野田市駅(のだしえき)は、千葉県野田市野田にある、東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)の駅である。駅番号はTD 17。
開業時の地名(千葉県東葛飾郡野田町野田)が由来だが、県内には、すでに帝国鉄道庁房総線(現在の東日本旅客鉄道(JR東日本)外房線)の野田駅(現在の誉田駅。千葉県千葉郡誉田村野田に由来)が設けられていたことから「野田町駅」となった。1950年に野田町・旭村・梅郷村・七福村が合併し野田市が発足したのと同時に「野田市駅」に改称された。
なお、2017年(平成29年)1月より当駅に副駅名が導入され、キッコーマンのロゴと「キッコーマンもの知りしょうゆ館前」が駅名標に記入された。2019年(令和元年)9月の同館の一時休館時に「キッコーマン野田本社前」に変更されたが、2022年(令和4年)3月に副駅名自体がいったん廃止された。その後、キッコーマンもの知りしょうゆ館の再開館に併せて2023年(令和5年)5月に副駅名が再導入され、キッコーマンのロゴと「もの知りしょうゆ館前」の副駅名が約1年2か月ぶりに駅名標に記入された。なお、いずれも副駅名の車内アナウンス、路線図等への記載は行われていない。
島式ホーム2面4線を有する高架駅。ホームには改札階とのエレベーター・エスカレーターを備える。
かつては駅舎に接する単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有していたが、高架化工事に伴い上述の通り2014年9月28日から島式ホーム1面2線のみとなった。駅舎は大宮方面の単式ホーム側にあり、島式ホームとは地下道で連絡していた。
2021年(令和3年)3月28日の高架化の際は島式ホーム1面2線で供用を開始し、高架橋の2期施工が進められていた。2024年(令和6年)3月3日より新駅舎および新ホームの使用を開始し、2面4線(他に保守車両の留置線が1線)となった。
駅に隣接するキッコーマンの醤油工場から貨物輸送が行われていた名残りから、駅構内面積は広い。また、旧駅舎(2代目)は木造2階建ての洋風駅舎で、東武野田線の前身である総武鉄道の本社が置かれていたため、学校風の大柄な建物となっていたが、高架化工事に伴い、2018年1月19日の仮駅舎移転後に解体された。
大宮方面行きの当駅始発列車が設定されている。一方、当駅終着列車は、運行区間延長による削減傾向をたどり2014年5月9日でいったん消滅した。その後、2017年4月21日から浅草発の特急列車で当駅終着が設定されたものの、2020年6月5日より柏行きに延長されて消滅した。2024年3月16日のダイヤ改正により、大宮方面からの当駅終着列車が平日2本、土休日1本設定された。なお、輸送障害時を除き、当駅から柏・船橋方面を運行する列車で当駅始発・終着とする列車はない。
以前は野田車掌区が存在したため、車掌は当駅で交代していた。七光台電車乗務区・野田車掌区を七光台乗務管区に統合したことにより、2011年7月23日のダイヤ改正より車掌も七光台駅での交代に変更された。
発車メロディは2024年2月11日から野田市出身のシンガーソングライター、ナオト・インティライミが同市の応援ソングとして作曲した「The Day」が使用されている。
2022年度の一日平均乗降人員は8,461人である。野田市の中心駅ではあるが、市内の駅では川間駅・梅郷駅・愛宕駅のほうが多い。2019年度までは愛宕駅を上回っていた。
各年度の1日平均乗降および乗車人員は下表のとおり。
野田市中心市街地に近いが、駅前には工場や倉庫が立地する。なお、野田市役所最寄り駅は愛宕駅である。
駅東側には国道16号、西側には千葉県道5号松戸野田線、千葉県道17号結城野田線、千葉県道80号野田岩槻線、南側には千葉県道46号野田牛久線が走る。
駅前にはキッコーマンの工場(製造第2部)などが立地し、愛宕駅方面に市役所をはじめ、警察署や消防署などの行政機関が集約している。
当駅からキノエネ醤油本社方面にかけて、経済産業省認定の近代化産業遺産「野田市の醸造関連遺産」が集約している。
埼玉県北葛飾郡松伏町・越谷市、茨城県坂東市岩井地区方面への路線バスが発着する。
駅前の再開発事業に伴い、駅前広場(ロータリー)が2023年11月1日に刷新、バス乗り場も再配置された。また、駅前広場に近接して茨城急行自動車の野田営業所・バス車庫も設置されていたが、この再開発で閉鎖統合された。
これ以外に各種送迎バスが発着する。
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