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ビートルズの曲名一覧


ビートルズの曲名一覧


ビートルズの曲名一覧(ビートルズのきょくめいいちらん)は、イギリスのロックバンド、ビートルズの楽曲の一覧である。ビートルズは、1962年に「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューして以来、1970年に解散するまでに213曲もの楽曲(うち、188曲がオリジナル曲で、25曲がカバー曲)を発表している。解散後にはライブでのみ演奏された楽曲や、アルバムのレコーディング・セッションからアウトテイクを含む、100曲以上が公式に発売された。この他にも、未発表のままとなっている楽曲も存在している。

ビートルズは、「ロック史における最も偉大で影響力のあるアーティスト」と見なされており、新たな録音技術を開拓するなどポピュラー音楽に革新的な要素を導入した。ビートルズによって録音された楽曲は、ジョージ・マーティンがプロデュースを手がけており、演奏で参加した楽曲やストリングス編曲を手がけた楽曲も存在する。これらの貢献により、マーティンは「5人目のビートルズ」と称されている。

1962年から1968年まで、ビートルズの楽曲はステレオ・ミックスとモノラル・ミックスの2種類で発売され、1969年以降はステレオ・ミックスのみの発売となった。ステレオとモノラルでのミックスの差異が特徴となっており、ビートルズはモノラル・ミックスの作成に最も力を入れていた。2009年9月9日、ステレオ・ミックスのデジタル・リマスター版が世界同時発売され、モノラル・ミックスのデジタル・リマスター版もボックス・セット『ザ・ビートルズ MONO BOX』として発売された。

概要

1962年にEMIと契約して以来、ビートルズの各メンバーが作詞作曲に貢献した。ビートルズの楽曲の多くは、ジョン・レノンとポール・マッカートニーによって書かれた楽曲で、ジョージ・ハリスンは「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」、「サムシング」、「ヒア・カムズ・ザ・サン」をはじめとした22曲、リンゴ・スターは「ドント・パス・ミー・バイ」と「オクトパス・ガーデン」の2曲を書いており、他の4曲では複数のメンバーの名前が共作者として表記されている。レノンもしくはマッカートニーによって書かれた楽曲は、常に「レノン=マッカートニー」という共同名義が作曲者として表記されているが、いずれかが単独で書いた楽曲も存在しており、「ひとりぼっちのあいつ」、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」、「カム・トゥゲザー」などの楽曲はレノン、「イエスタデイ」、「ヘイ・ジュード」、「レット・イット・ビー」などの楽曲はマッカートニーによって書かれた。ビートルズがカバーした楽曲には、チャック・ベリーの「ロール・オーバー・ベートーヴェン」や「ロック・アンド・ロール・ミュージック」、カール・パーキンスの「マッチボックス」や「ハニー・ドント」、ラリー・ウィリアムズの「スロウ・ダウン」や「ディジー・ミス・リジー」、リトル・リチャードの「ロング・トール・サリー」などがある。これらのカバー曲は、1963年に発売された『プリーズ・プリーズ・ミー』と『ウィズ・ザ・ビートルズ』、1964年に発売された『ビートルズ・フォー・セール』、1965年に発売された『ヘルプ!』、1970年に発売された『レット・イット・ビー』の5作のアルバムに収録されている。リード・ボーカルもバンド内で共有され、スターは基本的に1枚のアルバムにつき1曲ずつボーカルを務めていた。多くの楽曲は2声ハーモニーとなっているが、「ジス・ボーイ」、「イエス・イット・イズ」、「ビコーズ」では3声ハーモニーで歌っている。

元々はスキッフルや1950年代のロックンロールをルーツとし、初期には「シー・ラヴズ・ユー」や「抱きしめたい」などの楽曲でポップ・ミュージックを取り入れていたが、以降はフォークロック(『ヘルプ!』や『ラバー・ソウル』)やカントリー(「アクト・ナチュラリー」や「ドント・パス・ミー・バイ」)、サイケデリア(『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』や『マジカル・ミステリー・ツアー』)など、その音楽様式は多岐にわたっている。特に、1968年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)』では、スカ(「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」)、ブルース(「ヤー・ブルース」)、ハードロック(「ヘルター・スケルター」)、ミュジーク・コンクレート(「レボリューション9」)など、幅広い音楽様式が特徴となっている。また、「ミッシェル」や「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」など、バラード曲も存在する。ビートルズは、20世紀の他のどのロックバンドよりも、ポピュラー音楽に革新的な要素を取り入れていて、その例として初めて音源上でギターのフィードバック奏法を採用したこと(「アイ・フィール・ファイン」)、ポップ・ミュージックで初めてフェード・インを採用したこと(「エイト・デイズ・ア・ウィーク」)、テープ・ループの使用(「トゥモロー・ネバー・ノウズ」)、レコーディング・スタジオの技術を楽器として使用したこと(『リボルバー』や『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』)、ポップ・ミュージックでシタールを普及させたこと(「ノルウェーの森」)などが挙げられ、加えてハリスンは「ラヴ・ユー・トゥ」、「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」、「ジ・インナー・ライト」などインドの伝統音楽を取り入れた楽曲を作曲している。1969年に発売された『アビイ・ロード』は、モーグ・シンセサイザーの使用やヘヴィロックなギター・サウンド、B面を占める短い楽曲のメドレーが特徴となっている。

活動期に発売された作品に加え、これまでに発売されていなかった100曲以上が、多数のライブ・アルバム、コンピレーション・アルバム、デラックス・エディションを通して発売されている。この中には、デモ音源やアウトテイク、ライブでのみ演奏した曲、1990年代の『ザ・ビートルズ・アンソロジー』プロジェクトの一環で録音された「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラブ」が含まれる。ビートルズは、ポップ・ミュージック史で高い評価を受けており、影響力のあるアーティストの1つとされている。また、多数のアーティストによってカバー・バージョンが録音されている。

公式発表曲

1963年から1966年までイギリスとアメリカで、タイトルと内容が異なるアルバムが発売されていた。イギリスではアルバム未収録となっているシングル曲が、アメリカでは当時の音楽産業の通例により、直後に発売されるアルバムに収録されるというケースがいくつか存在する。1980年代のCD化以降、ビートルズのカタログを構成する正式な作品は、以下の14作のアルバムとなっている。

  • 『プリーズ・プリーズ・ミー』(1963年)
  • 『ウィズ・ザ・ビートルズ』(1963年)
  • 『ハード・デイズ・ナイト』(1964年)
  • 『ビートルズ・フォー・セール』(1964年)
  • 『ヘルプ!』(1965年)
  • 『ラバー・ソウル』(1965年)
  • 『リボルバー』(1966年)
  • 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年)
  • 『マジカル・ミステリー・ツアー』(1967年)
  • 『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)』(1968年)
  • 『イエロー・サブマリン』(1969年)
  • 『アビイ・ロード』(1969年)
  • 『レット・イット・ビー』(1970年)
  • 『パスト・マスターズ』(1988年)

その他の作品に収録の楽曲

活動期に発売された作品に加え、ビートルズによって録音された100曲を超える楽曲が発売されている。そのうち1曲は1967年に放送されたテレビ映画『マジカル・ミステリー・ツアー』、3曲は1970年に公開された映画『レット・イット・ビー』にのみ登場した楽曲となっている。1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』は、1963年から1965年にかけてBBCラジオの番組での演奏を集めた作品で、番組内で録音されたカバー曲も収録されている。2013年には『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』が発売された。1990年代の『ザ・ビートルズ・アンソロジー』プロジェクトでは、レノンが生前に残したデモ音源を基に、マッカートニー、ハリスン、スターの3人で完成させた「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」に加えて、アルバムのレコーディング・セッションのアウトテイク、ライブでのみ演奏した曲が発売された。以降もコンピレーション・アルバムやデラックス・エディションを通してデモ音源やアウトテイクが発売されている。

脚注

注釈

出典

参考文献

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外部リンク

  • Songs - The Beatles

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ビートルズの曲名一覧 by Wikipedia (Historical)



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