プンナ教誡経(プンナきょうかいきょう、巴: Puṇṇovāda-sutta, プンノーヴァーダ・スッタ)とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第145経。『教富楼那経』(きょうふるなきょう)とも。類似の伝統漢訳経典としては、『満願子経』(大正蔵108)等がある。
釈迦が、比丘プンナ(富楼那)に仏法を説く。六処より入る刺激に基づいて生起する「喜悦」によって、苦が発生することを明らかにする。
ある時、釈迦はサーヴァッティー(舎衛城)のアナータピンディカ園(祇園精舎)に滞在していた。
そこに比丘プンナ(富楼那)が訪れ、人里離れて精進していく術を問う。釈迦は六処の制御を説く。
続いて、釈迦がプンナにこれからどの地方に赴くのか聞くと、プンナは粗暴者が多いスナーパランタであると答える。
釈迦がプンナに、もしその地方の者たちがプンナを
どうするか問い、プンナがその全てに動じない前向きな回答をすると、釈迦はその克己ぶりを讃えて送り出す。
プンナはその土地で活躍し、多くの者を仏道へと導き、また三明を得て阿羅漢となり、後に入滅(般涅槃)する。
その土地の比丘たちが釈迦を訪れ、プンナの転生先を問う。
釈迦はプンナは解脱し涅槃へ至ったことを告げると、比丘たちは歓喜する。
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