姉崎(あねさき)は、千葉県市原市の姉崎地区にある大字。郵便番号は299-0111。市原市役所姉崎支所が置かれている。
概要
市原市最西部に位置する姉崎地区における中心地域である。
110年に姉埼神社が創建し、4世紀後半から7世紀後半にかけて字内の至る所に古墳が建設され、姉崎古墳群として調査が進められるなど、多くの史跡が存在する。
かつては海苔の養殖が盛んで、海水浴などが楽しめるような穏やかな海を臨み、避暑地として東京周辺から観光客が訪れる場所であった。しかし現在は、新たに埋め立てられた姉崎海岸において、大規模な石油化学コンビナートが形成されており、日本有数の工業都市の一角を成している。そのため、漁業や観光業が栄えていた面影はほとんど残っていない。
地理
地形
姉崎海岸との境界付近にある水路岸が、埋め立て以前の海岸線であった。椎津川の東岸が大字姉崎にあたり、基本的には平坦な地形を示すが、姉ケ崎駅から2kmほど南東にある姉埼神社付近の字宮山、字宮山台、字山王山付近は急激に標高が高くなっている。県道13号線との合流付近にあたる椎津変電所前の交差点から姉埼神社方面へ続くぼらぎ坂は、特に急な坂道として知られる。また、標高の高低に関わらず広く古墳が分布しており、姉埼古墳群を形成している。
河川
地価
令和4年時点の地価公示は以下の通りである。
- 姉崎字宮ノ下2236番地5 - 54,200円/m2(都道府県調査)
- 姉崎字浜町220番地1 - 54,000円/m2(都道府県調査)
- 姉崎字下金尾728番地12外 - 48,400円/m2(国土交通省調査)
- 姉崎字芝田1092番地8 - 45,600円/m2(都道府県調査)
- 姉崎字権現堂2427番地18 - 40,000円/m2(国土交通省調査)
隣接町丁字
北は今津朝山、東は畑木、西は姉崎東及び姉崎西と椎津、南は青葉台に接している。
歴史
地名の由来
沿革
江戸時代は、上総国市原郡に属する姉ヶ崎村であった。
年表
- 110年(景行天皇40年) - 日本武尊により現在の姉崎字宮山にて姉埼神社が建立される。
- 1873年(明治6年) - 姉崎小学校が妙経寺に開校。
- 1889年(明治21年) - 町村制施行に伴い周辺の村と合併し鶴牧村の一部となる。
- 1891年(明治23年) - 町制施行に伴い市原郡姉崎町の一部となる。
- 1912年(明治45年)3月28日 - 国鉄木更津線の姉ケ崎駅が開業。
- 1947年(昭和22年) - 姉崎町立姉崎中学校が開校。
- 1959年(昭和34年) - 姉崎海岸の埋め立てが完了。
- 1963年(昭和38年)5月1日 - 市原市市制施行に伴い姉崎地区の一部となる。
- 1971年(昭和46年)
- 4月1日 - 市原市立明神小学校が開校。
- 青葉台団地の開発に伴う行政地名の変更に伴い範囲縮小。
- 1980年(昭和55年)5月1日 - 市原市役所姉崎支所が姉崎字山王山の旧市原市立姉崎中学校跡地に移転。
- 1983年(昭和58年)4月1日 - 市原市立姉崎東中学校が開校。
- 2017年(平成29年)5月27日 - 駅前整理事業換地処分に伴う行政地名変更により範囲縮小。
- 2021年(令和3年)9月27日 - 平成通り(姉崎地区)が暫定片側1車線開業。
言い伝え
土地区画整理事業
姉崎駅前土地区画整理事業
姉崎駅西口土地区画整理事業
世帯数・人口
2022年(令和4年)4月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである。
通学区域
市立小学校・市立中学校及び県立高等学校の通学区域は以下の通りである。
施設
公共・行政
教育・福祉・医療
- 市原市立明神小学校
- 市原市立姉崎中学校
- 市原市立姉崎東中学校
- 千葉県立姉崎高等学校
- 青葉台幼稚園
- 市原市立姉崎認定こども園
- つぼみの森第二保育園
- 帝京大学ちば総合医療センター
スポーツ
大規模小売店舗
史跡
- 姉埼神社
- 妙経寺
- 姉崎古墳群
- 姉崎天神山古墳
- 姉崎二子塚古墳
- 姉崎山王山古墳
- 鶴窪古墳
- 六孫王原古墳
- 姉崎妙経寺古墳群
交通
都心からのアクセスに関しては、東京都千代田区の東京駅から最寄り駅である姉ケ崎駅まで、京葉線経由の特急さざなみ号で最速47分、京葉線経由の通勤快速で最速50分、京葉線経由の快速で最速59分、総武快速線経由の快速で最速63分となっている。なお姉ケ崎駅は、経由する全ての定期列車が停車する。
鉄道
バス
字内を通過する一般路線バスは以下の通りである。
道路
県道
- 千葉県道13号市原茂原線
- 千葉県道24号千葉鴨川線
- 千葉県道287号袖ケ浦姉ケ崎停車場線
主要市道
小字
姉崎字内の小字は以下の通りである。なお、現在では大字が変更されていたり、町丁が新設されるなどして消滅或いは範囲が縮小しているものがある。
あ行
か行
さ行
た行
な行
は行
ま行
や行
ら行
補足
関連する著名人
- ヨネスケ(桂米助 落語家、タレント)
- 岡島一正(政治家)
- 歌広場淳(歌手)
脚注
注釈
出典
関連項目
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