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2017年のJ1リーグ


2017年のJ1リーグ


この項目では、2017年シーズンのJ1リーグ (J1) について述べる。


概要

J1リーグとして25年目のシーズン。

明治安田生命保険相互会社をタイトルパートナー(冠スポンサー)として、「2017明治安田生命J1リーグ」の名称で行う(4年契約の3年目)。

この年から放映権の更新に伴い、メディア中継はそれまでのスカパー!による中継からパフォーム・グループが展開するOTTサービス「DAZN」がメインとなる。DAZNとの契約により多額の放映権料を獲得したことから、向こう3年間の賞金及び配分金に以下のような変更が加えられ、優勝クラブには3年間で22億円の賞金・配分金が支給されることになった。

賞金 (年間順位に応じて配分)
  • 1位:3億円 (2016年度は1億円)
  • 2位:1億2000万円
  • 3位:6000万円
理念強化配分金 (新設、「Jリーグの理念・活動方針に沿った目的に拠出しているか」等を勘案して拠出)
  • 1位:18年に10億円、19年に4億円、20年に1億5000万円
  • 2位:18年に4億円、19年に2億円、20年に1億円
  • 3位:18年に2億円、19年に1億5000万円
  • 4位:18年に1億8000万円
均等配分金
18クラブに3億5000万円ずつ (2016年度は1億8000万円)

このほか、「降格救済金」として、均等配分金と理念強化配分金の合計額に対し、「前年度の均等配分金の80%」との差額(不足額)を支給するほか、「ACLサポート」としてAFCチャンピオンズリーグ (ACL) に出場するクラブに対して総額8000万円(基本的には天皇杯全日本サッカー選手権大会優勝クラブへの全額支給を前提とするが、天皇杯とJ1優勝クラブが重複した場合には出場するクラブに均等配分される)が用意された。

スケジュール

2016年12月13日にスケジュールと概要が発表された。2月25日開幕、12月2日閉幕の全34節・合計306試合で行われた。また2017年1月25日には試合日程と第22節までのキックオフ時間が発表され、前年までと異なり週末の試合については「土日分散開催」が基本となった。

なお、今年度から日程過密化の緩和を目的として、7月8・9日の第18節と7月29・30日の第19節の間で中断期間「サマーブレーク」が設けられ 、この間は海外クラブなどと親善試合を行うことができる期間とされ、この期間中にJリーグ主催の親善試合として「Jリーグワールドチャレンジ」も開催された。

2017年シーズンのJ1クラブ

クラブ数は前年同様の18。2016年シーズンJ2 優勝の北海道コンサドーレ札幌は2012年シーズン以来5年ぶり、2位の清水エスパルスは2015年シーズン以来2年ぶりのJ1昇格。4位でJ1昇格プレーオフ勝者のセレッソ大阪は2014年シーズン以来3年ぶりのJ1昇格。

※前年成績のうち、2016年J1所属クラブは前後期通算成績を記載
  • チーム名・本拠地名については2016年シーズン終了時点のもの。監督については2017シーズン開幕時点の監督。前年成績のJ1の順位は年間通算成績。

監督交代

特記なき場合、監督代行はトップチームのヘッドコーチが務めている。

キットサプライヤー・スポンサー

レギュレーションの変更点

2016年10月12日に行われたJリーグ理事会にて、2017年からの大会方式の変更について協議が行われた。この中で2015年シーズンから導入された「2ステージ制およびチャンピオンシップ」による大会方式について、当初の目的であったメディア露出面では一定の成果が観られたものの、優勝決定に至るプロセスのわかりにくさ、AFCチャンピオンズリーグ (ACL) を加味した日程編成上の問題があり、ステークホルダーの意見集約が得られたことを踏まえ、3年振りに1ステージ制 (ホーム・アンド・アウェー方式の総当たりリーグ戦)に戻すことが確認されている。

リーグ概要

3年ぶりに1ステージ制に戻ったこの年、専門誌に寄稿するライターの戦前の予想では、前年のチャンピオンシップを争った鹿島と浦和の2強を予想する声が多く、これに続くのが配分金の増額を見越して積極補強を敢行したFC東京と神戸、あるいはここ数年上位をキープする川崎やG大阪、さらには大穴として、J1昇格プレーオフ組ながら鳥栖での指揮に実績がある尹晶煥を監督に迎え、ヨーロッパからMF清武弘嗣を復帰させたC大阪などを推す声が挙がった。

シーズン序盤、ネルシーニョ体制3年目を迎え、他チームの主力級を集めた神戸がスタートダッシュに成功し、第3節で首位に躍り出るが、第7節で浦和が奪首、鹿島・G大阪との三つどもえを経て、第13節には柏、第17節にはC大阪と、上位がめまぐるしく入れ替わる混戦となる。後半戦に入り、前年FIFAクラブワールドカップ決勝進出という快挙を成し遂げながらも、春先にAFCチャンピオンズリーグ2017 (ACL)ラウンド16敗退の責任を取る形で石井正忠を解任し大岩剛を昇格させると、そこから9戦負け無し(第14節以降8勝1分け)の快進撃を見せた鹿島が第20節で首位に躍り出る。鹿島は第22節で川崎に黒星を喫するもその後5連勝で首位をがっちりとキープするが、これに風間八宏の後を受け継いだ鬼木達が攻撃的姿勢を貫きながら守備の安定も図った川崎 が第20節から負け無しを続け、さらにユース出身者中心の若手と大谷秀和や細貝萌がうまく融合した柏 も第19節から負け無し(4勝4分け)を続け、鹿島に食らいつく。しかし第27節終了(残り7試合)の時点でも鹿島と川崎・柏の勝ち点差は8あり、鹿島は第28節から2勝2敗と勝ち点を積み上げきれないものの、この間柏が4戦勝ち無し(2分け2敗)で優勝争いから脱落し、川崎はリーグ戦無敗は続けるもののACL準々決勝で浦和に逆転負けを喫し盤石とは言い切れず、鹿島の優勝は時間の問題とも思われた。

しかし、2位川崎と勝ち点差が4まで詰まって迎えた第33節、勝てば優勝を決められる鹿島はACL出場の可能性を残していた柏を満員のホームで迎え撃つが、一方的に攻め込む展開になりながらも柏GK中村航輔の好守にことごとく阻まれスコアレスドロー。一方、対戦相手となる浦和がACL決勝に進んだことで変則日程となった川崎は鹿島の試合の3日後にアウェイで対戦。引き分け以下で優勝の可能性が潰える状況でMF小林悠の先制点を守り切り1-0で勝利して、勝ち点差2として最終節を迎えた。

迎えた12月2日の最終節、鹿島は磐田とアウェイ・ヤマハスタジアムで対戦。一方、中2日となる川崎はホーム・等々力陸上競技場で既に降格の決まっていた大宮と対戦。勝てば自力で優勝を決められる鹿島はDF西大伍が右膝を負傷し前半で交代するというアクシデントに見舞われるも、前半終了間際には鹿島DF植田直通がヘディングでゴールネットを揺らす。しかしこれは直前の鹿島DF昌子源のファウルでノーゴールの判定となり、前半をスコアレスで折り返す。一方の川崎は、開始早々、DFエウシーニョのドリブル突破からのパスに、MF阿部浩之のミドルシュートが決まって先制、その後何度も大宮ゴールを脅かし、前半終了間際にはMF家長昭博の左サイドからのクロスにFW小林悠が頭で合わせて2点目を決め、前半は2点リードで折り返す。

後半、磐田では鹿島が猛攻を見せるが、リーグ最少失点の磐田の守備陣を前に決定機に枠に飛ばない場面が目立ち、枠に飛んでも磐田GKカミンスキーの正面を突くなど、最後の場面が決まらない。一方川崎は後半に入っても攻めの姿勢を崩さず、後半15分(60分)には再び家長のクロスから小林がダイレクトで合わせて3点目、さらには後半36分(81分)にDF車屋紳太郎が倒されて得たPKを小林が決めて、点差を着々と広げる。そして磐田ではそのままスコアレスで試合終了。その直後、最後の最後まで攻めの姿勢を崩さなかった川崎 はアディショナルタイムに途中交代出場のFW長谷川竜也がカウンターからだめ押しの5点目を挙げ、直後にタイムアップ。川崎は最後の15試合を無敗(11勝4分け)で乗り切ってついに鹿島と勝ち点で並び、得失点差で川崎が逆転で初のタイトルを獲得した。川崎のFW小林はこの試合のハットトリックで得点ランキングトップだったC大阪FW杉本健勇を最終節で差しきって得点王のタイトルも獲得した。

また、AFCチャンピオンズリーグ2018出場権のかかる上位争いでは、最終節を前に3位C大阪までの出場権が確定。C大阪が第97回天皇杯に勝ち残っていたため、最終節直前の時点で4位柏と5位磐田が繰り上げでのACLプレーオフ進出の可能性を残していた が、磐田が引き分けたことで柏との順位は逆転ならず(浦和に勝利した横浜FMが5位に浮上)、柏が4位をキープしてシーズンを終えた。その後C大阪が第97回天皇杯で優勝したことにより、柏のACLプレーオフ進出が決まった。

一方、J1残留争いでは、第28節終了(残り6試合)の時点で13位清水・14位札幌・15位広島・16位甲府・17位大宮・18位新潟の6チームに絞られており、この中でFWラファエル・シルバやMFレオ・シルバなどの主力選手が抜け、開幕10節でわずか1勝(2分け7敗)しか挙げられず、シーズン早々に招聘したばかりの三浦文丈を解任し呂比須ワグナーを招聘するも第13節から16試合未勝利(4分け12敗)を喫するなどシーズン終盤まで低迷から抜け出せなかった新潟が第32節で他会場の結果により16位以下が決定 した一方で、札幌は残留を争う清水を下して16年ぶりのJ1残留が決定(最終的に仙台・FC東京を抜いて11位まで浮上)。翌第33節には、FW佐藤寿人の移籍、MF森崎浩司の引退でチームの大黒柱が抜け、世代交代がうまくいかず森保一の退任もカンフル剤とならなかった広島 がFC東京を下してなんとか残留を決め、一方で前年5位ながらもMF家長昭博やMF泉澤仁といった主力選手流出の穴を埋めきれず、シーズン2度の監督解任や夏の補強も実らず、この日残留を争う甲府と引き分けた大宮の17位以下が確定。最終節は大黒柱FW鄭大世の長期離脱などもあり残留争いの直接対決でことごとく星を落として最後まで残留争いから抜け出せなかった15位清水と、吉田達磨を招聘しカウンター重視の戦い方からの脱却を図ったものの、多数補強した外国人選手がなかなかフィットせず、チームとしての決定力不足が著しかった16位甲府 の争いとなったが、清水がアウェイで神戸を下し(広島が柏に敗れたため14位に浮上)、甲府がホームで仙台に勝利するも清水に届かず、清水の残留と甲府の16位(降格)が決まった。なお、J1昇格チームが3チーム揃って残留を決める(1年でのJ2再降格無し)のはJ1とJ2の入れ替えチームが3チームになった2005年以降で初めてである。

なおこのシーズンは、7クラブで延べ8人の監督がシーズン途中で交代したが、これは2019年に更新されるまで史上最多の人数となっていた。

結果

順位表

順位推移表

1節-17節

18節-34節

最終更新: 2017年12月2日
出典: J. League data

戦績表

表彰

得点ランキング

最終更新は2017年12月2日の試合終了時
出典: J. League Data

ハットトリック

月間MVP

月間ベストゴール

観客動員

最終更新:2017年12月2日
出典: J. League Data
註記:
前シーズンはJ2。

脚注

注釈

出典

関連項目

  • 2017年のスポーツ
  • 2017年のサッカー
  • 2017年のJリーグ
  • 2017年のJ2リーグ (J2)
  • 2017年のJ3リーグ (J3)
  • 2017年のJリーグカップ
  • 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会

外部リンク

  • Jリーグ公式サイト



Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 2017年のJ1リーグ by Wikipedia (Historical)


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