2020年東京オリンピックの野球競技(2020ねんとうきょうオリンピックのやきゅうきょうぎ)は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)管轄の下で実施された2020年東京オリンピックでの野球・ソフトボール競技の正式種目野球である。2021年7月28日から8月7日まで開催され、2008年北京オリンピック以来3大会ぶりの開催となった。
男子野球1種目を実施。オープニングラウンドで6チームを2組に分けて各組1位から3位を決め、決勝トーナメントでは敗者復活を含む変則トーナメント(ページシステム方式)を全チームで行う。試合数は合計16。各組2位・3位の計4チームから勝ち上がったチームが各組1位同士による試合の勝者と対戦し、決勝進出チームを決める。敗者復活は各組3位同士の対戦での敗者を除く4チームで変則的なトーナメントを戦い、勝ち上がったチームが決勝に進む。途中で敗れた2チームが3位決定戦に回る。この方式を、大会組織委員会は「消化試合がなく、全ての試合がメダルに絡む」と説明した。ただし大会前に新型コロナ感染症などで棄権するチームが出た場合は、オープニングラウンドで残りチームによる総当り戦を行ったのち順位決定戦(決勝、3位決定戦)を行うとしている。
参考
2019年ヨーロッパ野球選手権大会の上位5か国(オランダ、イタリア、スペイン、イスラエル、チェコ)と2019年アフリカ野球選手権大会優勝の南アフリカが出場した。
1位のイスラエルがオリンピック出場を決め、2位のオランダは世界最終予選に出場する。
2018年末時点のWBSC世界ランキングの上位12か国が出場した。
開催国の日本を除いたアジア/オセアニア最上位国(準優勝)の韓国とアメリカ大陸最上位国(3位)のメキシコがオリンピック出場を決めた。
2019 WBSCプレミア12に出場してオリンピック出場権を得ていないアメリカ大陸の6か国(アメリカ合衆国、キューバ、カナダ、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国)とそれらの国を除く2019年パンアメリカン競技大会における野球競技の上位2か国(コロンビア、ニカラグア)の計8か国が出場する。
1位のアメリカ合衆国がオリンピック出場を決め、2位のドミニカ共和国と3位のベネズエラは世界最終予選に出場する。
アフリカ/欧州予選2位のオランダ、2019年アジア野球選手権大会に出場してオリンピック出場権を得ていない上位2か国(チャイニーズタイペイ、中国)、アメリカ大陸予選2位のドミニカ共和国と3位のベネズエラ、オセアニア代表(オーストラリア)の計6か国が出場する予定であったが、中国とチャイニーズタイペイとオーストラリアが出場を辞退したことから、残る3か国で争われる。
1位のドミニカ共和国がオリンピック出場権を獲得した。
日本が3回に2点を取るも、アメリカが4回に3点を入れて逆転。日本は4回に同点に追いつくも、5回にアメリカはカサスの3点本塁打で勝ち越す。5回ウラに日本は鈴木の本塁打などで2点を奪い1点差に。日本は9回、1死1・3塁から柳田の内野ゴロで同点に追いつき、タイブレークに突入した。
10回のアメリカは栗林の前に無得点、日本は代打栗原が犠打を決めて1死2・3塁となる。アメリカは内野を5人とし賭けに出たが、甲斐が適時打を放って日本がサヨナラ勝ちした。
アメリカの先発はN・マルティネス、日本の先発は森下暢仁とNPB所属選手による投げ合いとなった。日本は3回に村上の本塁打で先制、8回1死2塁から吉田の安打で山田が好走塁でホームを陥れ、追加点を奪った。日本投手陣はアメリカ打線を無得点に抑え、公開競技であったロサンゼルス大会以来、37年ぶりの金メダルとなった。
アメリカ合衆国のエディ・アルバレスは、ショートトラックスピードスケート選手として2014年のソチ冬季オリンピックにも出場し、男子5,000mリレーで銀メダルを獲得している。夏季・冬季の両方でメダリストとなったのは、アルバレスが史上6人目である。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)により選出。
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