貝塚市(かいづかし)は、大阪府の泉南地域に位置する市。
願泉寺の寺内町を中心に発展してきた。古代より櫛の生産が行われ、日本最古の櫛の産地ともいわれる。1960年代に「東洋の魔女」と称されたニチボー貝塚女子バレーボールチームの活躍で知名度を上げた。
2015年(平成27年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.0%減の88,694人であり、増減率は府下43市町村中22位、72行政区域中43位。
古代より日根郡澤村(現・貝塚市澤)を中心に木櫛(つげ櫛)の生産が盛んで、「和泉櫛」「近木櫛」の名で全国に知られた。現在もつげ櫛の生産量は日本一を誇り、市のマスコットキャラクター「つげさん」のモチーフになっている。
願泉寺の場所には、元は行基が開基したとされる庵寺があり、和泉国・紀伊国への布教途上にあった蓮如がこの庵寺に逗留している。近世初頭に多くの寺内町がその特権を失う中で、貝塚は近代初頭まで諸役免許の特権を有する寺内町として残った。
1943年(昭和18年)5月1日付で、大阪府下で10番目に市制を施行し貝塚市が発足した。その後は平成の大合併に伴い、一時期は隣接する岸和田市との合併を模索した時期もあったが、合併協議会すら設立されずに立ち消えとなった。
ただし岸和田市と共同で一部事務組合「岸和田市貝塚市清掃施設組合」を組織し、清掃工場「岸和田市貝塚市クリーンセンター」を共同運営するなど、各種行政サービス上での協力・提携関係はみられる。
「貝塚」という地名については、元は「海塚(かいづか。塚は点のある)」の文字が使われていたが、16世紀後半に一向宗の自治都市である寺内町がつくられた時には、「貝塚」(同) の字が使われていたことが、市に残る古文書からもうかがえる。寺内町を除く旧村は、現在は「海塚(うみづか)」と呼ばれている。
なお「貝塚」といえば一般的には「貝殻の塚」である貝塚として縄文時代の遺跡を指すことから、貝塚遺跡に関連して地名が付けられたとの説もあるが、貝塚市域では貝塚を伴う遺跡が発見されていないことからその関連性は証明できず、「貝塚」の地名の由来に関する確証ある説は定まっていない。
2022年5月19日現在。
2024年1月1日現在
産業活性化への取り組みとして、市では関西国際空港に近いというメリットを活かし、近木川河口右岸の二色の浜パークタウンのさらに沖合を埋立造成して工業団地「二色の浜産業団地」を建設し、企業誘致に積極的に取り組み、三洋電機(現:パナソニック)や明治乳業株式会社の工場誘致に成功した。
産業人口については、大阪市や堺市など大阪府内の大都市へ通勤する市民もいるが、どちらかといえば貝塚市内や岸和田市など地元の企業に勤める市民が多い。
貝塚市内の郵便番号は「597-00xx」「597-01xx」(いずれも貝塚郵便局の集配担当)となっている。ただし、三ツ松2576番地(590-0461)は熊取郵便局(泉南郡熊取町紺屋)の集配担当となっている。
中心となる駅:貝塚駅
なお、貝塚市外と市内にまたがって運行する一般路線バスや高速バス路線はない。
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