本渡 楓(ほんど かえで、1996年3月6日 - )は、日本の女性声優。アイムエンタープライズ所属。愛知県名古屋市出身。
小学3年生くらいの時に、校外学習中にすれ違った老婆から「あなた、化粧映えするわよ」と声を掛けられる。「化粧映えする」の意味を知らなかった当時の本渡が調べてみたところ、モデルや女優が出てきたので「自分はモデルや女優になればいいんだ」と思い込み様々な所のオーディションを受けたが、合格できなかった。芸能活動への道を諦めかけたが、人前に立つことや表現に関わることがしたいという思いを抱くきっかけになり、高校では演劇部に所属した。しかし、身長の低さや童顔、声色などの理由からナースや母親の役を演じることが出来ず、他の演劇部員に「(本渡の演技は)目をつぶって聴いている分にはいいけど、ちゃんと見ると全然動いていないよね」と指摘されたことや、同い年の女の子に「一緒に声優事務所に行かないか」と誘われたことで声優の道を選択、高校2年生の時に日本ナレーション演技研究所名古屋校に入校した。同期には長縄まりあ、依田菜津がいる。
高校卒業までに事務所の所属オーディションに合格できなかったことから、高校卒業後は大学に進学したものの「正式に声優になったら中退する」と両親に話をつけ、養成所で演技の勉強に励んだ。そして、アイムエンタープライズが協力していた『プロジェクト758』という名古屋市と名古屋の企業、大学が名古屋をPRする企画のオーディション(オーディションは養成所の名古屋校主催)で熱田球場をモチーフにしたキャラクターに合格。大学を中退し、2015年4月にアイムエンタープライズの所属となった。
2015年に『青春×機関銃』で声優デビュー。セリフは「カッコよかったわよ」一言だけであったが、他の声優の邪魔にならないようにしながら空いているマイクに入る緊張もあって、生まれて初めて頭が真っ白になったという。アフレコした作品が放送された時、じぶんの演技の拙さから悔しくなり、今後の成長を心に誓った。同年、デビュー1年目にして『かみさまみならい ヒミツのここたま』の四葉こころ役で主役の座を射止め、さらに『不思議なソメラちゃん』でもメインキャラクターの野乃本ククルを演じた。『ここたま』のアフレコでは大ベテランに囲まれて子供向けアニメ特有の若干オーバーな芝居の仕方を教わった。最初の3話までは自身の力不足で声が悲しく聞こえたが、それ以降はきちんと明るい声に変わった。『ソメラちゃん』のアフレコは同年代の声優が多く、5分間でせわしなく早口でしゃべり続けると『ここたま』とは正反対の印象であったと本人は振り返っている。
2019年、第13回声優アワードにおいて、新人女優賞を受賞した。
好きなものはタバスコ、北極ラーメンといった辛いもの、愛犬のリリー、お芝居。弟がいる。料理は苦手ではないが、「自分で手間をかけて作るくらいなら、外食でおいしいものを食べて栄養を取った方が良い」という考えを持っている。 鮮やかな色や個性的な服が好きである。
アニメにはそれほど詳しくなかったが、小学生のころから『NARUTO -ナルト-』が好きであり、声真似などもよくしていた。また、赤ちゃんの産声を演じるのが得意だと自負しており、「赤ちゃんと言えば本渡楓」と言われるようになりたいと2015年10月のインタビューで語っている。同期に藤原夏海がおり、仲の良い声優として、『かみさまみならい ヒミツのここたま』で共演した潘めぐみや、本渡の事務所の先輩でもある小澤亜李と長縄まりあの名前を挙げている。歌うことも好きで、特に「キャラクター」で歌うことが好きであり、キャラクターソングの収録でも音程やリズムを外してしまうこともあるが、ディレクターと緻密に打ち合わせをし、キャラクターの気持ちを大事にして歌うことがほとんどで、本渡自身もキャラクターの気持ちを大事にして歌うことの方が楽しく歌えている。
養成所時代からの友達2人と1か月から2か月に一度、自分で作った"やりたいことリスト"に書いたことを実現している。過去にはボルダリングや、袴をレンタルしてひたすら浅草の街を練り歩くことなどをしており、2017年のインタビューでは鍾乳洞や温泉に行くこと、スカイダイビングやスキューバダイビング、バンジージャンプを計画していることを語っていた。
自身では「前向きで貪欲な性格」だと語っており、ラジオ等で共演している天津の向清太朗は「頑張り屋さん」と本渡を評し、同じ声優の岩井映美里も強い信念、思いやりの心、丁寧な応対から学びを得ていると語っている。
太字はメインキャラクター。
※はインターネット配信。
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