『特命係長 只野仁』(とくめいかかりちょう ただのひとし)は、漫画『特命係長 只野仁』を原作として、制作された日本の実写映像化作品シリーズ。
本項での「1st」は1stシーズン、「SP」はスペシャル、「AbemaTV」はAbemaTVオリジナルを表す。
2003年より連続ドラマや単発ドラマとして定期的に放送、または配信している。本作は以下の様な特色を持つ。
主演の高橋克典の年齢を感じさせない肉体美とアクション シーン(一人で大勢の敵を鮮やかに倒す)。
深夜枠での放送を生かしたお色気多目の映像表現(AV女優などをキャスティングして、女性の半裸などが頻繁に登場)
基本的に原作通りの荒唐無稽・(いい意味で)バカバカしいストーリー展開
只野が女を自分に一目惚れさせて ホテルへ行き、抜群のベッドテクニックを駆使して情報を聞き出す “お約束”シーンが男の願望を満たす。
話の構成が一般サラリーマンでも理解・共感し易い設定となっている。
話が一話完結(原作では2〜5回分に相当する量)の構成になっており、初めて見る人に優しく数回見逃した視聴者も容易に視聴復帰し易い。
レギュラー放送の話数表示は他のドラマのシリーズでは滅多に見られない通算話数を採用している(1stは第11話で終了しているが、2ndはその続きの「第12話」から開始している。以降も同じ流れ)。
回によっては、高橋克典のナレーションが入ったり、各回のターゲットとなる人物が黒縁の白い文字で表示されることがある。
オープニングは放送から10分程で大森章督による只野のキャラクターについて説明するナレーションを挿入する。エンディングは主題歌をバックに只野が白いシャツに黒いズボン、サングラスという格好で煙草を吸いながら波打ち際を歩いている。
3rdは全話を通して、只野と森脇の情報交換はサウナ・メイド喫茶・電王堂社内のいずれかで行われ、電王堂社屋の屋上では行われていない。
高橋の母の従兄弟にあたる梅宮辰夫が電王堂会長の黒川重蔵として出演している。第31話は娘の梅宮アンナがゲスト出演した。
原作では只野は一匹狼として活躍するがドラマ版は“もう一人の特命社員” 森脇(ドラマ オリジナルキャラ)とコンビを組んでいる設定となっている。2ndからはギャグとコメディの描写が大幅に増えた。
ストーリーはドラマ オリジナルの話が多く、殺人や自殺、企業の不正などが絡むサスペンスなものが多い。原作ではその話の登場人物が非業の死を遂げたり、破滅したりすることが多いがドラマでは改心するなど救いのある展開となっている。逆に悪人と言うほどでもないキャラクターが心底 悪党になって只野に倒されるケースもある。原作での特命は大半が電王堂の社員に関するものだが、ドラマは名の通った著名人に関する特命が多い。 只野の名前の読みに関して、ドラマは電王堂のネームプレート = 社員証にローマ字で「TADANO JIN」と記載されているが、「ただのじん」と名乗る機会は少ない(1st第2話など)。
ドラマで只野の使う格闘技は空手というより、ブルース・リーのアクション(=ジークンドー、ジュンファン・グンフー)をイメージしたものであり、上半身は裸で怪鳥音を発して戦うことが多い。作品初期の只野のライバル カミソリの竜は原作よりも実力と残酷性が強く描写されているが登場は一度限りである。
この他、原作では黒川会長の孫である坪内紀子がドラマでは娘。新水が勤務するテレビ局の局名が異なる。原作では巨乳の新水が貧乳。原作での野村課長の部下の今岡が久保順平に名前が変更。ドラマ オリジナルキャラの足立和美(後に原作にも登場)が登場するなどの細かいオリジナル要素が付加された。黒川会長の頭はスキンヘッドではなく、髪を生やしている。
一方で原作では佐川和男のキャラクターがドラマ以上に深く描かれており、熟年離婚や自律神経失調症などのトラブルを抱えている。原作漫画とは異なり、入社のきっかけは不明。
1stシーズンからのレギュラーは主役の高橋と、櫻井、永井、田山、近江谷、斉藤、三浦、梅宮の8人である。
※のある出演者は、放映された(AbemaTVオリジナル版では初回配信)時点でAV女優だった者である。
1stシーズン / スペシャル第1弾 / 2ndシーズン / スペシャル第2弾 / スペシャル第3弾 / 3rdシーズン / スペシャル第4弾 / スペシャル第5弾 / 4thシーズン / ファイナル / AbemaTVオリジナル / スピンオフ / AbemaTVオリジナル2
リターンズ、2ndシーズンのDVDには特典映像のオリジナルミニドラマ(DVDドラマ)『総務課長 佐川和男』、3rdシーズンのDVDには特典映像のオリジナルミニドラマ(DVDドラマ)『営業課長 野村俊夫&平社員 久保順平「愛が生まれた日」』が収録されている。
2004年9月17日、永井大主演のドラマ『ああ探偵事務所』の第11話に、只野が特別出演。役名も、電王堂社員のままで、電王堂に潜入してきた妻木に、事件のカギを握る人物を教えた。
2003年の同枠で放送された『特命係長 只野仁』で、永井大と共演したのがきっかけ。また、『特命係長 只野仁』と『ああ探偵事務所』の製作会社が一緒であること、高橋克典・永井大は同じ事務所で、『特命係長 只野仁』でも、先輩後輩役だったので、そのお返しとして、異例のクロスオーバー出演が実現した。また格闘シーンは、只野のテーマが流れた。
主演の高橋は2004年から久光製薬のフェイタスのCMに出演しているが、2008年11月からは本ドラマの劇場版とタイアップしたCMが放送されている。高橋の他に梅宮辰夫も黒川会長役として特別出演している。
CSの再放送頻度が非常に多くファミリー劇場、チャンネルNECO等で何度も再放送されている。
AV女優の起用を続けてきた結果、二次利用に際して連絡の取れない者として映像コンテンツ権利処理機構の 不明権利者リスト に出演者たちが数多く掲載されている。
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