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ハプログループO1b2 (Y染色体)


ハプログループO1b2 (Y染色体)


ハプログループO-M176 (Y染色体)(ハプログループO-M176 (Yせんしょくたい)、系統名称ハプログループO1b2とは、分子人類学で用いられる、人類のY染色体ハプログループの分類のうち、ハプログループO-M268のサブクレード(細分岐)の一つで、「M176」の子孫の系統である。2015年11月にISOGG系統樹が改訂されるまではハプログループO2bと呼ばれていた。

誕生

最も近縁のハプログループO1b1との分岐は約31,108(95% CI 22,844~34,893)年前とされている。最も近い共通祖先は、25,800 (95% CI 28,400~23,300)年前或いは26,650(99% CI 33,045 - 21,160)年前或いは25,450年前まで遡ると推定されている。

O-M175のサブクレードのひとつで、稲作文化を伝えた弥生人(倭人)と推定される。

O-M176のサブクレードに属するY-DNAを合計すると、現在日本人の約32%を占める。

分布

ハプログループO-M176は日本人及び朝鮮民族の三割方の男性に見られる。

日本国内、韓国国内の各地域の分布では特に偏りは見られない。ただし、サブグループに関して言えば、日本人はO-CTS713が多いのに対し、朝鮮民族はO-CTS723が多い。O-CTS10687は日本や韓国等で稀に見られる。

  • 九州 27.1%(佐賀県立致遠館高等学校)、32.1%、34.0%(長崎市)、35.3%(福岡市)
  • 山口県 22.7%
  • 徳島 30.0%、33.3%、33.5%
  • 大阪市 28.2%
  • 金沢市 28.0%(成人男性)、32.6%(学生)
  • 静岡 34.4%
  • 川崎市 34.3%
  • 東京 31.6% (JPT)、32.7%
  • 千葉 31.8%
  • 茨城県 32.0%
  • 青森 30.4%(青森県立八戸北高等学校及び青森県立三本木高等学校)、30.8%
  • 札幌市 27.7%(成人男性)、31.8%(学生)

アイヌ民族には見られない(16人のサンプル中0人、4人のサンプル中0人)ことから、弥生時代以降の倭人(弥生人)の遺伝子と推定されている。東アジア北東部に水稲農耕をもたらした集団との考えがある。

満洲族では、23mofangの統計によれば約3.10% (91/2938) の現代満州族男性に観察されている。満州族に見られるO1b2-P49の詳細については、

  • O-F1204 > O-K4 > O-L682 > O-K485 > O-CTS723(TMRCA約3110年前) 総人口の1.97%(58/2938)
  • O-F1204 > O-47Z > O-CTS713(TMRCA約3330年前) 総人口の0.71%(21/2938)
  • O-F1204 > O-CTS10687(TMRCA約4300年前) 総人口の0.14%(4/2938)
  • O-F1204 > O-47z(xCTS713) 総人口の0.07%(2/2938)、
  • O-P49(xF1204) 総人口の0.20%(6/2938)

を占め、現代の朝鮮民族に於ける比率とほとんど差が無く、現代の満州族男性の約1割が朝鮮系だとすれば簡単に説明がつく様相を呈している。

モンゴルに関しては、中華人民共和国内に住む所謂蒙古族は23mofangの統計によれば約1.51%(23/1521)の蒙古族男性がハプログループO-F1204/O-K10に属している。サブグループ毎の結果は以下の通りである。

  • O-F1204 > O-47Z > O-CTS713(TMRCA約3330年前) 約0.72%(11/1521)
  • O-F1204 > O-K4 > O-L682 > O-K485 > O-CTS723(TMRCA約3110年前) 約0.46%(7/1521)
  • O-F1204 > O-CTS10687(TMRCA約4300年前)約0.33%(5/1521)

モンゴル国内を対象とした多くの研究論文ではハプログループO1b2に属す可能性のある男性が皆無である:

  • Mongolian 0/24 O-M175(xM122, M119, M95)
  • Mongolia 0/149 O-SRY465/O-P49、Inner Mongolian(座標によると採取地は中華人民共和国内モンゴル自治区フルンボイル市オロチョン自治旗)0/45 O-SRY465
  • Outer Mongolian(座標によると採取地はウランバートル市バヤンズルフ地区の北東部)0/65 O-SRY465、ドルベト(オブス県) 0/40 O-M268
  • トルグート(ホブド県) 0/47 O-M268
  • ホシュート(ホブド県) 0/18 O-M268
  • 蒙古族(包頭市ダルハン・ムミンガン連合旗) 0/33 O1b2
  • 蒙古族(アバガ15名+ブリヤート14名+ホルチン16名+ハルハ14名+オイラト8名+ソニド5名) 0/72 O1b2
  • ハルハ 0/48 O2b (= O1b2)
  • 蒙古族(青海省デリンハ市)0/129 O2b-M176
  • 蒙古族(新疆ニルカ県オーロト部5名、新疆塔城オーロト部2名、フフホト市オーロト部1名、シリンゴル盟チャハル部2名、オルドス市トゥメト部1名、包頭市ナイマン部1名、通遼市ホルチン部1名)0/13 O1b2。

モンゴル国及び中国「蒙古族」のサンプルの中でハプログループO1b2に属す者が観察された例としては、以下のものがある。

  • Di Cristofaro氏等(2013年)による論文 モンゴル国在住モンゴル人計1/160 = 0.6% O2b-M176
    • Mongol-NorthEast 1/20 O2b-M176
    • Mongol-SouthWest 0/2 O2b-M176
    • Mongol-Central 0/18 O2b-M176
    • Mongol-SouthEast 0/23 O2b-M176
    • Mongol-NorthWest 0/97 O2b-M176
  • Xuwei Hou等(2022年)による論文
    • 遼寧省阜新市蒙古族 1/13 O1b2a1a1-K7/CTS11723)
  • 何光林等(2023年)による論文(中国蒙古族5/175 = 2.86% O1b2a1a; 詳細は以下の通り)
    • 山東省蒙古族1/6 O1b2a1a1
    • 遼寧省阜新市蒙古族1/9 O1b2a1a1
    • 黒竜江省蒙古族1/10 O1b2a1a3a
    • 遼寧省朝陽市蒙古族1/12 O1b2a1a1
    • 内蒙古自治区赤峰市蒙古族1/22 O1b2a1a1

ハプログループO1b2に属すモンゴル民族の人が主にモンゴル民族居住地域の東部、特に南東部の者であるという事がうかがえる。例外として、加藤徹等による2005年の論文では、ハプログループO1b2が、ハルハ(モンゴル国の主流部族)及びホトン(イスラム教徒)のサンプルからは検出されなかったのに対し、ウリャンハイ及びザフチン(いずれもモンゴル国西部に住む部族)のサンプルからはある程度検出されたとしている。

  • ハルハ 0/85 O2b-SRY465)
  • ホトン 0/40 O2b-SRY465)
  • ウリャンハイ 3/60 = 5.0% O2b-SRY465)
  • ザフチン 2/60 = 3.3% O2b-SRY465)

また、韓国のある研究チームによる一連の論文では針原伸二から提供されたという「東モンゴルのブリヤート族」のサンプルを扱っており49人中1人または50人中1人にハプログループO1b2-M176(x47z)が観察されたとしている。

また、ロシア国内に居住するウデヘ、そして中国国内に居住するダウール族、ナナイ、エヴェンキ、シベ族、漢族、回族、ウイグル、土家族、四川省カンゼ・チベット族自治州新龍県のチベット族(カムパ)などでも稀に観察された例がある。

頻度

日本人

  • 日本全国
    • 31.84% (761/2390)
    • 32.2% (139/432)
    • 33.5% (88/263)
  • 大和民族
    • 22.7% (10/44) 山口県
    • 27.1% (35/129) 佐賀県立致遠館高等学校の男子生徒
    • 27.7% (57/206) 札幌市成人男性
    • 28.0% (65/232) 金沢市成人男性
    • 28.2% (68/241) 大阪市成人男性
    • 30.0% (21/70) 徳島
    • 30.4% (24/79) 青森県立八戸北高等学校及び青森県立三本木高等学校の男子生徒
    • 30.8% (8/26) 青森
    • 31.8% (96/302) 札幌市大学生
    • 31.8% (14/44) 千葉県
    • 約32%(66/207或いは67/207;Y-STRより推定)名古屋市
    • 32.0% (16/50) 茨城県
    • 32.1% (17/53) 九州
    • 32.1% (18/56) 東京
    • 32.6% (97/298) 金沢市大学生
    • 32.7% (17/52) 東京都
    • 33.3% (19/57) 徳島県
    • 33.5% (130/388) 徳島市大学生
    • 34.0% (102/300) 長崎市大学生
    • 34.3% (110/321) 川崎市大学生
    • 34.4% (21/61) 静岡
    • 35.3% (36/102) 福岡市成人男性
    • 35.9% (42/117) 関東地方
  • 琉球民族
    • 19.4% (7/36) 沖縄県立開邦高等学校の男子生徒
    • 22.2% (10/45) 沖縄
    • 23.0% (20/87) 沖縄(Y-STRより推定)
    • 26.5% (13/49) 沖縄県立八重山高等学校及び沖縄県立八重山商工高等学校の男子生徒
    • 28.9% (11/38) 沖縄県立宮古高等学校の男子生徒
    • 31%

韓国・朝鮮

  • 朝鮮民族
    • 19.9% (31/156) 韓国
    • 26.9% (58/216) ソウル及び大田市
    • 27.9% (12/43) ソウル付近
    • 28.0% (7/25) 遼寧省阜新市阜新モンゴル族自治県付近
    • 28.2% (31/110) ソウル及び京畿道
    • 29.1% (16/55)
    • 29.1% (120/412)
    • 29.8% (25/84) 慶尚道
    • 30.6% (22/72) 忠清道
    • 31.1%以下 (≤14/45)
    • 31.1% (28/90) 全羅道
    • 31.59% (181/573) ソウル
    • 32.0%以下 (≤8/25)
    • 32.2% (28/87) 済州島
    • 33.8% (45/133) 大田市
    • 37.3% (28/75)
    • 39.7% (25/63) 江原道

トゥングース系

  • 満州族
    • 0% (0/43) 貴州省畢節市
    • 0% (0/12) 遼寧省錦州市黒山県及び北鎮市
    • 2.7%以下(≤1/37) 遼寧省撫順市新賓満族自治県
    • 3.10% (91/2938) 中国全国
    • 3.3% (1/30)
    • 3.8% (2/52)(遼寧省)
    • 5.7% (2/35)
    • 33.7% (34/101)
  • シボ族
    • 2.4% (1/41)
  • ナナイ族
    • 2.7%以下(≤1/37) ハバロフスク地方サマル氏族
    • 4.4% (2/45) 黒竜江省
  • ウリチ族またはナナイ族
    • 15.1%以下 (≤8/53) ハバロフスク地方ウリチスキー地区旧ブラヴァ村及び新ブラヴァ村
  • ウリチ族
    • 1.9%以下 (≤1/52)
  • ウデゲ族
    • 9.5% (2/21)
    • 12.9%以下 (≤4/31)、
    • 25%以下 (≤5/20)
  • オロチョン族
    • 0% (0/31)
    • 0% (0/23)
  • ネギダール
    • 0% (0/17) ハバロフスク地方イメニ・ポリヌ・オシペンコ地区及びニコラエフスキー地区
  • エヴェンキ
    • 0% (0/95) クラスノヤルスク地方トゥルハンスキー地区Sovetskaya Rechka村
    • 0% (0/57) サハ共和国
    • 0% (0/31) エニセイ川流域
    • 0% (0/26) 新バルグ左旗付近
    • 0% (0/16) ハバロフスク地方トゥグロ=チュミカン地区オホーツク海沿岸
    • 0.8%以下 (≤1/127) ロシア(ニュクジャ川流域78人、ポドカメンナヤ・ツングースカ川流域40人、タイミル半島18人、イエングラ川流域9人)
    • 2.4% (1/41) 中国東北部(旧満州)
  • エヴェン
    • 0% (0/24) サハ共和国
    • 0% (0/31)
    • 0% (0/89) ロシア(サハ共和国74人及びカムチャツカ地方15人)

モンゴル系

  • ダウール族
    • 1.9% (4/207)
    • 2.6% (1/39)
  • ブリヤート人
    • 0% (0/298) ロシア
    • 0% (0/81) ウラン・ウデ、
    • 0% (0/76) 内モンゴル自治区フルンボイル市バルガ族、
    • 0% イルクーツク州ニジネウディンスク地区クシュン村(0/13)
    • 2.0% (1/49) モンゴル国
  • オイラト
    • 0% (0/82) カルムイク・ホシュート部
    • 0% (0/61) キルギス共和国サルトカルマク
    • 0% (0/52) カルムイク・ブザヴァ部
    • 0% (0/47) モンゴル国ホブド県トルグート部
    • 0% (0/40) モンゴル国オブス県ドルベト部
    • 0% (0/28) カルムイク・ホシュート部
    • 0% (0/23) カルムイク・ブザヴァ部
    • 0% (0/18) モンゴル国ホブド県ホシュート部
    • 1.4%以下 (≤1/69) カルムイク・ドルベト部
    • 1.8%以下 (≤3/165) カルムイク・ドルベト部
    • 8.3%以下 (≤1/12) 新疆ウイグル自治区カルムイク人
    • 12.7%以下 (≤19/150) カルムイク・トルグート部
    • 17.2%以下 (≤10/58) カルムイク・トルグート部
  • モンゴル人
    • 0% (0/149) モンゴル国
    • 0% (0/75) モンゴル国ウランバートルハルハ
    • 0% (0/24) モンゴル国
    • 0.6% (1/160) モンゴル国

シベリア

チュルク系
  • ハカス人
    • 0% (0/251)
    • 0% (0/69) サガイ部
  • アルタイ人
    • 0% (0/98) Mendur-Sokkon及びCherniy Anuy
    • 0% (0/96) 南部アルタイ人
    • 0% (0/50) 北部アルタイ人
    • 0% (0/40) ケメロヴォ州ベコヴォ村テレウト人
    • 2.6%以下 (≤2/76)
  • トゥバ人
    • 0% (0/42)、
    • 0% (0/40) クズル
    • 0% (0/27) オールジャク氏族、
    • 0%(0/64)モングシュ氏族
    • 0.2%以下(≤1/419)トゥヴァ共和国
  • トジュ・トゥバ人
    • 0% (0/46)
  • ツァータン(馴鹿使い)
    • 0% (0/23) モンゴル国フブスグル県
  • トファ人 イルクーツク州ニジネウディンスク地区
    • 0% (0/19)
  • ヤクート
    • 0% (0/184)
    • 0% (0/92) 中部ヤクート
    • 0% (0/66) 北部ヤクート、サハ共和国ベイディンガ村・シュリャ村・デュプシャ村及びニュルバチャン村 0% (0/62)、
    • 0% (0/58) 西部(ヴィリュイ川流域)ヤクート
  • ドルガン人
    • 0% (0/57) タイミル半島ドゥディンカ市・ウスチアヴァム村・ヴォロチャンカ村
    • 1.5%以下 (≤1/67)
古シベリア系等
  • ニヴフ
    • 1.9%以下(≤1/52)
    • 11.8%以下 (≤2/17)
    • 28.6%以下(≤6/21)
  • ユカギール人
    • 0% (0/13)
    • 0% (0/10) サハ共和国コリマ川下流域及びネレムノエ村
    • 9%以下 (≤1/11)
  • コリャーク
    • 0% (0/27)
    • 0% (0/12) マガダン州セヴェロエヴェンスキー地区
  • チュクチ
    • 0% (0/24)
  • イテリメン
    • 0% (0/18)
  • エスキモー
    • 0% (0/33) ロシア
  • ネネツ人
    • 0% (0/82) 森林ネネツ
    • 0% (0/47) ツンドラネネツ
  • ガナサン人
    • 0% (0/34)
  • セリクプ人
    • 0% (0/129)
  • ケット人
    • 0% (0/44)
  • ハンティ人
    • 0% (0/165)
  • コミ人
    • 0% (0/78)

中央アジア

  • ウイグル
    • 0% (0/68) 新疆ウイグル自治区
    • 0% (0/39) イリ
    • 0% (0/31) ウルムチ
    • 0.30% (2/671) 新疆ウイグル自治区
    • 4.9%以下 (≤2/41) カザフスタン
  • キルギス人
    • 0% (0/52) キルギス共和国
  • カザフ人
    • 0% (0/29) カザフスタン
    • 1.9%以下 (≤1/54) カザフスタン
  • カラカルパク人
    • 0% (0/44) ウズベキスタン
  • ウズベク人
    • 0.55%以下 (≤2/366) ウズベキスタン
  • トルクメン人
    • 0% (0/44) トルクメニスタン
    • 0% (0/30) トルクメニスタン
  • タジク人
    • 0% (0/22) ホジェンド或いはパンジケント
    • 0% (0/15) タジキスタン
    • 2.5%以下 (≤1/40) ウズベキスタンサマルカンド
    • 6.3%以下 (≤1/16) ドゥシャンベ
  • ヤグノブ人
    • 0% (0/31) タジキスタン
  • パミール人
    • 0% (0/44) タジキスタンシュグナン
    • 0% (0/30) タジキスタンバルタンギ
    • 0% (0/25) タジキスタンイシュカシミ

漢民族

  • 漢民族 0% (0/129) 華北、0% (0/167) 華東、1.5% (1/65) 華南、3.8% (2/52) 湖南省及び福建省
    • 遼寧省 0% (0/40)、0% (0/35)、0% (0/9) 瀋陽市、2.2% (4/183) 大連市
    • 吉林省 0% (0/12) 長春市、13% (2/15)
    • 黒竜江省 0% (0/35) ハルビン市、0% (0/12) ハルビン市、1.8% (2/110)
    • 甘粛省 0% (0/49) 蘭州市、0% (0/30) 蘭州市、0% (0/8)
    • 陝西省 0% (0/93)、0% (0/26)、西安市 2.9% (1/34)
    • 山西省 0% (0/44)、1.6% (2/127)
    • 河北省 1.9% (1/52)、邯鄲市 2.05% (15/730)
    • 北京市 1.4% (2/138)、2.0% (1/51)、4.3% (2/46)
    • 天津市 0% (0/13)
    • 山東省 0% (0/193)、0% (0/187)、淄博市 1.29% (4/310)
    • 河南省 0.9% (2/231)
    • 江蘇省 0% (0/54)、0% (0/288) 呉江区
    • 安徽省 0% (0/20)
    • 重慶市 1.0% (1/98)、4.3% (1/23)
    • 湖北省 3.7% (1/27)
    • 湖南省 2.9% (4/137)
    • 貴州省 0% (0/26) 遵義市・貴陽市・畢節市、0% (0/19)、0% (0/8)
    • 台湾 0% (0/84)、0.57% (2/352)
    • 上海市 0.15% (1/689) 浦東、0.19% (1/530) 崇明島
    • 浙江省 0% (0/105)
    • 福建省 0% (0/127)、0% (0/55)
    • 江西省 0% (0/138)
    • 広東省 0% (0/149)、0% (0/40)、0% (0/35) 梅県区
    • 海南省 1.0% (2/195)
    • 広西チワン族自治区 0% (0/14)、1.0% (1/104)
    • 四川省 0% (0/34) 成都市、1.0% (1/100)、3.0% (1/33)
    • 雲南省 0% (0/60)、0% (0/12)、0% (0/5)、1.06% (6/565) 昭通市
    • 内蒙古自治区 0% (0/14) 包頭市、0% (0/13) フルンボイル市、0% (0/11)
    • 新疆ウイグル自治区 0% (0/32) イリ

中国少数民族

  • 回族
    • 0% (0/146) 甘粛省
    • 0% (0/66) 河南省
    • 0% (0/63) 青海省
    • 0% (0/54) 寧夏回族自治区
    • 0% (0/43) 新疆ウイグル自治区
    • 0% (0/40) キルギスドンガン人
    • 0% (0/39) 雲南省
    • 0% (0/37) 四川省
    • 0% (0/35) 寧夏回族自治区中衛市海原県付近
    • 0.55% (14/2553) 中国全国
    • 1.1% (3/282) 遼寧省
    • 1.2% (1/83) 寧夏回族自治区
    • 1.3% (1/76) 陝西省
    • 1.5% (2/130) 山東省
    • 2.0% (1/50) 寧夏回族自治区呉忠市
    • 2.6% (1/39) 山東省
  • トゥチャ族
    • 0% (0/49) 湖南省
    • 0% (0/14) 重慶市黔江区
    • 0.34% (2/593)
  • イ族
    • 0% (0/222) 四川省美姑県
    • 0% (0/205) 四川省昭覚県
    • 0% (0/180) 雲南省
    • 0% (0/54) 四川省
    • 0% (0/43) 四川省布拖県
    • 0% (0/43) 貴州省
  • ハニ族
    • 0% (0/34) 元江ハニ族イ族タイ族自治県付近
    • 0% (0/27) タイ王国チエンマイ県在住アカ族
  • ラフ族
    • 2.1%以下 雲南省臨滄市 (≤1/47)
  • トーロン族
    • 0% (0/28) 雲南省怒江リス族自治州
  • チンポー族
    • 0% (0/8) 雲南省
    • 0.4%以下 (≤1/249) 雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州
  • アチャン族
    • 2.5%以下 雲南省梁河県 (≤1/40)
  • ミャンマー ビルマ族
    • 0% (合計0/59; マグウェ地方域 0/21、バゴー地方域 0/14、ザガイン地方域 0/13、エーヤワディ地方域 0/11)、
  • チン州チン族
    • 0% (0/19)
  • ザガイン地方域ナガ族
    • 0% (0/15)
  • ラカイン州ラカイン族
    • 0% (0/13)
  • チャン族
    • 0% (0/33) 汶川県綿虒鎮付近
    • 0% (0/18) 丹巴県
    • 0% (0/16) 道孚県八美鎮
  • チベット族
    • 0% (0/105)
    • 0% (0/56) チャムド市
    • 0% (0/51) シガツェ市
    • 0% (0/47) 雅江県河口鎮
    • 0% (0/37) ガリ地区
    • 0% (0/35)
    • 2.2% (1/46) 新竜県
  • ミャオ族
    • 0% (0/329)
    • 0% (0/58)
    • 0% (0/34) 広西チワン族自治区百色市・柳州市・桂林市及び河池市
    • 0% (0/13) 重慶市黔江区及び彭水ミャオ族トゥチャ族自治県
    • 2.1%以下 (≤1/48) 雲南省文山チワン族ミャオ族自治州
  • シェ族
    • 0% (0/51)
    • 0% (0/34)
  • ヤオ族
    • 0% (0/60) 広西チワン族自治区
    • 0% (0/35) 巴馬ヤオ族自治県
    • 0% (0/35) 連南ヤオ族自治県
  • コーラオ族
    • 0% (0/59) 貴州省遵義市道真コーラオ族ミャオ族自治県
    • 0% (0/35) 貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州麻江県木佬
    • 0% (0/34) ベトナムハザン省ホアンスーフィー県
    • 0% (0/33) 貴州省遵義市務川コーラオ族ミャオ族自治県
    • 0% (0/15) 貴州省遵義市道真コーラオ族ミャオ族自治県・貴陽市・遵義市
  • トン族
    • 0% (0/26) 黎平県
    • 0% (0/10) 銅仁市万山区
    • 0% (0/8) 貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州
  • スイ族 雲南省富源県
    • 2.5%以下 (≤1/40)
  • マオナン族
    • 0% (0/23) 貴州省平塘県
  • プイ族
    • 0% (0/35)
    • 0% (0/17) 貴州省安順市関嶺プイ族ミャオ族自治県
    • 0% (0/14) 貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州竜里県
  • チワン族
    • 0% (0/801) 中国全国
    • 0% (0/47) 雲南省文山チワン族ミャオ族自治州
    • 0% (0/29) 広西チワン族自治区
    • 0% (0/29) 貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州従江県
    • 0% (0/20) 広西チワン族自治区
    • 0% (0/12) 雲南省文山チワン族ミャオ族自治州
    • 1.0% (2/201) 広西チワン族自治区
  • リー族
    • 0% (0/158)
    • 0% (0/34)
  • タイ族 雲南省隴川県
    • 0% (0/251)

東南アジア

  • タイ
    • 0% (0/205) コンムアン
    • 0% (0/85) タイ・ユアン族
    • 0% (0/75) バンコク
    • 0% (0/26) タイ・ヨーン族
    • 0% (0/24) タイ・クーン族
    • 0% (0/20) シャン族
    • 0%
    • 2.2%以下 (≤2/91) タイ・ルー族
    • 2.5% (1/40)
  • ラワ族
    • 0% (0/50) タイ北部
  • Mon族
    • 0% (0/18) タイ北部
  • ベトナム
    • 0% (0/600)
    • 0% (0/76) ハノイ市キン族
    • 0% (0/24) ハノイ市
    • 0% (0/11)
    • 1.7%以下 (≤1/59) ビントゥアン省チャム族
    • 2.9% (2/70)
    • 4.3% (3/70)
    • 8.3% (4/48) ハノイ市
  • フィリピン
    • 0% (0/146)
    • 0% (0/64)
    • 0% (0/48)
    • 0% (0/28)
    • 1.0%以下 (≤4/390)、2.6%以下 (≤1/39)
  • マレーシア
    • 0% (0/65) コタキナバル
    • 0% (0/32)
    • 0% (0/18)
    • 0% (0/8)
  • インドネシア
    • 0% (0/641) バリ島
    • 0% (0/497) 西ティモール
    • 0% (0/394) フローレス島
    • 0% (0/350) スンバ島
    • 0% (0/141) ジャワ島
    • 0% (0/94) 西パプア高地
    • 0% (0/92) レンバタ島
    • 0% (0/89) 西パプア低地・沿岸部
    • 0% (0/86) ボルネオ島
    • 0% (0/74) ムンタワイ諸島
    • 0% (0/61) ジャワ島
    • 0% (0/60) ニアス島
    • 0% (0/57) スマトラ島
    • 0% (0/54) スラウェシ島マンダル人
    • 0% (0/38) スマトラ島バタク・トバ人
    • 0% (0/34) モルッカ諸島
    • 0% (0/31) ヌサ・トゥンガラ諸島
    • 0% (0/30) モルッカ諸島
    • 0% (0/28) アロール島
    • 0% (0/26) スマトラ島
    • 0% (0/25) ボルネオ島
    • 0% (0/22) バンジャルマシン
    • 0% (0/18) アンボン島
    • 0% (0/17) スラウェシ島
    • 0% (0/9) ティモール島
    • 0% (0/5) ヌサ・トゥンガラ諸島
    • 1.9%以下 (≤1/53) ジャワ島
    • 5.0%以下 (≤2/40) ボルネオ島南部
    • 8.1% (3/37)
  • 台湾高山族
    • 0% (0/355)
    • 0% (0/48)
    • 0% (0/39)
    • 4.7%以下(≤2/43)
  • 台湾平埔族
    • 0% (0/370)

オセアニア等

  • パプアニューギニア
    • 0% (0/148)アドミラルティ諸島
    • 0% (0/53) トロブリアンド諸島
    • 0% (0/44)
    • 0% (0/33) 高地
    • 0% (0/31) 沿岸部
    • 0% (0/31) 高地
    • 0% (0/20) ムサウ島
    • 0% (0/16) ニューブリテン島トライ族
    • 0% (0/15) 沿岸部
    • 0% (0/10) ナーシオイ族
  • アボリジニ(オーストラリア
    • 0% (0/95)
    • 0% (0/33)
  • バヌアツ
    • 0% (0/52)
    • 0% (0/44) マエウォ島
  • フィジー
    • 0% (0/107)
    • 0% (0/43) ビティレブ島
    • 0% (0/21) ロツマ
    • 0% (0/16) ラウ諸島
    • 0% (0/12) バヌアレブ島
    • 0% (0/8) カンダブ島
  • ソロモン諸島
    • 0% (0/456) オーストロネシア語族且つ非ポリネシア系言語話者
    • 0% (0/106) 非オーストロネシア系言語話者
  • ミクロネシア
    • 0% (0/11) マジュロ
    • 5.9% (1/17)
  • ポリネシア
    • 0% (0/100) ツバル
    • 0% (0/62) サモア
    • 0% (0/52) ティコピア
    • 0% (0/50) 東フツナ
    • 0% (0/38) レンネル島
    • 0% (0/32) オントンジャワ環礁
    • 0% (0/29) トンガ
    • 0% (0/28) ベローナ島
    • 0% (0/25) 西サモア
    • 0% (0/24) タヒチ島
    • 0% (0/21) カピンガマランギ環礁
    • 0% (0/20) クック諸島
    • 0% (0/12) トンガ
    • 0% (0/12) 西サモア
    • 0% (0/10) ニウエ
    • 0% (0/10) ラパヌイ
    • 0% (0/6) トケラウ
    • 0% (0/6) アメリカ領サモア
    • 1.3%以下 (≤1/77) クック諸島
  • マダガスカル人
    • 0% (0/35)

サブグループ

O-K10

O1b2のサブクレードであるO-K10は、現代の日本人や朝鮮民族の男性に多い。

O-K10の最も近い共通祖先はKarmin氏等が2022年に発表した論文によると約7,900 (95% CI 9,449 ↔ 5,624)年前に誕生したと考えられる。また、民間の幾つかの遺伝子検査会社によれば、O-K10/O-F1204の最も近い共通祖先の推定年代は約8,370年前、約8,070年前、約7,436(99% CI 9,395 ↔ 5,782)年前、約7,000(95% CI 8,000 ↔ 6,000)年前となっており、どれもやはりO-K10の最も近い共通祖先が今よりおおよそ七、八千年前に生きたと推定している。

現存するO-K10は三つの異なるサブクレード、O1b2a1a1-K7/O-47z、O1b2a1a2-K4、及びO1b2a1a3-CTS10687に大別される。O1b2a1a1にもO1b2a1a2にもO1b2a1a3にも属さない、所謂O1b2a1a*に分類されるY-DNAは、日本(川崎市のサンプルでは全てのO1b2の4.6%を占め比較的多いが、金沢市、大阪市、徳島市のサンプルでも同様のY-DNAが観察されている)と韓国(大田133人のサンプル中1人)のサンプルの中から稀に検出されている。

O-K7/O-47z

O-K7/O-47zの最も近い共通祖先の推定年代は約6,311 [99% CI 8,149 ↔ 4,786]年前とされる。

O-K7/O-47zは日本で高頻度(約22.5%、18%大阪市成人男性~28%九州)、朝鮮民族で中頻度(約8.5%、4%~14%)、中国で極低頻度(約0.19%)で観察される。

  • 日本:
    • 九州 28.3% (15/53)、青森 26.9% (7/26)、徳島 24.3%、静岡 21.3% (13/61)、沖縄 11.1% (5/45)
    • 日本人 23.4% (11/47)
    • 日本人 25.1% (66/263)、名古屋市 20.8% (43/207; Y-STRによる推定)、沖縄 19.5% (17/87; Y-STRによる推定)
    • 徳島県 28.1%、茨城県 26.0% (13/50)、山口県 20.5% (9/44)
    • 福岡市成人男性 26.5%、川崎市大学生 24.3%、長崎市大学生 23.3%、徳島市大学生 23.2%、札幌市大学生 23.2% (70/302)、金沢市大学生 21.1% (63/298)、札幌市成人男性 19.9% (41/206)、金沢市成人男性 18.5% (43/232)、大阪市成人男性 17.8% (43/241)
    • 青森県立八戸北高等学校及び青森県立三本木高等学校男子生徒 22.8% (18/79)、佐賀県立致遠館高等学校男子生徒 18.6% (24/129)、沖縄県立宮古高等学校男子生徒 23.7% (9/38)、沖縄県立八重山高等学校及び沖縄県立八重山商工高等学校男子生徒 18.4% (9/49)、沖縄県立開邦高等学校男子生徒 11.1% (4/36)
    • 東京 (JPT) 26.8% (15/56)
  • 韓国:
    • 韓国 6.3% (26/412)
    • 韓国 5.8% (9/156)
    • 韓国 4.0% (3/75)
    • 韓国 14.0% (6/43)
    • ソウル及び大田(乙支医科大学及び乙支大学校病院にて募集に応じた者) 9.7% (21/216)
    • 慶尚 11.9% (10/84)、忠清 9.7% (7/72)、済州 9.2% (8/87)、江原 7.9% (5/63)、全羅 7.8% (7/90)、ソウル及び京畿 7.3% (8/110)
    • 大田 11.3% (15/133)、ソウル 9.8% (56/573)
    • 韓国 8.3% (25/300)
    • 朝鮮民族(主に韓国) 7.3%(39/532)
  • 中国: 朝鮮族 8.0% (2/25)、遼寧省大連市漢族 0.55% (1/183)
  • ベトナム:
    • 2.9% (2/70)
    • ハノイ市 0% (0/24)
    • ベトナム中部高原及び南中部エデ族 0% (0/24)、ベトナム中部高原ジャライ族 0% (0/27)、ライチャウ省ムオンテ県ハニ族 0% (0/33)、ハザン省ホアンスーフィー県コーラオ族 0% (0/34)、ディエンビエン省ディエンビエンフー市Hmong族 0% (0/41)、ハザン省ホアンスーフィー県ヤオ族 0% (0/43)、ベトナム北部(ハノイ市及びその周辺)キン族 0% (0/50)
    • ハノイ市キン族 0% (0/76)

O-K4

O-K4の最も近い共通祖先の推定年代は約6,057 [99% CI 7,879 ↔ 4,555]年前とされる。

O-K4は朝鮮民族で高頻度(約19%)、日本で中頻度(約6.5%、日本に於ける全てのO1b2の約20.5%)、中国で低頻度(約0.44%)で観察される。

O-CTS10687

O-CTS10687の最も近い共通祖先の推定年代は約5,524 [99% CI 8,477 ↔ 3,381]年前とされる。

O-CTS10687も日本人及び朝鮮民族に最も高い頻度で観察される系統だが、それでも3%以下で、中国に於いては極低頻度(約0.04%)で観察される。

その他

O-K10(F1204)に属さないO-M176は日本人(広島、福島、金沢市、札幌市、川崎市、大阪市、長崎市、徳島市等、日本に於ける全てのO1b2の約3.6%)、韓国人(ソウル及び大田に於ける男性人口の約1%即ち全てのO1b2の約3.1%、大邱、蔚山及び慶尚南道)、満洲族(吉林省舒蘭市)、漢族(北京、吉林省松原市寧江区、河北省保定市満城区、河南省周口市沈丘県、江蘇省句容市、安徽省黄山市黄山区;中国男性の総人口の約0.03%、中国に於ける全てのO1b2の約4%)から低頻度ながらも検出されている。

系統樹

ハプログループO系統の分岐については2020年4月16日改訂のISOGGの系統樹(ver.15.58)による。日本人における割合は佐藤ら(2014)及び井上・佐藤(2023)による。

  • O1b2 (P49, M176) - 最近共通祖先 26,638 (99% CI 33,033 ↔ 21,148)年前。主に日本人及び朝鮮民族に見られ、中国(朝鮮族のほかには、主に満州族、ナナイ、ダウール族、蒙古族、漢族、回族)でも低頻度(全国男性人口の約0.70%)に見られる。
    • O1b2a (F1942/Page92) - 最近共通祖先 11,500 (99% CI 14,378 ↔ 9,047)年前
      • O1b2a1 (CTS9259) - 最近共通祖先 10,492 (99% CI 13,140 ↔ 8,238)年前
        • O1b2a1a (F1204,F3356,K10) - 最近共通祖先 7,436 (99% CI 9,395 ↔ 5,782)年前
          • O1b2a1a1 (47z, K7) - 最近共通祖先 6,303(99% CI 8,140 ↔ 4,780)年前。主に日本人(22.0%)及び韓国人(約8.5%)に見られ、中国(全国男性人口の約0.18%、満洲族約0.78%、蒙古族約0.72%、回族約0.12%)等でも稀に見られる。
            • O-BY45877/Y174038 - 日本、韓国、中国
            • O-K2/CTS713 - 最近共通祖先 3,394(99% CI 4,490 ↔ 2,503)年前。日本、韓国、中国(約0.12%)
              • O1b2a1a1a(K14,CTS1875) - 日本(7.6%)、韓国、中国(山西省、遼寧省大連市漢族等、約0.02%)
              • O1b2a1a1b(Z24598,Z24599) - 日本(5.3%)、韓国(釜山)、中国(河北省)
              • O1b2a1a1c(CTS203) - 日本(2.3%)、中国(約0.03%)
          • O1b2a1a2 (F2868,F3110,K4) - 最近共通祖先 6,060(99% CI 7,882 ↔ 4,558)年前
            • O1b2a1a2a (L682) - 最近共通祖先 3,678(99% CI 4,930 ↔ 2,670)年前。主に朝鮮民族(約19.0%)に見られ、日本人(約6.5%)、満州族(約1.97%)、ナナイ族、ダウール族(愛輝区)、蒙古族(約0.46%)、ウイグル族(約0.30%)、漢族(吉林省、遼寧省、河北省、北京市、天津市、山西省、山東省、陝西省、安徽省等)、回族(約0.24%)などにも見られる。
              • O1b2a1a2a* - 日本(群馬、東京)、中国(山西省陽泉市及び太原市)
              • O1b2a1a2a1 (CTS723) - 最近共通祖先 2,911(99% CI 3,964 ↔ 2,074)年前。韓国、日本(6.5%)、中国(男性人口の約0.31%)
                • O1b2a1a2a1a (CTS7620) - 韓国、日本(2.7%)、中国
                  • O-CTS4595/O-Y26377 - 日本、韓国、中国(ナナイ族等)
                  • O-MF14346 - 韓国、朝鮮、中国東北部(吉林省、黒竜江省)
                • O1b2a1a2a1b (A12446)
                  • O1b2a1a2a1b* - 韓国、中国
                  • O1b2a1a2a1b1 (PH40) - 韓国、日本(1.4%)、中国
            • O1b2a1a2b (F940) - 最近共通祖先 2700年前。現代中国(約0.12%)。漢民族(湖南省、江西省、河南省等)に稀に見られる。
              • O-MF56823 - 最近共通祖先 約1540年前。現代中国(約0.01%)。特に山西省(約0.05%)、陝西省(約0.05%)、内蒙古自治区(約0.05%)、河南省(約0.05%)、北京市(約0.04%)、吉林省(約0.04%)、黒竜江省(約0.03%)、河北省(約0.03%)で比較的多めに見られる。中国全国で最も多い姓でもある王姓を名乗る者が特に多い。
              • O-MF61543 - 最近共通祖先 約1630年前。現代中国(約0.10%)。特に湖南省(約0.65%)、重慶市(約0.33%)、江西省(約0.29%)、広西壮族自治区(約0.27%)、湖北省(約0.20%)、四川省(約0.15%)、貴州省(約0.12%)に於いて平均値以上の割合を占める。周姓を名乗る者が多く、湖南省の中でも特に湘潭市(全男性人口の約2.05%)、益陽市(約1.67%)、長沙市(約1.29%)等湖南省北東部に集中して分布している。
          • O1b2a1a3 (CTS10687) - 最近共通祖先 5,524(99% CI 8,477 ↔ 3,381)年前。韓国(3/133 = 2.26% 大田、10/573 = 1.75% ソウル)、日本(1.6%)、中国(約0.04%)で稀に見られる
            • O1b2a1a3a (CTS1215) - 韓国、日本、モンゴル、中国
        • O1b2a1b (CTS562) - 最近共通祖先 5,477(99% CI 8,346 ↔ 3,383)年前。主に韓国(3/573 = 0.52% ソウル)で見られ、日本(0.05%)と中国(約0.02%)でも稀に見られる。
      • O1b2a2 (Page90)

稲作・遺跡・土器との関連

崎谷満は稲の品種を根拠にしてO-M176に属す集団は2800年前に中国江南から山東半島、日本列島、朝鮮半島へ水稲栽培をもたらしたと主張しているが中国江南にはO-M176が殆ど発見されていない研究結果から信憑性は低いとされている。O-M176は現代では日本及び韓国・朝鮮に高頻度であり、それら以外の地域に起源をもつと結論付けられる様な証拠が現時点では未だに無い。

縄文時代終末から弥生時代にかけて広くみられる刻目突帯文土器に似た土器が沿海州南西部のシニ・ガイ文化にみられる ことから、刻目突帯文土器およびこれを携えたハプログループO1b2に属す弥生人の起源を沿海州南西部に求める見方がある。

なお、青谷上寺地遺跡より出土した弥生時代の人骨でY-DNAが解析済みの10個体のうち、2体がハプログループO1b2a1に属しており、そのうち1体は現代日本人に多くみられるO1b2a1a1に属していた。他の個体については、3体がハプログループDに、2体がハプログループC1a1に、1体がハプログループO(どの下位系統に属すかは未発表)に属し、2体がどのハプログループに属すか特定できなかったという結果が出ている。

長崎県佐世保市に所在する下本山岩陰遺跡の箱式石棺から出土した下本山3号という弥生時代の男性人骨(放射性炭素の測定により、年代は2001–1931 cal BP [1σ]と推定されている)もハプログループO(TheYtreeによればO1b2a1a1-CTS713)に属すという結果が発表されている。

上記2件の研究結果により、ハプログループO1b2が弥生時代には既に因幡国および肥前国の地域に、ハプログループC1a1とハプログループDに関しても既に因幡国の地域に存在していたことが報告された。 現代日本人男性の7割以上がD、O1b2、C1a1のいずれかのハプログループに属しているので、弥生時代の西日本の住民と現代日本人との間には少なくともY染色体(即ち男系)に関しては大差が無いということがうかがえる。(ただし、現代日本人男性の約2割を占めるハプログループであるハプログループO2に属すと特定できたY-DNAは2023年現在、弥生時代の遺跡からは発見されていない。)

一塩基多型分岐図

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脚注



Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ハプログループO1b2 (Y染色体) by Wikipedia (Historical)



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