をマークした中村晃、不動の遊撃手となった今宮健太がレギュラーとしてチームをけん引した。
この年のパシフィック・リーグは、開幕からソフトバンクとホークスOBの森脇浩司監督(森脇はホークスのヘッドコーチ時代の2006年に王貞治の休養後に監督代行を務めたことがある)率いるオリックスが、ホークスから移籍したペーニャらの活躍もあり開幕からマッチレースを繰り広げた。前半戦はオリックスが首位に立つことも多かったが、オールスター後の7月26日にホークスが首位を奪い返し、8月には一時首位独走しながらも後半失速し、8月終了時点で2位オリックスと1.5ゲーム差となる。9月17日、ホークスが勝てばマジック点灯となる京セラドームでのオリックスとの直接対決に敗れると、そこから10試合で1勝9敗と絶不調となり、9月25日に敗れた時点で2位のオリックスにマジック7が点灯する。その後オリックスも3連敗を喫し、9月27日にはオリックスのマジックも消滅するなど拮抗したまま、ホークスが残り1試合、77勝60敗6分勝率.562、オリックスが残り3試合、78勝61敗2分勝率.561という状況で、10月2日の福岡ヤフオク!ドームでの直接対決にもつれ込む。
ホークスが勝てば優勝、引き分けもしくはオリックス勝利ならオリックスにマジックが再点灯する試合で、ホークスがオリックス先発ディクソンから2回裏に細川の犠飛で先制するも、その後オリックスの継投策により3回以降9回まで柳田悠岐の1安打のみに抑えられ追加点を奪えず、逆に7回表、この回頭から先発大隣憲司に代わり2番手として登板した新人森唯斗が2死2塁から同点適時打を打たれ同点に追いつかれる。その後は両者無得点のまま1対1で延長に突入、10回表、2イニング目となるサファテが2死2塁から死球などで満塁の危機を招くも、ペーニャを天井直撃の遊邪飛に打ち取り無失点に抑える。その裏ホークスはオリックス6番手マエストリの敬遠を含む3四球で1死満塁の好機を迎え、代わって登板した比嘉幹貴から松田宣浩が左中間を破る安打を放ちサヨナラ勝ちとなる。3年ぶり18度目のリーグ優勝を、ホークスの優勝マジックを一度も点灯させることなく決めた。リーグ戦最終戦でサヨナラ勝ちにより優勝を決めたのは、日本プロ野球史上初。
クライマックスシリーズでは、2位オリックスを破り、3位からファーストステージを勝ち上がった日本ハム相手に先に王手を掛けながらも並ばれ、最終第6戦までもつれ込んだものの、最終戦を勝利し日本シリーズ進出を決める。
セントラル・リーグ2位から巨人とのクライマックスシリーズを勝ち上がってきた阪神との日本シリーズでは、甲子園での初戦を落としたものの、その後4連勝し、3年ぶり6度目の日本一に輝いた。シーズン終了後、優勝と日本一を置き土産に秋山監督は勇退した。
本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。
本節では、本シーズン開幕から本シーズン終了までの入退団について記述する。
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