1993年の日本ハムファイターズ(1993ねんのにっぽんハムファイターズ)では、1993年の日本ハムファイターズの動向をまとめる。
この年の日本ハムファイターズは、3回目の大沢啓二監督体制の1年目のシーズンである。
1992年オフに土橋正幸前監督が契約一年残して解任されると、大社オーナーの説得もあり大沢球団常務が9年ぶりに監督に復帰。投手陣は西崎幸広、柴田保光、武田一浩、先発に転向した白井康勝が先発ローテを守り、中継ぎには酒井光次郎や芝草宇宙、守護神には当初新人の山原和敏が置いていたが不振と故障が重なり離脱、一方開幕前に故障離脱していた金石昭人が復帰したが一軍の先発が充実していたこともあり代役でストッパーを務めると見事な投球で守護神として固定され盤石だった。打撃陣でも不動の4番マット・ウインタースとこの年入団のリック・シューが打線の中心となり、右ひじ痛で前年棒に振った田中幸雄が外野に回り、守備固めや代走での起用が中心だった広瀬哲朗が田中から遊撃のポジションを奪取し、俊足の白井一幸と1・2番コンビを形成。かつての主砲・大島康徳も代打で活躍するなど快進撃の一翼を担った。大型補強はなかったものの、戦力の層が厚いチームは4月首位に立つが5月に負け越してしまい、2位に転落した。夏場に大きく勝ち越して3連覇中だった西武を追い上げ、8月20日からの東京ドーム3連戦では西武を3タテした。しかし、終盤以降勝ち星を伸ばせず西武にマジック点灯を許してしまうと、結局大沢監督の1年目は2位で終了した。打線が息切れしたものの、西崎・柴田・武田などが堅実に勝ち星を重ね、11年ぶりに優勝戦線に食い込むなど充実した1年となった。
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