宮中晩餐会(きゅうちゅうばんさんかい)は、天皇・皇后が国賓をもてなすために宮中すなわち皇居宮殿・豊明殿で催す晩餐会。
即位の礼の祝宴たる饗宴の儀(きょうえんのぎ)や、立太子の礼、成婚などを披露し祝福を受ける祝宴である宮中饗宴の儀(きゅうちゅうきょうえんのぎ)もこれに含意し、また両者は国事行為として執り行われる。
出席者は皇太子・皇太子妃をはじめとする皇族、内閣総理大臣・同夫人、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官ら三権の長を筆頭に、国務大臣や経済界のトップほか、ノーベル賞受賞者など約百数十人である。
天皇・皇后は宮殿南車寄で国賓とその配偶者を迎え、長和殿石橋の間に入る。ここで皇族や三権の長ら出席者の挨拶を受ける。出席者らが豊明殿の各テーブルに着くと、天皇と国賓らは石橋の間を出て豊明殿に向かう。豊明殿では一同が起立して迎え、宮内庁楽部により『親愛』(作曲:芝祐靖)が演奏される中、天皇や国賓らが入場する。はじめに天皇が歓迎のスピーチをし、相手国の国歌を吹奏し、乾杯する。続いて国賓がスピーチし、日本国歌が吹奏されて再び乾杯する。その後晩餐となり、楽部により相手国と所縁のある曲が演奏される。
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