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2020年東京オリンピックの野球競技


2020年東京オリンピックの野球競技


2020年東京オリンピックの野球競技(2020ねんとうきょうオリンピックのやきゅうきょうぎ)は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)管轄の下で実施された2020年東京オリンピックでの野球・ソフトボール競技の正式種目野球である。2021年7月28日から8月7日まで開催され、2008年北京オリンピック以来3大会ぶりの開催となった。

経緯

2016年
  • 8月4日 - 国際オリンピック委員会の総会において開催都市が追加できる正式種目として、野球・ソフトボールの実施が決定。
  • 12月7日 - 会場が横浜スタジアムに決定したことが発表された。
2017年
  • 3月17日 - 福島県(福島あづま球場)での一部開催が決定した。
2018年
  • 7月 - 競技方式が決定。
2021年
  • 6月21日 - 大会組織委員会は、新型コロナウイルス感染症の影響により、観客数の上限を収容人数の50%以内で1万人とすることを発表した。これにより、野球競技は全ての試合で観客の上限が1万人となる。
  • 6月28日 - WBSCがオープニングラウンドのスケジュールを発表。
  • 7月8日 - 大会組織委員会は、大会期間中の東京都への緊急事態宣言の発出が決定したことを受け、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県で開催される全セッションを無観客にすると発表。これにより、横浜スタジアムでの試合は無観客試合となる。
  • 7月10日 - 福島県は、直近の新型コロナウイルス感染症の状況悪化などを理由に、県内の競技全セッションを無観客で開催すると発表。これにより、野球競技はすべての試合で無観客開催となる。

競技日程

競技方式

男子野球1種目を実施。オープニングラウンドで6チームを2組に分けて各組1位から3位を決め、決勝トーナメントでは敗者復活を含む変則トーナメント(ページシステム方式)を全チームで行う。試合数は合計16。各組2位・3位の計4チームから勝ち上がったチームが各組1位同士による試合の勝者と対戦し、決勝進出チームを決める。敗者復活は各組3位同士の対戦での敗者を除く4チームで変則的なトーナメントを戦い、勝ち上がったチームが決勝に進む。途中で敗れた2チームが3位決定戦に回る。この方式を、大会組織委員会は「消化試合がなく、全ての試合がメダルに絡む」と説明した。ただし大会前に新型コロナ感染症などで棄権するチームが出た場合は、オープニングラウンドで残りチームによる総当り戦を行ったのち順位決定戦(決勝、3位決定戦)を行うとしている。

大会ルール

参考

  • 代表資格
五輪憲章に基づく(当該国の有効なパスポートの保持)
  • 出場登録人数
24人
  • 9イニング制
  • 投球間隔
20秒
  • 監督のチャレンジによるリプレー検証あり
  • 使用球
WBSC公認球(エスエスケイ社製)
  • 球数制限
なし
  • 試合方式
延長戦 - 9回を終えて同点である場合10回よりタイブレーク方式(無死一・二塁、継続打順)を採用。引き分けなしの完全決着制。
コールドゲーム - 5・6回終了時に15点差以上、7・8回終了時に10点差以上がついた場合は大会規定によりコールドゲームとして試合成立とみなす。ただし、決勝と3位決定戦では適用しない。
指名打者適用
  • オープニングラウンドの順位決定方法(同じ勝敗数で終了した場合)
  1. 該当チームの直接対決の勝敗
  2. 該当チームのTQBが大きい順
  3. 該当チームのER-TQBが大きい順
  4. 該当チームの打率
  5. コイントス

競技会場

  • 福島あづま球場(福島県福島市)- 1次リーグ初日(7月28日)のみ開催
  • 横浜スタジアム(神奈川県横浜市中区) -7月29日以降の全試合を開催
Collection James Bond 007

出場枠

アフリカ/欧州予選

2019年ヨーロッパ野球選手権大会の上位5か国(オランダ、イタリア、スペイン、イスラエル、チェコ)と2019年アフリカ野球選手権大会優勝の南アフリカが出場した。

1位のイスラエルがオリンピック出場を決め、2位のオランダは世界最終予選に出場する。

2019 WBSCプレミア12

2018年末時点のWBSC世界ランキングの上位12か国が出場した。

開催国の日本を除いたアジア/オセアニア最上位国(準優勝)の韓国とアメリカ大陸最上位国(3位)のメキシコがオリンピック出場を決めた。

アメリカ大陸予選

2019 WBSCプレミア12に出場してオリンピック出場権を得ていないアメリカ大陸の6か国(アメリカ合衆国、キューバ、カナダ、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国)とそれらの国を除く2019年パンアメリカン競技大会における野球競技の上位2か国(コロンビア、ニカラグア)の計8か国が出場する。

1位のアメリカ合衆国がオリンピック出場を決め、2位のドミニカ共和国と3位のベネズエラは世界最終予選に出場する。

世界最終予選

アフリカ/欧州予選2位のオランダ、2019年アジア野球選手権大会に出場してオリンピック出場権を得ていない上位2か国(チャイニーズタイペイ、中国)、アメリカ大陸予選2位のドミニカ共和国と3位のベネズエラ、オセアニア代表(オーストラリア)の計6か国が出場する予定であったが、中国とチャイニーズタイペイとオーストラリアが出場を辞退したことから、残る3か国で争われる。

1位のドミニカ共和国がオリンピック出場権を獲得した。

試合日程・結果

オープニングラウンド

※ 世界ランクは、大会開幕時の最新版である2021年6月28日付のもの。

7月28日 第1試合(グループA)

7月29日 第2試合(グループB)

7月30日 第3試合(グループA)

7月30日 第4試合(グループB)

7月31日 第5試合(グループA)

7月31日 第6試合(グループB)

ノックアウトステージ

8月1日 第7試合(1回戦)

8月1日 第8試合(1回戦)

8月2日 第9試合(2回戦)

8月2日 第10試合(2回戦)

日本が3回に2点を取るも、アメリカが4回に3点を入れて逆転。日本は4回に同点に追いつくも、5回にアメリカはカサスの3点本塁打で勝ち越す。5回ウラに日本は鈴木の本塁打などで2点を奪い1点差に。日本は9回、1死1・3塁から柳田の内野ゴロで同点に追いつき、タイブレークに突入した。

10回のアメリカは栗林の前に無得点、日本は代打栗原が犠打を決めて1死2・3塁となる。アメリカは内野を5人とし賭けに出たが、甲斐が適時打を放って日本がサヨナラ勝ちした。

8月3日 第11試合(敗者復活1回戦)

8月4日 第12試合(敗者復活2回戦)

8月4日 第13試合(準決勝)

8月5日 第14試合(準決勝)

8月7日 第15試合(3位決定戦)

8月7日 第16試合(決勝戦)

アメリカの先発はN・マルティネス、日本の先発は森下暢仁とNPB所属選手による投げ合いとなった。日本は3回に村上の本塁打で先制、8回1死2塁から吉田の安打で山田が好走塁でホームを陥れ、追加点を奪った。日本投手陣はアメリカ打線を無得点に抑え、公開競技であったロサンゼルス大会以来、37年ぶりの金メダルとなった。

最終順位

優勝国

表彰選手

メダリスト

アメリカ合衆国のエディ・アルバレスは、ショートトラックスピードスケート選手として2014年のソチ冬季オリンピックにも出場し、男子5,000mリレーで銀メダルを獲得している。夏季・冬季の両方でメダリストとなったのは、アルバレスが史上6人目である。

オール・オリンピック・チーム(ベストナイン)

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)により選出。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 野球・ソフトボール 競技紹介 - 東京2020オリンピック競技大会
  • 野球・ソフトボール スケジュール&結果 - 東京2020オリンピック競技大会
  • リザルトブック

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 2020年東京オリンピックの野球競技 by Wikipedia (Historical)