『モンキーターン』は、河合克敏による日本の漫画作品。およびこれを原作としたテレビアニメ作品、ゲーム作品。第45回(平成11年度)小学館漫画賞受賞。
週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)にて、1996年36・37号から2005年3号まで連載された。全385話。単行本は小学館:少年サンデーコミックスより全30巻、同スペシャルより愛蔵版全18巻。2021年1月時点で累計発行部数は1000万部を突破している。
前作『帯をギュッとね!』の連載が終了した翌1996年、当時の週刊少年サンデー編集長・奥山豊彦から、「競艇マンガを描かないか」と打診され、取材に訪れた平和島競艇場で濱野谷憲吾のレースを観戦したことが、本作を執筆するきっかけになったと言われている。連載は約8年半という長期にわたったが、連載は通常より少ない週13ページで進められた。2004年にはテレビ東京系でテレビアニメ化されている。
日本船舶振興会からも競艇初心者の入門書として推薦されており、実際に本作を読んだことがきっかけで競艇選手になった人間もいる。平和島競艇場では2005年11月から2007年3月まで本作のキャラクターがメインビジュアルとして採用され、競艇選手募集ポスターにも用いられていた。
競技のシステムや支部・競艇場などについては現実に則しているが、登場キャラクターは全て架空の人物である。しかし、現実の競艇界に関するエピソードが引き合いに出されることが少なからずあり、また劇中で登場人物が現実の選手のことを語るシーンもある。
子供の頃から野球に明け暮れてきた少年・波多野憲二は、高校生活最後の夏の甲子園予選で敗退。その後、競艇ファンの担任と競艇選手のOGに連れられてやってきた競艇場で体験したモーターボートの感触とモンキーターンに魅了され、野球をやめて競艇選手になることを決意する。
必死の勉強と長年培ってきた持ち前の身体能力で、競艇選手の養成所・本栖研修所に合格。やがて、研修所を卒業して競艇選手となり、波瀾万丈の選手生活を開始する。
第三回班別試験の後、特定の科目について高い成績を収めているが、他の科目などに難のある生徒だけで特別編成された班。これは意図的に坂本教官が編成した班であるが、成績の良い順からA班に配属されるためD班は一般に落ちこぼれの班であるとされていた。最終的には女子選手である小林瑞木を除く全員がSGに出場を果たすことになった。
2004年1月11日から12月19日まで、毎週日曜日深夜0時55分にテレビ東京系ならびにBSジャパンなどで放送された(放送時間はテレビ東京のもの)。全50話。7月4日からの放送分(26 - 50話)は、新シリーズとしてタイトルを『モンキーターンV』としている。
『モンキーターン』は波多野が競艇学校卒業記念レースから全日本選手権競走の初優勝までを、『モンキーターンV』は全日本選手権競走の初優勝から賞金王決定戦初出場までを描いている。レースシーンはフルCGで、実際のレースから収録した音源を使用したことで話題となった。
作中では、当時の競艇イメージキャラクターであったTUBEの競艇ポスターが飾ってあったり、テレビ東京のアナウンサーである大橋未歩が実況役で声を当てていたりなどしており、競艇のCMもカウキャッチャー・ヒッチハイクの形で放送された。また『モンキーターンV』常滑ダービー優勝戦、住之江賞金王決定戦優勝戦の観戦客の中に、『帯をギュッとね!』のキャラが一瞬ゲスト出演している。
放送日時は2004年8月中旬 - 9月上旬時点のものとする。特筆の無い限り全てテレビ東京系列。
パチスロ「モンキーターン」および「モンキーターンII」が携帯電話向けにアプリ化されている。
それとは別にバンダイナムコゲームスによるソーシャルゲーム『モンキーターンレーサーズ』が「Mobage」と「GREE」で提供されている。
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