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ゴキネズラ


ゴキネズラ


ゴキネズラは、特撮テレビドラマ『帰ってきたウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」や、『レッドマン』に登場する架空の怪獣。別名はプラスチック怪獣

『帰ってきたウルトラマン』に登場するゴキネズラ

『帰ってきたウルトラマン』第22話「この怪獣は俺が殺る」に登場。

プラスチックを栄養源としており、夢の島に現れる。ごみの山で発生した火災へ散布された炭酸ガス消火剤によって地中への酸素が絶たれたため、暴れだす。プラスチックを分解するウイルスが体内で共存しており、口から繊維状のプラスチック溶解液を噴射するほか、MATのMSミサイルを牙や手で受け止めて放り投げるなど、反射神経も鋭い。また、接近してきたマットジャイロを捕まえて握り潰すなど、異様に視力も高い。

出撃してきたマットアロー1号2機とマットジャイロを撃墜し、ウルトラマンジャックも糸で苦戦させる。しかし、伊吹隊長の操縦するマットアロー2号に撹乱されたうえ、自らの糸を浴びて身動きが取れなくなったところに撃たれたミサイルを咥えてしまい、そこへ撃たれたジャックのスペシウム光線による誘爆で頭が吹き飛んで倒れる。

伊吹隊長いわく、アメリカのニューヨークのゴミ処理場にもゴキネズラの同種族が出現し、日本へ来る数時間前に交戦してMSミサイルで撃破していたとのこと。

  • スーツアクター:遠矢孝信(ノンクレジット)
  • デザインは末安正博。末安は、円谷プロダクションプロデューサーの末安昌美の実弟であり、本職は円谷プロの営業担当であった。
  • 名前はゴキブリとネズミに由来するが、デザイン画では頭部から顔は風化侵食した貝殻、口先はワシやタカの嘴、皮膚はカキ殻、体色は七面鳥カラーといったイメージが書き込まれており、名称とは異なるイメージであった。デザイン画では「ザイラス」という仮称で、顔から頭部にかけての貝殻が風化侵食したような感じ、鋭く閉じた状態の口先はワシやタカの嘴を想起させる、カキ殻を並べたような皮膚で、緑色のコケが部分的に生えている、といったデザイン画の書き込みから本来のモチーフとは異なっていた。
  • 平成24年度の「日本特撮に関する調査報告書」では、ヘドラやゲスラ、モグネズンと並び、「環境破壊によって生まれた怪獣」として挙げられている。
  • メディア・ヴァーグのウェブメディア「マグミクス」では、環境問題の1つであるマイクロプラスチックに絡め、「(本放送当時の1971年に)早くもプラスチック問題を扱った怪獣」として挙げられている。
  • 批評家の福嶋亮大には、「物語そのものは公害批判だが、カメラの捉えた夢の島は廃棄物の饗宴の場にも見えてくるため、ある意味では風景こそが最も雄弁なメッセージになった」との旨で評されている。

『ザ☆ウルトラマン』に登場するゴキネズラ

『ザ☆ウルトラマン』第27話「怪獣島浮上!!」に登場。

怪獣墓場で眠っていたが、バラドン星人によってレッドキング、アーストロン、ゴーストロン、アボラス、バニラと共に蘇生させられたうえ、怪獣島内部に収容されたまま地球へ送り込まれる。しかし、怪獣同士が戦うことからバラドン星人には戦力にならないと難色を示され、特にゴキネズラはすべての怪獣と喧嘩したうえ、レッドキングには返り討ちに遭う。その後、レッドキングと戦闘中のウルトラマンジョーニアスにバニラやアボラスと共に襲いかかるが、3体ともあえなく倒される。全身の皮膚は鋼鉄のように硬く、岩石をも溶かす霧状の液体を口から放射する。

本作品での個体は、尻尾の先端がモーニングスター状になっている。

その他

  • 『レッドマン』では、第29話・第30話・第102話・第105話に登場。
  • 『ウルトラマンタロウ』では、第25話のエンペラ星人が3万年前に光の国を襲来した際の絵で、ダンガーやザゴラスと共にウルトラの父と戦っている姿が描かれている。
  • 『ウルトラゾーン』では、「プラスチックが食料」という設定を利用した「ゴキネズラ商会」の広告がコントパート(「不良怪獣ゼットン」「怪獣職務質問」)の背景に登場する。
  • 漫画『帰ってきたウルトラマン Vol.1 復讐の宇宙戦線』では、物語のラストシーン(テレビシリーズ第22話での出現時に相当)に登場。伊吹隊長が駆けつけたところで、終幕を迎える。
  • 漫画『酩酊!怪獣酒場』では、客の1人として登場。

脚注

注釈

出典

出典(リンク)

参考文献

  • ウルトラマン白書(朝日ソノラマ)
    • 『不滅のヒーローウルトラマン白書』(初版)朝日ソノラマ〈ファンタスティック・コレクション・スペシャル〉、1982年12月31日。雑誌コード:67897-80。 
    • 『不滅のヒーロー ウルトラマン白書』(第2版)朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、1987年3月1日。雑誌コード:01844-03。 
  • 『ウルトラ怪獣大全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1984年9月10日。ISBN 4-09-101411-9。 
  • 『ウルトラマン大辞典』監修 円谷プロダクション、中経出版、2001年12月21日。ISBN 4-8061-1556-8。 
  • 画報シリーズ(竹書房)
    • 竹書房/ブレインナビ 編『ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み』 上巻、竹書房、2002年10月4日。ISBN 978-4-8124-0888-9。 
    • 竹書房/ブレインナビ 編『ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み』 下巻、竹書房、2003年5月9日。ISBN 4-8124-0999-3。 
  • 白石雅彦、荻野友大『帰ってきたウルトラマン大全』双葉社、2003年1月15日。ISBN 978-4-575-29494-1。 
  • 大石真司、江口水基・島崎淳・間宮尚彦『円谷プロ全怪獣図鑑』円谷プロダクション監修、小学館、2013年3月11日。ISBN 978-4-09-682074-2。 
  • 講談社 編『キャラクター大全 帰ってきたウルトラマン パーフェクトファイル』講談社〈キャラクター大全〉、2015年10月15日。ISBN 978-4-06-219562-1。 
  • 中村宏治 編『ウルトラ怪獣アートワークス 1971-1980』円谷プロダクション 監修、発行・出版ワークス 発売・河出書房新社〈MOBSPROOF EX〉、2017年2月28日。ISBN 978-4-309-92117-4。 
  • 講談社シリーズMOOK ウルトラ特撮 PERFECT MOOK(講談社)
    • 講談社 編『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』 vol.04《帰ってきたウルトラマン》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2020年8月25日。ISBN 978-4-06-519974-9。 
    • 講談社 編『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK』 vol.32《ザ☆ウルトラマン》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2021年10月26日。ISBN 978-4-06-520966-0。 
  • 『円谷怪獣デザイン大鑑 1971-1980 豪怪奔放』ホビージャパン、2021年12月24日。ISBN 978-4-7986-2664-2。 
  • 雑誌
    • 『宇宙船』vol.158(AUTUMN 2017.秋)、ホビージャパン、2017年9月30日、ISBN 978-4-7986-1548-6。 
    • 『フィギュア王』No.258、ワールドフォトプレス、2019年8月30日、ISBN 978-4-8465-3204-8。 
Collection James Bond 007

関連項目

  • ウルトラ怪獣一覧
  • 帰ってきたウルトラマンの登場怪獣
  • ザ☆ウルトラマンの登場怪獣

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ゴキネズラ by Wikipedia (Historical)


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