カシオワールドオープンゴルフトーナメント(CASIO WORLD OPEN)は、1981年から毎年11月第4週に開催されている日本のゴルフトーナメントの一つである。
本大会はカシオ計算機の主催により、毎年11月第4週に開催されている。1981年の第1回大会の開催以来、伝統ある国際的ゴルフトーナメントであり、2022年現在、賞金総額2億円、優勝賞金4000万円をかけて争われる。
日本ゴルフツアー機構(JGTO)公認のトーナメントでは、年間の最終戦から2番目に位置する大会だが、最終戦のゴルフ日本シリーズには当年度の賞金ランキング上位及び各トーナメントの優勝者など30名しか出場できないため、ほとんどの選手たちには事実上の最終戦になる。本大会の終了後、年間賞金ランキング65位以内に入った者(2019年から変更)が次年度の日本ゴルフツアーでシード権を獲得する。
2004年までは鹿児島県指宿市(旧・揖宿郡開聞町)にある「いぶすきゴルフクラブ開聞コース」で開催され、カシオ計算機と共にいわさきグループ・南日本放送(MBC、テレビ中継についてはTBS制作)の主催で行われてきた。2005年の第25回記念大会からは、黒潮観光開発・テレビ高知(KUTV)主催(同上)で、カシオ計算機創業者でもある樫尾忠雄の出身地である高知県の「Kochi黒潮カントリークラブ」で開催されている。
日本でも人気の高いタイガー・ウッズが日本ゴルフツアーのトーナメントに初出場したのが、1998年度の本大会であることもよく知られている。また、2003年大会ではソフィー・グスタフソン(スウェーデン)が女性として初めて日本の男子プロゴルフトーナメントに参戦。2005年・2006年は当時女子高校生プロゴルファーだったミシェル・ウィー(米)が参戦して話題を呼んだが、いずれも予選落ちとなった。しかし同時期にはオーストラレイジアツアーやヨーロピアンツアーの開幕戦との重なりで、海外招待選手が減少してきた。
2008年の大会は、直前に会場であるKochi黒潮CCを運営している黒潮観光開発及びオーナー企業の旭食品を狙った手榴弾を使った企業テロが発生した。このため、高知県警は検問を実施し、170人体制で会場周辺において厳重警備を実施した。その結果、大会は大きな混乱もなく無事に施行された。
かつては観客輸送のため本大会名を冠した臨時普通列車がJR指宿枕崎線で運転されていた。Kochi黒潮カントリークラブ開催後は、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線も、臨時ダイヤで対応している。2022年大会では、土讃線高知駅及び土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線球場前駅から夜須駅までの無料往復乗車券を数量限定で当日配布する。
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